内憂外患に機能不全の日本

アメリカ証券大手リーマンブラザースが破綻した。
世界同時不況の様相が強まっているときに、さらにそれを加速させる事件だ。
日本経済への影響が心配される。
ところが肝心の与謝野経済財政相は連日バスから身を乗り出して有権者に愛想を振りまいている。
まあ政府全体が長期休暇中の雰囲気。
日銀は相変わらず副総裁の椅子一つが空いたまま。
総裁は仕方なく副総裁を格上げして間に合わせている状態。
白川総裁の能力はともかく、発言力はどうしても弱いものと受け取られる。
福田は日銀人事は完全に忘れた振り。拗ねているのか、民主党に当てつけのつもりか。
日銀は戦力低下のまま、嵐の世界経済に立ち向かわなければならない。
すでに各国中央銀行はそれぞれ緊急対策を発表し始めている。
普段以上に政府との連携が必要な時なのに……。
自民党政府の無責任のツケがツケを呼ぶ。

金正日の重病説も世界を動かしている。
韓国政府は素早く状況発表をしている。
アメリカ・中国も動いている。
動かないのは日本だけ。

金総書記重病説「日本政府あまりに鈍感」　懸念の声も （産経ニュース　9/13）

　９日に表面化した北朝鮮の金正日総書記の重病説を受けて、韓国、米国が「不測の事態」を視野に走り出す中、日本政府は関係省庁による公式の情報分析・対策会議も開いていない。北朝鮮での異変の兆候は日本の安全保障に直結する重大問題なだけに、「日本政府はあまりに鈍感だ」（北朝鮮問題専門家）と対応を懸念する声も聞こえる。（北朝鮮問題取材班）


福田首相辞任で“官邸機能休止”影響？

　金総書記の重病説が伝えられた後、「日本周辺」国の動きは素早かった。

　韓国では李明博大統領が１０日、緊急安全保障関係閣僚会議を招集。総書記の病状に関する情報収集や分析を行ったほか、国家情報院も同日の国会情報委員会で分析を報告した。

　米国も、ブッシュ大統領が９日以降、米中央情報局（ＣＩＡ）など情報機関から総書記の容体に関する報告を刻々と受けている。また韓国とは、緊急事態を想定した共同対応計画の具体化への交渉を加速させる方向のほか、中国とも北朝鮮の体制崩壊に備え、対応の協議を開始したとされる。

汚染米問題もほったらかし。
次代の自民党を背負う５人はうち揃ってバス旅行中。
一人くらい、「こんなバカな事をやっている場合ではない！」、とバスから降りる奴はいないのか？



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最高裁判事の椅子も官僚の天下り先

この国で三権分立というのは本当に保証されているのか。
官僚支配が隅々まで及んでいるこの国の統治機構に対する反省が必要な時期なのではないだろうか？

国の唯一の立法機関たる国会。
先の１６９国会（Ｈ．２０．１．１８～６．２１）で成立した法律はざっと数えて
、議員提出法案が１７件、省庁提出が６３件。
普段はこの差はもっと大きい。
これをどう見るかは意見の分かれるところかも知れない。
議員提出法案が意外に多い、というのがわたしの率直な感想である。
だいたいのところ、議員提出法案に比べて省庁提出法案がほぼ４～５倍という傾向にあるようだ。
それでも、国会が省庁の提出した法律案の追認機関に堕している、という非難は決して的はずれではなかろう。
（数の上から言うと、「民主党がなんでも反対するから、法案が成立しない」という自民党の非難は正しくないようだ）

行政に至っては、言うまでもなく役人主導である。内閣は省庁の人事権一つふるえない。大臣の首より次官の首のほうが重い、というのは国民がなんども見せられてきたことである。（外務次官人事で首を切られた田中真紀子、森屋防衛事務次官では小池百合子）
事務次官会議を経なければ案件一つ閣議にかけられないという慣行もその一つだろう。

そして裁判所である。
最高裁判所は、”憲法の番人”、”司法の独立の象徴的存在”である。
最高裁判事は１５人。そのうち少なくとも２つの椅子は役人の指定天下り先である。

横尾最高裁判事が退官へ 任期途中「重責離れたい」 共同通信　9/4

最高裁は４日、元社会保険庁長官の横尾和子最高裁判事（６７）が、本人の意思で依願退官することが決まった、と発表した。最高裁判事の任期途中の退官は１０人目で異例。
（中略）
約１カ月前に「大法廷事件をはじめとする事件処理の区切りがついた現段階で、重責から離れたい」と退官の意思を表明。

社会保険庁長官が最高裁判事に天下っていたとは！
これでは人を裁く資格を疑われても仕方がない。本人も年金問題が火を噴いてからは、さぞ座り心地が悪かったことだろう。

最高裁：横尾氏が退任会見拒否

１１日付で依願退官する横尾和子最高裁判事（６７）に対し、司法記者クラブが退任会見を開くよう要望したところ、横尾氏は応じなかった。横尾氏は９４年９月から９６年７月まで社会保険庁長官を務めており、年金記録漏れ問題の責任を問う声が出ていた。

　最高裁の裁判官は、長官を除き退任会見をしていないのが通例だが、健康上の問題がないのに７０歳の定年前に退官するのは極めて異例であることから、記者クラブ側は、最高裁事務総局を通じて会見を求めていた。

毎日新聞　2008年9月11日　東京朝刊

結局、最後まで無責任を通したということか！
こんな人間を最高裁判事に選んだ仕組みはどうなっているんだ！

櫻井新最高裁判事 就任で抱負
ＮＨＫニュース　9月12日 8時26分
最高裁判所の新しい判事に、旧労働省出身の櫻井龍子氏が就任し「法律を作る側にいた経験を生かし、社会の公正を実現できる判断をしたい」と抱負を述べました。櫻井氏は退官した横尾和子判事の後任として、１１日、女性では３人目となる最高裁判事に任命されました。

