政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

どこまでもアホで姑息な農水省

2008-10-26 15:21:16 | 官僚
役人どもはどうしたいのだ?
タクシーチケットをやめるのか、続けたいのか!

タクシー券、農水省が試しに廃止 影響調査 (asahi.com 10/25)

農林水産省は、職員が深夜帰宅などの際に使うタクシーチケットを11月から2カ月間、一部の課で試行的に利用を停止すると24日発表した。本省の総務課や秘書課など16の課で実施し、経費削減効果や超過勤務への影響を検証して、今後の対応を決める。

 農水省のタクシー利用代は昨年度で約5億円。電車など公共交通機関での帰宅が間に合わず、やむを得ずタクシーを使う場合は職員が現金で払った後、事後精算する。


現金で払った後、事後精算することでいいではないか。
それで何か不都合があるのか?
なぜ”試しに二ヶ月間だけ”なのか?
二ヶ月後どうしたいのか?
”経費削減効果や超過勤務への影響を検証”するそうだが、どんな結果を予想しているのか?

事後精算ではタクシーを利用する名目を立てにくい。
精算の手続きが面倒だ。
タクシーチケットを続けたいという役人の都合は分かるが、使われるのは税金だ。

タクシーチケット利用中止 2カ月試行、国交相が表明 (msn産経ニュース 6/13)

あの国交省でさえ、6月にはチケット利用中止に踏み切っている。
それがなんで農水省は今なのか。
他人事だと思って知らん振りをしていたのだろうが、何を急に動き出したのか。
二ヶ月間のお試しというところはしっかり真似しているようだが。

国交省の試みについてはこんな結果がすでに出ていた。
(直接ソースが見つからなかったので、2チャンネルの掲示板から借用した。)

タクシーチケットの使用停止→タクシー代が9割減 - 国土交通省

国家公務員が運転手からビールなどを受け取っていた「居酒屋タクシー」問題などを
受け、国土交通省が本省職員約四千人を対象にタクシーチケットの使用を停止してから
一カ月が過ぎたが、例年なら月一億円に上る本省職員のタクシー代が
十分の一以下に激減したことが二十六日までに分かった。
同省は「終電までに帰れるよう、急がない仕事は翌日に回すなど職員の
意識が変わりつつある」と分析、地方出先機関への拡大や停止期間の
延長を検討している。
関東地方整備局職員による年間四百九十万円ものタクシー券使用が
発覚したこともあり、同省は国会閉会後の六月二十三日から二カ月間の
試みとしてチケット使用を停止した。
本省のタクシー代は年十二億四千万円(二〇〇六年度)で、例年
六、七月は週約二千五百万円に達するが、チケット停止後の一週目は
94%減の約百五十万円に急減。二、三週目も同水準という。
やむを得ずタクシーを使う職員は代金を立て替え、領収書を添えて
請求すれば二週間後までに口座に振り込まれる。民間企業に
ならった方法だが、煩雑なのが利用急減の理由とみられる。
同省幹部は「国会閉会の影響が大きい。今後は予算編成が本格化して
使用額も増えるのでは」と話す。
人事課によると、「職員の勤務時間は確実に短くなった」という。
ただ、タクシー帰宅を避けて「庁舎で寝たり、近く(のホテルなど)で
寝たりする人もいる」(冬柴鉄三国交相)ほか、早朝や休日に
出勤する職員も増えたという。

*+*+ 東京新聞 2008/07/27[**:**] +*+*


ただ国交省もまだ試行継続中らしい。
役人というのは、まったくしぶとい。
そう簡単に廃止するはずもないか。

こういう結果がでていたのを農水省は知らなかったというわけではあるまい。
何で今頃になって農水省はこんなことを言い始めたのか。

絶大な経費削減効果があらわれて、めでたくチケット廃止などという結果を想定しているとは思えないが。
まさかさしたる効果はなかったのでチケット使用は従来通り、ということになるのではないだろうな。

それとも、ほとぼりが冷めるのを待つという時間稼ぎか。




暫定税率廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!


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