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葉の落ちて落ちる葉はない太陽 山頭火

2018年11月29日 | 俳句
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種田山頭火
葉の落ちて落ちる葉はない太陽
枯れ葉がすっかり落ち切って大地に還った。枯れた枝先にはもう一葉も残っていない。見通しの良くなった大空から太陽が燦燦と注いでいる。そんな中を今日も独りてくてくと歩いて行く。カアと鳴いた烏が唯一の友である。余談だが烏は何処にでもいるのでこの友は何時でも心の話相手になる。しかしてこの烏<鳴いて鴉の、飛んで鴉の、おちつくところがない>のである。:筑摩書房「山頭火句集」(2014年4月5日)所載。
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