今度も厚生労働省出身か。
もう、こんな人事は終わりにしたらどうだ。

最高裁判事に就いているもう一人の官僚出身者は内閣法制局長官経験者の津野修という人物。大蔵省入省だからエリート官僚なんだろう。
この内閣法制局長官というのもなかなかのポスト。過去の天下り先には最高裁判事以外に地域振興整備公団総裁、新エネルギー財団会長、などがある。

最高裁判事には学者用の椅子が一つ用意されている。
現在は藤田 宙靖という人物。
学外における役職
1996年　行政改革会議委員（1998年まで）
2000年　国地方係争処理委員会委員
2001年　国土審議会委員
2001年　情報公開審査会委員
2001年　中央教育審議会専門委員
政府・自民党にはなじみのある学者さんのようだ。

最高裁判所判事は国民審査以外には国民は手も触れられない。
日銀総裁などは国会承認が必要だが、最高裁判事には必要がない。
国民審査でやめさせられた判事は皆無。
せめて国会承認くらいは必要だろう。



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麻生内閣の先が見えた

あきれてものが言えない。
戦っている相手を約束手形で買収。
政策や立場の違いなど一切お構いなし。
連日５人で一座を組んでのどさ回り興業を続けているうちに、すっかり仲良しになったものとみえる。
政策を戦わす、などという緊張感は全く感じられない。
そのなかで一歩も二歩も抜け出した感のある麻生。
さしずめ麻生座長と４人の座員。
麻生ははやくも内閣総理大臣の椅子に座っているつもり。
お友達内閣と揶揄された安倍内閣の例もある。
近くは仲良し３人組の星野ジャパン。
星野・田淵・山本浩二の４０年のおつきあいの親友内閣。
「金メダル以外はいらない」と大見得切って乗り込んだ北京オリンピックでの目も当てられない大惨敗。
麻生内閣も同じ愚を繰り返すことになるか？

小池氏は重要閣僚、石原氏は党要職に…麻生氏構想

自民党総裁選で優位に立つ麻生太郎幹事長は、次期首相に就任した場合、総裁選を争う小池百合子・元防衛相ら４候補すべてを閣僚か党役員に起用する意向を固めた。

　麻生氏周辺が１３日、明らかにした。小池氏は重要閣僚での処遇、石原伸晃・元政調会長は幹事長など党の要職での処遇を検討している。与謝野馨経済財政相は再任か他の閣僚への横滑り、石破茂・前防衛相は閣僚への起用が有力だ。

連日テレビで国民はこの５人の顔を見せられている。もういい加減飽きてきた。
２２日の総裁選までこれが続くのか。そして新内閣ができてもまだまだ同じ顔を見せられるのか！

麻生氏は総裁選の勢いを維持して衆院選を戦う狙いから、「１０月３日衆院解散―１０月２６日衆院選」という早い日程を念頭に置いている。総裁選を戦った小池氏らを起用するのも、引き続き衆院選の遊説やテレビ出演などに党の「顔」として臨ませるためだ。この観点から、特に清新さをアピールできる小池、石原両氏の処遇を重視している。

閣僚や党役員のポストを餌に、この連中を麻生のために働かせようという思惑らしい。プライドのある人間なら、麻生の思惑にうまうまと乗せられることになにがしかの抵抗を見せるところだろう。まさか正式な要請もないうちから断ることもできまいが、それでもプライドの示し方はあるだろう。
いやしくも自分を、日本国の内閣総理大臣にふさわしいと自惚れてる連中だ。
それなりの見識とプライドを見せて欲しいものだ。



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自民党無責任議員言行録

まずは地味なところから
林芳正防衛大臣　４７歳　世襲４世

林防衛相、士気高揚のため？バンドで熱唱　直前にＦ１５墜落も （産経ニュース　9/11）


防衛省職員の前で演奏を披露する林芳正防衛相
＝１１日午後、東京都新宿区の防衛省（栗橋隆悦撮影）

７年前の米中枢同時多発テロ犠牲者の追悼と海上自衛隊インド洋上給油活動の継続を訴えるとともに、派遣隊員を含む全自衛隊員の士気の高揚しようと、防衛省は１１日、林芳正防衛大臣がメンバーのバンドが登場する演奏会を開催した。

　演奏会では海上自衛隊音楽隊の演奏とともに、林防衛相自身が同僚国会議員３人と作ったバンド「Ｇｉ！ｎｚ（ギインズ）」と共に壇上に登場。

　林防衛相は、ギターを弾きながらアフガニスタン難民の思いを伝える「遙かなる想い」など３曲を熱唱。増田好平防衛事務次官、齋藤隆統合幕僚長ら防衛省幹部、職員らが、神妙な表情で聞き入った。

これで自衛隊の士気が高まるのなら、大変結構なことだ。
おそれおおくも大臣自らの演奏を聴くことが出来て、列席した隊員達は感涙にむせんだことだろう。

しかし、バンド演奏については、「テロの犠牲者追悼や給油活動継続と大臣の演奏がどう関連するのか理解に苦しむ」との声も省内からは出ていた。

感激した人間ばかりでもなかったようだ。

演奏会直前には、空自のＦ１５戦闘機が日本海で墜落する事故も発生、林防衛相らが演奏中は、緊急脱出したパイロットが救難ヘリで搬送中だった。

まあパイロットの命は無事だったのだから……。
１００億円の戦闘機は海の藻屑？

先日、金正日重病説に関して政府・外務省の無能・無責任について書いたが、もう一人町村官房長官を付け加える。

金総書記の動向に政府が重大な関心、公式な確認は避ける (YOMIURI ONLINE 9/10)

金総書記の動静をめぐる情報について、政府は１０日現在、公式な確認を避けている。町村官房長官は記者会見で、「いろいろな会議をしたり、情報収集や情報交換もしているが、具体のことはコメントしない」と述べた。

　外務省の兒玉和夫外務報道官も記者会見で、「総書記の健康状態にも強い関心を持ち、情報収集と分析を行っているが、内容の説明は差し控える」とした。

町村は「具体的なコメントはしない」といい、外務報道官とやらは、「内容の説明は差し控える」と言っている。無知な国民に知らせる必要はない、と言わんばかりだ。
しかし、実のところは何も情報を持っていないので、発表することができないというだけのこと。ただみっともなくてそうも言えないので、「コメントしない」、「説明は差し控える」とかっこつけているのだ。
コメントを差し控えたり、説明を差し控える理由など何もない。
韓国政府はしっかり国民に向けて発表している。

