後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

子供を育てている女性ほど幸せなものは無い!

2011年08月10日 | 日記・エッセイ・コラム

老人の私どもが買いものに出掛けるのは平日の日中です。

すると道や店で見かける人は同じような老人か、幼い子供をバギーに乗せた若い女性です。その他の年齢層の人々は学校や会社へ行っていて町にはいません。そこで、ついバギーの中の幼児を見て、その可愛い様子に見とれてしまいます。家内も同様です。その上、家内は、「可愛いお子様ですね」などと声をかけます。

するとその若い母親はとても嬉しそうにして、子供がよく見えるようにしてくれます。子供は、言葉も理解出来ないのに我々が可愛い子だと見つめているのを感じて、良い笑顔になって見上げます。特に大きなデパートのエレベーターの中ではゆっくり見ることが出来ます。幼児も目を大きく開けてこちらを見てくれます。母親も得意そうです。

幼児を乗せたバギーを見たら、あわてて道を開けます。殿さまのお通りなのです。すると母親がニコニコしながら、意気揚々と歩いて行きます。

その姿を見る度に子供を育てている女性ほど幸せなものは無い!と深い感慨を覚えます。女が世界の中心なのだと思ってしまいます。若い母親には怖いものがありません。子供を一心に育て、その合間、合間には夫の面倒を見ます。人生で一番幸福な時期です。忙しいはずですが、その忙しさが楽しいのです。

先日も山梨、勝沼の「ぶどうの丘」の店から外を見ましたら下のような4人家族の姿が見えました。一番幸福そうに見えたのは左端に歩いている若い母親です。夫と2人の男の子を引き連れて左の方向へ歩いています。一番下の男の子は池の中の魚に心を奪われて見詰めています。そのうち母親から声がかかる筈です。

「ああ楽しい光景を見た」と、こちらも幸せになりました。

と同時にこの一家のように幸多い人々だけでないことを考えていました。結婚しない人。結婚しても子供の出来ない人。貧しくて家庭が立ち行かなくなった人。そして今回の大津波で子供を失った人々。何故、世の中にはこんなにも悲しい事があるのでしょうか?

日本中の人々は大津波の悲劇をいつまでも忘れないと信じています。そして皆が祈っているのです。大津波に襲われた人々、原発事故の犠牲になった人々のために祈りながら「ぶどうの丘」を降りてきました。

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毎日暑いので、涼しげなコスモスの花の写真をお送りいたします

2011年08月10日 | 写真

毎日、毎日猛暑ですね。高校野球の甲子園の映像を見ているとその暑さに身が茹でられてしまいます。

そこで涼しげな秋風の吹くコスモス畑の風景写真をお送り致します。

一般的に、ヨーロッパから入ってきた花々はドギつくて侘び寂びの世界の日本の風景には調和しない場合が多いものです。しかし明治20年頃に入ってきたコスモスの花だけは何故か日本の風景によくあいます。

もともと日本に存在していた花という風情です。下の写真はWikipedeaの「コスモスの花」の項目から、感謝しつつ転載させて頂きました。有難うございました。

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年をとると人間は非常に寛大になります・・・ワインを例にした話

2011年08月10日 | 日記・エッセイ・コラム

私は33歳の時、1年余、南ドイツに住んだ経験がありました。1969年のことです。

そのドイツで初めて本物のワインを飲みました。それまでは日本酒とビールは飲んだことはありましたが、ワインといえば甘い赤玉ポートワインだけでした。甘過ぎて小さなグラスに一杯しか飲めません。

ドイツでワインの洗礼を受けた私はドイツのワインが大好きになり、フランスのボルドーもイタリアのワインも美味しいと思えませんでした。ワインと言えばドイツワイン!。

そして一番好きのはモーゼル河沿いの村で出来るモーゼルワインです。それこそが最高のワインと信じていました。

年をとって退職するまでドイツワインを尊敬し、フランスのワインを軽蔑していました。まったくバカバカしい話ですね。自分の狭量さを絵に描いたようなものです。

日本のワインなど絶対に飲むまいと決心していました。なにせ鰯の頭も信心というくらいに狂信的だったのです。

それが先日、勝沼の「ぶどうの丘」にあるワイン・ケラーに入って感動してしまったのです。山梨の美味しいワインが試し飲みをしながら選べるのです。

以前に何回もこのケラーに入りましたが一本も買わないで、「ワインらしい物が随分並んでいる」と呟きながら出てきました。

そのケラーの写真を下に示します。

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退職してから私は寛大な気持ちになりました。狭量さが消え、全てのことを許せるようになりました。それは不思議なくらいな大転換です。自分でも驚いています。

ワインの好みもすっかり変わりました。フランスにもイタリアにも南米にも美味なワインが多種多様にある事を発見したのです。とくにオーストラリアやカルフォルニアには時々アット驚くように美味なワインがあるのです。

退職してから私のものの見方が完全に変わってしまいました。

いきなり話が飛んで恐縮ですが、原発事故の後の社会現象も虚心坦懐に見ることが出来るのです。放射能を怖がる女性の感じ方も斟酌して原発は止めたほうが良いと思います。そのような観察結果をこのブログでは何度も書いてきました。

以前の私でしたなら感情論を軽蔑し、完全に無視したことでしょう。年をとると人々の感情を大切にしようと考えるように変わったのです。

ワインの話が原発事故に飛び過ぎたので、もうこのへんで止めます。

下にケラーの様子を写した写真2枚と、私が買って来たフジクレール「マスカットベリーA]2008年ものの赤の写真を示します(勝沼町のフジッコワイナリーの醸造ワイン)。

廉価なワインですがマスカットの香りがして、透明なソプラノの歌声を連想させる味でした。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

058 069 088