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ともしたる一灯白く冬に入る 望月喜久代

2018年11月20日 | 俳句
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望月喜久代
ともしたる一灯白く冬に入る
灯した一灯が白くみえる寒々とした冬に入った。昨日から今日へと連続する時間の中である時ふっと昨日と違う今日を感じる事がある。寒い!そういえば立冬今日からは立派な冬である。昔は裸電球のオレンジ色に家路を急いだものだった。今では白色のLED灯が多いのだろうか。季語季節感覚に敏感な俳人ならではの一句であろう。遠い昔に犬を飼っていた事がある。愛犬ポンチに連れられて早朝散歩は辛かったが今となっては甘酸っぱい思い出となっている。冬の朝晩往時茫々。:朝日新聞「朝日俳壇」(2018年11月18日)所載。
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