金総書記「脳卒中だが、かなり回復しつつある」　韓国大統領府発表 （産経ニュース　9/11）

　【ソウル＝水沼啓子】韓国の青瓦台（大統領府）は１０日、北朝鮮の金正日総書記（６６）の重病説を受け、緊急安全保障関係閣僚会議を開催し、金総書記は脳卒中から回復中であり、現時点では深刻な状況ではないとみられることなどが報告された。会議後に青瓦台が発表した。北朝鮮の軍部にも特異な動きはみられないという。

　また、聯合ニュースによると、韓国の情報機関、国家情報院も同日の国会情報委員会で、金総書記の病名について「脳卒中か脳溢血（いっけつ）のどちらかだが特定が難しい」とし、容体については「言葉に障害はなく、動くこともできると把握している」と報告した。

中国で発生していた毒餃子中毒事件を１ヶ月も内緒にしていたのと同じ構図。あのときも詳しいことは中国から何も知らされてなかったので、公表できなかった。下手に公表すれば、自分らの情報ゼロの状況がばれてしまうことを恐れていたのだ。
「中国からの要請があった」、「捜査の進行の妨げになる」という言い訳は、精一杯の虚勢。

無責任と言えば、福田康夫を抜きには語れない。
福田康夫内閣総理大臣　世襲２世

事故米、流通先を公表へ＝福田首相が早期解明を指示－政府　[時事通信社] 9/11


　福田康夫首相は１１日午後、首相官邸に太田誠一農水相を呼び、政府が工業用に販売した「事故米」が食用に転売されていた問題について、流通先など事実関係の早期解明と再発防止策の検討を指示した。この後、首相は記者団に「（事故米の）取扱業者やどこが最終製品を扱っているのか、徹底的に調査し、公表する」と語った。

　この問題が先週発覚して以降、首相が農水相に直接指示したのは初めて。首相は「農水省の管理が甘く、不十分ではないか」と転売を見抜けなかった同省の監視体制にも問題があると指摘し、見直すよう求めた。

福田が太田農水相に指示？
三笠フーズによる事故米転売を農水省が発表したのが９月５日。それからほぼ一週間、ようやく太田に一言。
ぐずの福田もようやく自分が総理大臣だったことを思い出したのだろう。
週二回の閣議は年寄りの茶飲み場所ではない。

その太田農水相、またまたアホな発言。バカに付ける薬はない。
福田の指示をちゃんと聞いていたのか？
福田も相手が太田なんだから、もっと”やかましく”言わなければ駄目だろう。

「じたばた騒いでいない」　事故米問題で農相　(NIKKEI NET 9/12)

太田誠一農相は12日、ＢＳ11のテレビ番組収録で農薬に汚染されるなどした「事故米」の不正転売問題について「人体に影響ないということは自信を持って言える。だからあまりじたばた騒いでいない」と語った。

福田の指示など屁のカッパ。
福田にもそう言ってやればよかったのに。

「私が言うといい加減に問題を扱っていると言われそうだから言わないけれども安全なんです」と指摘。理由として「中国産ギョーザの場合に比べて（殺虫剤メタミドホスが）60万分の１の低濃度」と言及した。

「言わないけれども安全なんです」？
言ってるだろう！

しかし農相は終了後、記者団から「安全宣言か」と問われると「そういうことはない。流通すること自体、大変な問題だ。私が言ったことはあるいは軽率だったと思いますよ」と軌道修正。「騒いでいない」との発言に関しても「沈着冷静に対応していくということ。あくまで重大な不祥事という認識」と釈明した。(12日　23:30)

先日の「やかましい発言」ではさんざん言い訳をしたあげく、次のように述べていた。
「やかましい」発言撤回せず　太田農水相 (asahi.com 8/22)
太田農水相はさらに、「すでに番組で何百、何千万という人が見たり、聴いたりしていることで、付け加えたり、引いたりはできない」とし、発言の撤回や修正はしない考えを改めて表明した。

こんなことを言ったことすら忘れている風情。
相変わらず釈明に忙しい。

まだまだあるのだが、長くなってしまったので、とりあえず今日はここまでにします。まったく自民党を相手にしていると、腹立ちのタネは尽きない。続きはまた後日。

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自民党と経団連・新テロ特措法と政治献金

これを以て、直ちに政・官・業の癒着構造と騒ぐつもりはないが、なんとも違和感が残る。
経団連が自民党のスポンサーとして、政治にいろいろな要請をするというのもいささか疑問無しとしないが、これが内政や経済問題の枠を越えてのこととなると、改めて考えさせられてしまう。

御手洗経団連会長「新テロ特措法改正案を断固支持」

日本経団連の御手洗冨士夫会長は８日の記者会見で、「日本がテロとの戦いに毅然として立ち向かうことを強く支持する。新テロ特措法改正案を断固として支持する」と述べ、これまで必ずしも明確ではなかったテロとの戦いに対する立場を鮮明にした。

　経団連が政治的なテーマで、ここまで考え方を鮮明にするのは異例だ。インド洋で海賊が頻繁に発生し、今年４月に日本郵船のタンカーが銃撃を受けるなど、テロとの戦いが経済問題とも切り離せないことを重視した。

　御手洗会長は「党利党略や、政局にもてあそばれるべきでない」と述べ、経団連として、インド洋で海上自衛隊が行っている給油活動の来年１月の期限を延長する新テロ特措法改正案の成立を後押ししてゆく考えを強調した。

（2008年9月8日20時41分 読売新聞）

まあ、こんなことで、戦前の軍部と財閥の癒着とか軍・産複合体というような言葉は大げさに過ぎるだろう。
が、ついそんな言葉が頭に浮かんでくる。

経団連会長の御手洗富士夫はキャノンの最高経営責任者。
０６年に経団連会長になった。
そのあと０６年１２月に政治資金規正法が改正になって、外国人持ち株比率５０％以上の企業も政治献金が出来るようになった。
これによってキャノンも政治献金ができるようになったのである。キャノンの外国人持ち株比率は５０％を越えている。
外国人からの政治的影響を受けないように、というのが規正法の趣旨であったが、この制限がなくなってしまった。

企業はだれのものか？
形式上は株主のものである。
図式的には、外国人株主に雇われた経営者が、自民党に政治献金を行い、経団連会長となって全国主要企業からお金を集めてさらに自民党に献金をしている。あるいは献金を誘導している。
そして自民党に対し、企業に都合のいい政策を要求する。

考えてみれば、企業の政治献金というのもおかしなものだ。
参政権を持たない法人が、政治に金と口をだす。
発言権を金で買うようなものといえる。
そもそも企業献金への疑問から始まったのが、政党助成金ではなかったか。
毎年３００億円以上のお金が政党に交付されている。
その上に企業からの献金を集めている現状は国民に対する約束違反ではないか。

経団連がテロ特措法を後押しする。
これまで経団連は自民党への献金を、自由主義・資本主義の擁護という理由で正当化してきた。
しかし、新テロ特措法の”断固支持”はその範囲を越えているのではないか。
輸出企業キャノンとしては、アメリカの歓心を買うことも経営戦略の一環か、という疑いを持つのは、こちらの邪推か？
キャノンという会社、御手洗富士夫という経営者はそれくらいのことはやりかねない、という印象を持たれている。

海賊の出没を、理由の一つに挙げているが、テロと海賊は厳密には別物だろう。
理由の後付け、都合のいい論理のすり替えは、ずるいんではないか？

経団連から自民党への献金は年間２０億円以上。口止め料代わりか民主党へも数千万が渡っている。
さいわい民主党は、はした金に目がくらんで経団連に肩入れしてはいないようだ。
キャノンの偽装請負などはちゃんと追求する姿勢を見せていた。
（偽装請負を報じた朝日新聞に対して、キャノンは広告出稿を停止した、という話もある）

個別企業の賄賂事件などはマスコミや国民の関心を集めやすい。しかし、政治と企業献金、経団連の献金活動などもこの国の政治の在り方の根本にかかわる問題であろう。決して見過ごしに出来ることではないと思うんだが……。



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外交不在の日本・外交が出来ない外務省

金正日の重病説。
世界に与える影響は大きい。
特に核をめぐっては日本は六カ国会議のメンバーでもあるし、拉致問題と言う切実な問題を抱えている。

金総書記「脳卒中だが、かなり回復しつつある」　韓国大統領府発表 （産経ニュース　9/11）

　【ソウル＝水沼啓子】韓国の青瓦台（大統領府）は１０日、北朝鮮の金正日総書記（６６）の重病説を受け、緊急安全保障関係閣僚会議を開催し、金総書記は脳卒中から回復中であり、現時点では深刻な状況ではないとみられることなどが報告された。会議後に青瓦台が発表した。北朝鮮の軍部にも特異な動きはみられないという。

　また、聯合ニュースによると、韓国の情報機関、国家情報院も同日の国会情報委員会で、金総書記の病名について「脳卒中か脳溢血（いっけつ）のどちらかだが特定が難しい」とし、容体については「言葉に障害はなく、動くこともできると把握している」と報告した。

さて一方の日本政府・外務省の対応は相変わらずお粗末きわまりない。

金総書記重病説　日本政府「真相分からない」 （産経ニュース　9/11）

北朝鮮の金正日総書記が重病の可能性があると報じられていることについて、日本政府は「報道は承知しているが、インテリジェンス（諜報（ちようほう））にかかわることなので、否定も肯定もしない」（高官）という立場だ。ただ、実際は報道内容を確認する手だてを持たず、情勢を注視しているというのが実態のようだ。

　「現時点で『真相はこうだ』と確信を持って言える人は（関係各国の）どこにもいない」

　外務省幹部は１０日、記者団にこう述べ、事実関係を把握できていないのは日本だけではないと強調した。ある政府関係者は「金総書記の病気の話は以前から何度もあったが、今回の報道は寝耳に水だった」と驚きを隠さない。

とにかく報道があるまで知らなかったらしい。
あまりに体裁が悪いので、「否定も肯定もしない」、「現時点で『真相はこうだ』と確信を持って言える人は（関係各国の）どこにもいない」などと薄みっともない言い訳をしている。

韓国はちゃんと政府発表を出している。
外務省という役所は何をするところなのか？

政府は現在、関係各国などから情報収集を続ける一方、金総書記が異例の欠席をした９日の建国６０周年閲兵式の映像などの分析を進めている。だが、日本は統一された情報・諜報機関を持っておらず、限界がある。

情報・諜報機関を持っていないという事情はあるにしても、北朝鮮に関する重大情報をどこからも得るすべを持っていないということには改めて驚いてしまう。
毎度おなじみの「情勢を注視していく」というコメントをだすのが精一杯。

とはいえ、金総書記が死亡していた場合には、北朝鮮が今後、拉致問題などで従来の対応方針を改め、日朝関係が急展開する可能性もあり、政府は情勢を注視していく構えだ。

情報機関がなければないように、情報が入ってくる道筋を確保するのも外務省の仕事。
六カ国協議に加えて、拉致問題を抱えている日本が北朝鮮の情報にここまで疎いとは！
基本的な情報なくして、国の外交方針が決められるか！

総理大臣の福田はもうすっかり総理を辞めた積もり。
外務大臣の高村は無能の代名詞のような男。
外務副大臣の山本一太は総裁選立候補を口実に先日辞任している。
政治不在とことなかれ主義の外務官僚。
一旦有事となったとき、この国はどうなるんだ？



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今日は小沢擁護です。

マスコミの論調は例によって、具体性に欠ける、実現性に疑問、財源の裏付けが不明、等々。言うことは決まっている。
しかし、自民党で乱立している連中の言うことと比べれば、小沢の政策は、具体性、実現性においてはるかに優れている。
なによりこの国の形を変えるダイナミズムに溢れている。
自民党内での財政規律だの上げ潮だの、経済対策だのという話がみすぼらしく見えてくる。

　◇小沢一氏の基本政策案骨子
１、すべての国民が安定した生活を送れる仕組み＝「消えた年金記録」の被害救済や年金制度一元化と基礎（最低保障）部分の全額税方式、後期高齢者医療制度廃止と医療制度一元化など

２、安心して子育てと教育ができる仕組み＝子供１人当たり月額２万６０００円の「子ども手当」支給

３、まじめに働く人が報われる雇用の仕組み＝「働く貧困層」解消や中小企業の財政的支援による最低賃金の引き上げ

４、地域社会を守り、再生させる仕組み＝農業の戸別所得補償制度創設

５、国民の生活コストを安くする仕組み＝高速道路無料化、ガソリンの暫定税率廃止と増税分の国民への還元

６、税金を役人から国民の手に取り戻す仕組み＝特殊法人などの原則廃止や役人の天下りの全面的禁止

７、地域のことは地域で決める仕組み＝国の補助金はすべて廃止し地方に自主財源として一括交付

８、国民自身が政治を行う仕組み＝国会審議は国民の代表である国会議員だけで行い、与党議員１００人以上を政府の中に入れる

９、日本が地球のために頑張る仕組み＝温室効果ガス排出量の半減に向けた省エネルギー徹底、強固で対等な日米関係を築き国連の平和活動に積極参加

特に６と８とが実現できれば、明治以来営々と築かれてきた政・官・業の支配構造が根底から覆ることになる。これは楽しみだ。
小沢の政策案のなかでもっとも実現が望まれる項目である。
役人の役人による役人のための政治。
いわゆる官僚主権の政治を１日も早く終わらせること、そしてそれは政権党がやる気になればすぐにも実現できることなのである。

「財源の裏付けがないのではないか」
小沢の記者会見で、バカの一つ覚えとしか言えない質問がでた。
珍しく小沢があわてず怒らず答えていた。
公益法人等への天下りとそれに伴う補助金等をカットすれば１０兆円以上出てくる。財源不足と言うのは、官僚の出してくる予算をそのまま受け入れることを前提にした議論ではないか。
これは完全に小沢が正しい。
ついでながら、天下りを禁止するためには、公務員の定年前の退職制度をやめなければならなくなる、というような馬鹿なことを言う奴らがいる。
天下り先がなければ、自分から定年前に辞めるやつなんていなくなる。放っておけばいいことだ。

１の基礎年金の全額税方式も筋の通った政策である。
基礎年金には２分の１の税が注入されることになっている。
税金を入れる以上、その恩恵は国民全部に及ばなければならない。
その恩恵にあずかれない人がでるということは、その人達が受けるべき税金を他の人に回すということになる。
年金を積んでこなかった人が悪い、などと冷たいことを言うものではない。
すべての国民がいてこの国が成り立っている。

５の政策はいいね。
まず、高速道路の無料化。これは是非実現して欲しい。
人と物の移動が活発になる。地方の観光なども盛んになる。一般道路も混雑が緩和される。
自民党の経済対策のなかに高速道路料金の値下げ、なんてけちなことが入っている。高速道路は世界中のほとんどの国で無料である。
無料化が出来ないのははじめからやる気がないからである。
確かに高速道路会社の雇用は膨大だが、その人達の雇用を守るために高速道路があるわけではない。
その人達の雇用のために私たちに高い料金を払わせるのか。
高速道路は雇用対策ではあるまい。

暫定税率の廃止。これも当然の政策。
減税効果と物価抑制の一石二鳥。人と物の移動を活発化させる経済効果も大きい。
補助金のばらまきより数段優れている。

７　交付金を自主財源として一括交付　も必要は必要だが、情報公開が前提になる。地方行政は表面上住民に身近なものと考えられがちだが、実際にはそうとばかりも言えない。ときどき議員の観光旅行などがばれて話題になることがある。中央集権制は問題も多いが、国民の監視対象が絞られるという長所もある。地方分権を進める上では住民監視の強化・情報公開の強化が不可欠だろう。

民主党がなにか政策をだすと、条件反射的に、「財源の裏付けのない政策は無責任だ」と決めつける自民党や公明党、マスコミなどに、民主党は徹底的に反論しろ！
お人好しの私たち国民は簡単に納得させられてしまうから。



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町村官房長官、××党を痛烈に非難

町村官房長官が××党を非難しました。

○○氏無投票３選「自由闊達でない」　官房長官　（産経ニュース　9/8）

町村信孝官房長官は８日午前の記者会見で、××党の○○代表が同日告示の代表選で無投票３選を決めたことについて「もう少し自由闊達な政党かなと思ったが、そうではないのかもしれない」と述べ、○○氏への対抗馬が出馬しなかったことを批判した。

代表選について、町村氏は「××党の政策には財源の裏打ちなきバラマキという批判がある。それに答える絶好のチャンスとして、違う考え方（の候補者）で争ったほうが××党にとってもよかった」と指摘。その上で「政局第一、政策を無視した国会運営という発想の代表が無投票で選出される体質が本当に国民の期待に沿ったものなのか、胸に手を当てて考えていただきたい」と強調した。

○○××代表、23日再選へ　(NIKKEI NET 9/8)

　××党は△日の党大会で○○代表を再選する。

さて××には政党名、○○には代表名が入ります。
３選と再選の差は本質的なものではありません。
すると２つの記事は同じものとも違うものとも読めそうです。

町村は代表選で、対抗馬が出なかったことを理由に××党を批判しました。
しかし、対抗馬が多ければいいというものでもないでしょう。
それにしても、××に公明・民主、○○に小沢一郎・太田昭宏のどちらを入れても成り立ってしまうところが妙です。
町村の批判は本当はどちらに向けられたものだったのでしょう？
公明党の定額減税をばらまきと批判したのでしょうか。
政局第一、政策を無視した国会運営といえば、公明・民主ばかりでなく、そっくり自民党にも当てはまってしまいます。
臨時国会の召集をめぐっての自民党と公明党の綱引きは政局第一の表れではなかったでしょうか。
福田でさえ「私は自分を客観的に観ることができるんです」と言いました。
町村はそれもできないんでしょうか。

町村の民主党批判はそのまま公明党批判にもなり得ます。
意識してやったとするとなかなか陰険な策士、意識せずに言ったとすると、天に唾する行為と言えるでしょう。



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安倍も福田も見習え、北の湖の粘り腰！

朝青龍の仮病問題に始まって弟子の暴行死、大麻疑惑等々ごたごた続きの大相撲。
これまでなんど北の湖辞任という見出しが新聞紙上を賑わせたことか。
その都度あの分厚い面の顔で乗り切ってきた北の湖理事長。
福田にもこれくらいのしぶとさが欲しかった。
さすがに今度は北の湖も年貢の納め時ではあろうが、次の総選挙には自民党は是非北の湖を公認候補として擁立するように。
こういう男を身近に見ていれば、あんな政権投げ出しなど恥ずかしくて出来なくなるだろう。
自民党の議員はすべからく北の湖をお手本として、あの驚異の粘り腰を身につけること！



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無責任体質蔓延の自民党 山本一太の場合

安倍・福田と続けてお粗末きわまりない辞任劇を見せられたあとでは、驚くほどのことではないかもしれない。しかし、無責任体質がここまで自民党をむしばんでいる、ということをまざまざと見せつける格好の出来事ではある。

山本外務副大臣が辞任、後任は置かず
asahi.com 2008年9月5日19時17分

　政府は５日の持ち回り閣議で、自民党総裁選への立候補を目指す山本一太外務副大臣からの辞任の申し出を受け、同日付で辞任させることを決めた。後任は置かない。

自民党総裁選に立候補の意志を見せていた山本一太が、外務副大臣の職務を早々と投げ出した。
「総理大臣の器のボクが、外務副大臣などおかしくてやっていられるか」というところなんだろう。
山本一太の辞任についてどこからも何の異議もでてこない。
しかし、日本の混乱とは関係なく世界は動いている。
今何か起これば、対処するのは福田内閣。
もうすっかり総理大臣を辞めたつもりの福田と、無能の代表である高村外務大臣に代わって、外交の実質的指揮権を振るわなければならない立場なのである。
もともと誰も山本に期待などしていないとはいえ、無責任きわまりない。

昨日は三文役者が一座を組んでどさ回り興業。
テレビ局を駆け回っては同じ芝居の繰り返し。
馬鹿馬鹿しくてほとんど見ていないが、口だけは自民党一達者なこの男、相変わらず屁のような理屈をしゃべりまくっていたことだろう。

天下泰平といえば天下泰平。



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下っ端役者の猿芝居……自民党総裁選

私の以前の投稿に間違いがありました。不明を恥じております。

安倍晋三が小泉純一郎に勝る点が一つだけある、と言う投稿です。
「小泉は安倍を後継者に選んだ。
安倍は福田を、自分の意志はともかく、結果的には後継にした。
少なくとも安倍は小泉の後継者（つまり安倍晋三のこと）より、優れた後継者（福田康夫）を持った」
という内容でした。
安倍の政権投げだしを見た後、まさか安倍よりひどい首相ができるとは予想もしませんでした。
言い訳するわけではありませんが、安倍がやめた後、安倍ほどひどい首相が誕生する、などと予想できた人は全国民のうち、どれだけいたでしょうか。
二度あることは三度、といいます。
「だれがなっても、福田よりはまし」と軽々に判断することは慎まねばならない、と自戒しております。

さて、急に安っぽい素人芝居に成り下がった自民党総裁選。
芝居も役柄に見合った役者の格というものがある。
役柄の格が下がると役者もどんどん小粒になっていく。

総理大臣の値打ちも大分安っぽくなった。
比較の対象が安倍や福田ではたいていの奴らが自信を持つのも無理はない。
あの山本一太でさえ、安倍や福田程度ならボクの方が上、とばかりに立候補の意志を見せている。
”でさえ”というのは山本一太は人も知る福田応援団。
その前は安倍応援団。
そしてその前は小泉応援団。
こんな奴が、「自分こそ日本の総理大臣にふさわしい」と宣言するとは、日本の総理大臣もずいぶんと見くびられたものだ。

棚橋泰文なんて奴も調子に乗って名乗りを上げた。
悪乗りとしか言いようがない。
祖父は松野幸泰（元岐阜県知事、衆議院議員8期、国土庁長官、岐阜県名誉県民）
父は棚橋佑治（通商産業事務次官・石油資源開発社長）
本人は父親が権力を振るう通産省に入省。
個人企業ならともかく、普通の神経では父親のいる役所を選んで入るか？
在籍数年で、選挙に出るために役所をやめる。その際選挙向けに体裁のいい肩書きをつけて貰っていたということで騒ぎが起こっている。
日本の政治が百年かかって生み出した政官業の癒着構造の、文字通りの意味での申し子とも言うべき人間。
こういう奴が人前に出てくることが、日本を覆っている病状に改めて光りを当てるきっかけになれば、この男もなにがしかの存在意義を持つことになる。



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北朝鮮日本事務所＝外務省

拉致被害者家族の怒りはどこに向ければいいのか？

「またか」家族に憤り　北の拉致調査委設置延期 （産経ニュース　9/5）

北朝鮮が日朝実務者協議で約束した拉致被害者の再調査に関する「調査委員会」の設置延期を連絡してきたことに、被害者家族からは５日、「またか」「経済制裁の強化を」と憤りの声が上がった。

福田の辞任表明と調査委員会の立ち上げは本来は別物。それを理由にしての延期通告は筋が通らない。
約束は政府間のもの。福田がやめようと約束が反故になるものではない。
自分に都合のいい約束ならば、福田がいなくても日本政府に要求してくるのは目に見えている。
家族会が怒るのも無理はない。
こんな事を理由に調査引き延ばしを通告してくる北朝鮮の理不尽さ。
しかし、怒りは北朝鮮に対してだけではないだろう。

横田めぐみさん＝拉致当時（１３）＝の父、滋さん（７５）は「北朝鮮の合意を守らない態度は問題。（日本政府は）北朝鮮が言ってきたことをそのまま伝えるのではなく、強く抗議してほしい」と訴える。

家族の怒りは外務省にも向けられている。
横田さんの「（日本政府は）北朝鮮が言ってきたことをそのまま伝えるのではなく、強く抗議してほしい」という言葉を真剣に受け止める人間が政府にいるのか？
昨日も書いたが、高村外相も外務省幹部とやらもまるで北朝鮮の手先のような口ぶり。
こいつらが早々と馬鹿なことを言うから、北朝鮮も安心してこんな出方をしてくるのだ！

……………………………………………………………………………………
（昨日の投稿の一部）
　　　　　　　　　福田がいてもいなくても拉致問題は厳しくいけ！

拉致再調査の遅れ懸念　外務省幹部、首相交代で　(NIKKEI NET 9/4)

外務省幹部は3日、北朝鮮による日本人拉致問題の再調査について「日本の次期政権が立ち上がるまで、北朝鮮が様子を見ようとするかもしれない」と語り、再調査開始は福田内閣の後継が発足した後にずれ込むこともあり得るとの懸念を示した。

早くも逃げ腰。言い訳の布石を打つことには抜け目がない。
福田は一応はまだ内閣総理大臣。
それなのに外務省から総理不在宣言。
北朝鮮がさぼらぬようにしっかり監視を続け、催促するのが外務省の仕事ではないか。
お前らが先走って「北朝鮮の再調査が遅れるかも知れない」などと言えば、相手も安心して先延ばしするだろう。
全く手のつけられないバカ役人だ。
自分らの保身しか考えていないからこんなセリフが出てくる。

【福田退陣】北朝鮮は様子見か　お友達外交の終焉 （産経ニュース　9/2）　

「日本側は約束したことをやらないが、北朝鮮側は約束したことを早くやってくれと言っても、彼らが応じないのは当然の話だ」

　高村正彦外相は２日の記者会見でこう述べ、北朝鮮が拉致問題の調査委員会を立ち上げた場合には、政府として予定通り、人的往来や航空チャーター便の乗り入れなどの解禁を実行する考えを強調した。

この男の言うことを聞くと、いつも相手側の代弁者の言うことを聞いているような気になる。
「彼等が応じないのは当然だ」
バカ！
この国から国民を拉致した相手が「応じないのは当然だ」という言いぐさがあるか！
何もする気がないならせめて黙っていろ！

…………………………………………………………………………

外務省ばかりではない。

【官房長官会見】拉致再調査見合わせ通告「非常に残念」（５日午前）（産経ニュース）
【拉致問題】

　－－外務大臣の会見でも出たようだが、北朝鮮の拉致の再調査の関係で、北朝鮮側から履行の意思はあるが、日本の新政権の対応を見極めてからということを伝えてきたという話があったようだが、詳細はいかがか

「詳細は外務大臣に聞いていただきたいが、そういう連絡はありました」

　－－きのうの夜の段階か

「昨夜。遅い時間だそうです」

　－－受け止めは

「まあ、私どもとしては、政権が交代になったとしても、いつも申し上げているようにこの問題は大変重要な外交課題であるという意味で、できるだけ早く生存者の帰国につながる成果が得られるように、そのための再調査であると。それを早くやってもらいたいということを働きかけてきたわけでございますから、こういう対応というのは非常に残念な思いがしております。いずれにしてもできるだけ早くこの再調査に着手するように、引き続き働きかけをしていきたいと考えているところであります」

「引き続き働きかけをしていきたいと考えているところであります」
こんなセリフを聞かされても家族にとってはなんの展望も開けない。
日本政府は、福田も高村も町村も外務省の役人どもも、被害者家族の憤りの声を、自分に向けられたものとして真剣に受けとめなければならない。
が、こんな奴らには何を言っても無駄だろうな、という思いが先に立つ。
家族の人たちも何度もこんな無力感を味あわされ続けてきたのだろう。



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福田がいてもいなくても拉致問題は厳しくいけ！

総理大臣は不在同然。
引きこもって人前に出たがらない。
じじいの引きこもりはシャレにもならない。
せめて福田にはこれくらいの迫力が欲しかった。

高村光雲作　　老猿　　重要文化財


拉致再調査の遅れ懸念　外務省幹部、首相交代で　(NIKKEI NET 9/4)

外務省幹部は3日、北朝鮮による日本人拉致問題の再調査について「日本の次期政権が立ち上がるまで、北朝鮮が様子を見ようとするかもしれない」と語り、再調査開始は福田内閣の後継が発足した後にずれ込むこともあり得るとの懸念を示した。

早くも逃げ腰。言い訳の布石を打つことには抜け目がない。
福田は一応はまだ内閣総理大臣。
それなのに外務省から総理不在宣言。
北朝鮮がさぼらぬようにしっかり監視を続け、催促するのが外務省の仕事ではないか。
お前らが先走って「北朝鮮の再調査が遅れるかも知れない」などと言えば、相手も安心して先延ばしするだろう。
全く手のつけられないバカ役人だ。
自分らの保身しか考えていないからこんなセリフが出てくる。

【福田退陣】北朝鮮は様子見か　お友達外交の終焉 （産経ニュース　9/2）　

「日本側は約束したことをやらないが、北朝鮮側は約束したことを早くやってくれと言っても、彼らが応じないのは当然の話だ」

　高村正彦外相は２日の記者会見でこう述べ、北朝鮮が拉致問題の調査委員会を立ち上げた場合には、政府として予定通り、人的往来や航空チャーター便の乗り入れなどの解禁を実行する考えを強調した。

この男の言うことを聞くと、いつも相手側の代弁者の言うことを聞いているような気になる。
「彼等が応じないのは当然だ」
バカ！
この国から国民を拉致した相手が「応じないのは当然だ」という言いぐさがあるか！
何もする気がないならせめて黙っていろ！

折しも自民党は次期総裁選びのお祭り騒ぎ。
選挙の顔がどうの、経済政策がどうの、とやかましい。
誰一人福田が生きていることすら忘れている。
福田はまだ日本国内閣総理大臣なんだが……。



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真に『自民党をぶっ壊す』者は？

『自民党をぶっ壊す』と叫んだ小泉は自民党を強くしてしまった。
小泉のあと安倍・福田は自分たちの意志とは逆にじわじわ自民党崩壊に手を貸してきた。
歴史に”もし”は禁句だが、安倍・福田がそれぞれあと半年も粘っていれば「自民党をぶっ壊す」作業はずいぶんと進んだことだろう。
残念ながら二人の唐突な退陣で、作業は一時中断。
もっとも、見方によっては作業はよりスピードを増して進行中と言えないこともない。が、仕上げは次の人間に託されることとなった。

自民党最後の総理・総裁にもっともふさわしいのは？

麻生は資格十分。
幹事長として安倍内閣・福田内閣を素早く退陣に追い込んだ幕引きの技の冴えは抜きんでている。
今度は自身の幕引きに手腕を発揮するか。
倒閣まで要した日数は、安倍内閣が１７日。福田内閣は３１日。
最短記録に挑戦？
ただし自身の経験から幹事長の人選には慎重になるだろう。
最短記録を破るのは難しそうだ。

小池百合子も侮れない。
沈没船からいち早く逃げだすネズミの嗅覚は抜群。
日本新党・新進党・自由党・保守党そして自民党とさまよい歩き、政界渡り鳥の異名を持つ。
小池が逃げ出したらそこはお終い。
小池が逃げだしたときが自民党の終焉。
そう言う意味で言うと、小池の場合は落選して離党というのが一番いい筋書。

ここにきて与謝野の声も上がりだした。
与謝野も資格十分。
人も知る財政オタク。
消費税増税を堂々と唱える数少ない議員。
庶民には夢も希望も与えない灰色ビジョン。
長期的には”買い銘柄”かも知れないが、官僚寄りの姿勢はいただけない。
そしてこの男も安倍内閣の幕引きに功のあった男。
内閣官房長官として麻生幹事長と力を合わせて安倍を退陣に追い込んだ。
何よりいいのはこの男、選挙に弱い。
初出馬以来、三度の落選。前々回選挙は比例でかろうじて救われた。
比例復活がなければ落選歴４回となるところ。
この男が総理になると、自民党初の”現役総理大臣の落選”なんてことになるかも知れない。これも決定的なモメンタムになりうる。

他の連中ではじわじわと崩壊が進むだけ。
つまらん！

小泉が叫んだ”自民党をぶっ壊す”作業を仕上げるのは果たして誰か？



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福田と安倍の衆院選立候補を許すな

一度なら何かの間違いで済むかも知れない。
しかし、二度続けば間違いでは済まない。
一度だけなら個人の資質・能力の問題で済むかも知れない。
しかし、これが二度続けば、システムの問題ということになるだろう。

そして自民党は、そのシステムについての反省や検証を抜きにしてまた前回・前々回と全く同じことを繰り返そうとしている。
安倍や福田はなぜ行き詰まったのか。理由も原因もどこ吹く風で、次の総理・総裁選びに大わらわである。
マスコミも立候補を取りざたされている顔ぶれを追いかけ回しては、競馬の予想屋なみの解説を繰り返している。この風景もまたちっとも変わっていない。

さて私もそのマスコミに乗って、少々……。黙っていると身体に悪い。

最有力候補は麻生らしい。
しかし、麻生は自民党の幹事長。
福田の政権放り投げに、幹事長の責任を問う声がほとんどどこからも上がらない。
安倍のときも麻生が幹事長。
このときも麻生の責任などという言葉はどこからもあがらなかった。
幹事長は総裁を支える党の最高責任者。言うなれば一番番頭。総裁を支える立場の人間が、総裁がつまずいたら、いの一番に自分が手を挙げて総裁に取って代わろうとしている。
『禅譲の密約』などという疑問を呈している報道もあったが、こんなやめ方で禅譲もヘチマもなかろう。

次いで小池百合子の名前が。
自分で”マダム寿司”というバカ女。
だれか”マダム回転寿司”といった人がいたが、うまいことをいったもんだ。
とにかくめまぐるしく政党を渡り歩いた女渡世人。
◎麻生、○小池といったところ。
穴が野田聖子らしい。こっちは出戻り。
小池・野田は思惑があって担ぐ奴がいる。自力で立てる力はない。
こんなのが総理・総裁になれば陰で糸引く奴らのそれこそ操り人形。
”マダム・パペット”とでも呼ぶか。

庶民のあずかり知らぬところで、茶番劇が進んでいく。

話は変わるが、いずれにしろ総選挙は近そうだ。
福田と安倍は立候補するつもりなのか。
最近の安倍の元気の良さを見ると、多分立つんだろうな。
政権をあんなふうな投げ出し方をしておいて、立候補なんて恥ずかしくて出来ないだろうと思うのは我々庶民の小心さ。
今頃は、『美しい国をもう一度私の手で！』なんて演説の草稿でも考えているかもしれない。
そして福田。
こいつはまさか立たないだろう、と思うのもやはり一般庶民の人の良さ。
『俺が立つか、息子を立てるか』と思案中。
『息子も４０だし、家業も覚えてきたし……』

福田首相の長男、３代目家業継承　（中央日報　2007.9.27）
日本で初の父子首相となった福田康夫首相が、長男福田達夫氏を政務秘書官に起用した。

福田首相は４０歳だった１９７６年、父親である福田赳夫元首相の秘書官として政界に入門、父の後を継ぐように総理職に就いた。そして自分の息子をまた秘書官に座らせたのだ。日本の報道機関は「達夫が民間企業に勤めた後、政界に入門した経歴が父とまったく同じだ」と、これら３代に大きな関心を見せている。

親子同時に税金で飯を食える家業。むざむざ飯のタネを他人に渡す事なんてできないだろう。

いっそ今度の選挙は世襲禁止にしてみるか。
福田・安倍はもちろん小泉、町村、高村、谷垣、渡辺、石原等々（多すぎて書ききれない）。
小沢も鳩山も世襲議員だし、どちらも公認候補選びが大変になるな。
そう言えば麻生も世襲議員だった。



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