goo blog サービス終了のお知らせ 

醤油庫日誌

やかんの映画ドラマ感想文。

もののけ姫

2020年07月09日 | 【ま行】タイトル
1997年
ヤックルかわいい。
ああっヤックル気をつけてー怪我してるのに動いちゃだめー
…ヤックルの心配ばかりしてしまいました。
つぶらな瞳に可愛いお鼻、たまらん。
山の緑は復活しても、太古の森は二度と還らない。
悲しいお話です。
少し前
「ジコボウに大人の男の魅力を感じる」
と呟いたツイが流れてきまして、意表を突かれてしまいました。
私も禿でも可、もはや爺寄りのオッサンでも可なんですが(ただしジェントルマンに限る)うーん、ジコボウにかぁ……萌えツボって奥深いのうw

耳をすませば

2019年01月15日 | 【ま行】タイトル
かゆいよ、かゆいよ。
なんだろうな、このこそばゆい感覚はw
記憶の墓場を掘り起こすような、俗にいう黒歴史に触りそうなw
もうやめてェw
日常風景が魅力的。
この風景、限りなく本物に近いんだけど、もし実写の風景流したらすごくつまらないはず。
アニメはもうない世界や元からない世界を自在に描ける素晴らしいツールだ。
ヒロインが団地の女の子だというのが珍しくないか。
2DKか3DKか、とにかく狭いの。
姉妹だから二段ベッドで何とかしのいでいるけど、玄関入口に古新聞がくくっておいてあったり、すごくごちゃごちゃ。
ヒロインは普通の女の子という触れ込みでも、素敵な注文住宅庭付き一軒家に住んでいて、自分の部屋があって可愛いクッションやぬいぐるみが置いてあって、なんや金持ちのお嬢やないかい、という場合がほとんどなんだけど、これは庶民だわ。
話の内容はすぐ忘れるかもだけど、ごちゃごちゃ団地住まいと、とにかく内容がかゆかったことは忘れないと思う。

「乱れ雲」

2017年05月10日 | 【ま行】タイトル
1967年、東宝。
夫を交通事故で失った美しき未亡人(司葉子)と加害者の男(加山雄三)。
仇だ憎いと思いながらもいつしか心惹かれて……というメロドラマ。
加山雄三、いい味出しています。
人を轢き殺しておいて、ぬけぬけとその未亡人に求愛しても、まぁしゃーないな、と思えるのは彼だからこそ。
誠実なようで、存外図太いし、押しが強いですよ。
事件前にも重役の娘としっかりデキてたし、未亡人にも押せ押せで迫っているし。
やってること、言ってることはとんでもないのに、みんな彼の甘いマスクとお坊ちゃんらしさに騙されとるんですな。
高熱でぶっ倒れて、病床で手を握っていてくれ、という厚かましさ。
それでも、下宿に訪ねてきた未亡人を見たときの表情――驚きと感激ごっちゃまぜで声も出ないという風情。
いやあ、いい表情するなぁ、加山雄三。
加山くんの猛アタックを受けた未亡人の心の移ろいと恋の行方にワクワクドキドキできる上質メロドラマ。

「主水之介三番勝負」

2008年11月06日 | 【ま行】タイトル
1965年、東映。
近衛十四郎の長剣が炸裂。
光速で白刃を抜いて、パッと撥ね上げ、ズバッと振り下ろす……これがひと動作。
鮮やかな手業に見惚れます。
息をのむ立ち回りのスピード、長大な刀を自在に振るう力強さ。
十四郎さまを一度見てしまうと、他の役者さんの剣戟シーンなんて、もうノンビリした踊りにしか見えないでござる。
今回は敵役(主役は大川橋蔵)
冷酷無比に刀を振るう十四郎さまのニヒルな魅力を満喫できました。
薄墨色の着流しに赤襦袢、六尺がチラチラ……うわっ、十四郎さまの生足! 太腿の付け根まで惜しげもなく露出! それも何度も!
……いやもう、あらぬところで目が釘付け。
ファンサービスなんでしょうかねぇ?

「マルタイの女」

2007年06月21日 | 【ま行】タイトル
1997年、東宝。
泣いたり笑ったりハラハラしたり、忙しい映画でした。
つまり十二分楽しめました。
税務署、民暴、スーパー、そして今度は警察警備部。
伊丹映画が紹介してくれる、変わった分野の内情に毎度興味を惹かれます。
区切りをつけて、はっきり場面転換をするメリハリのきいた演出も気持ちいい。
しつこさ一歩手前(というか既にくどい?)ステレオタイプな女優像も、可愛いオバサン宮本信子だから許せてしまう。
脅しや暴力に屈するな、というメッセージが前面に押し出されていますが……見ていて一番スッとするのは、ブチ切れた津川雅彦が引き出しから拳銃を取り出して、バンバンッとオフィスに乗り込んできた脅迫者たちを射殺する場面だったりするのでござるよ……。
「ミンボーの女」でも思ったんですが、なかなか映画のようには捌けないのが実情なだけに、明るいラストは気分的に救いになりました。
……で、エンディングのひとコマはなんの意味?
「警備対象者が襲われたことは実際には一度もありません」?
あ、ひょっとして警察へのイヤミか(^^;

「マルサの女」

2007年02月15日 | 【ま行】タイトル
1987年、東宝。
税務署さん、ご苦労様です。
納税者にボロクソに罵られ、可燃ごみ処理場で証拠書類を漁り、降っても照っても尾行張り込み。
いろいろなご苦労があるんですなぁ。
それにしても、できる上司、頼りになるそのまた上司、仕事熱心な同僚……いい職場ですな。
……現実は往々にしてそうはいかないところが、その、つらいですな。
それはともかく、国税局査察官の手腕とチームプレーに、見ていて胸がスカッといたしました。
寝癖おかっぱの宮本信子がかわいらしかったです。
悪徳経営者役の山崎努を見て思ったのですが、中年男性は大笑いした表情がいいと、はっとさせられますね。
とくに普段があくの強い悪人面だったり、むっつり気難しそうだったりすると、その落差ゆえに印象に残ります。
あら、案外かわいらしいわね、とか、意外とこの人中身は純なのかも、とか。
……ま、オヤジの中身なんて確かめないほうが吉。

「ミス・マープル」

2006年12月31日 | 【ま行】タイトル
1984-92、イギリスBBC制作。
セント・メアリー・ミード村に住み、午後のお茶を飲みながら町の噂話に余念のない老嬢ジェーン・マープル。
その優しげなか弱い外見とはうらはらに彼女の好奇心は旺盛で、その洞察力は冷徹そのもの――ミス・マープルは優秀なるおばあちゃん探偵なのであります。
なんでもエリザベス女王がこの番組の大ファンで、マープル役のジョーン・ヒクソンは叙勲されたそうな。
女優さんも素晴らしいのですが、吹き替えの山岡久乃の声がまたおっとりと上品で、ミス・マープルのイメージにぴったりです。
クリスティの原作は、お茶の時間のケーキやサンドイッチの種類が詳細に説明されてまして、読んでいたらお腹がすいてきて困るんですが、このテレビシリーズには本にもまして食欲をそそられます。
あつあつポットの英国紅茶、銀のトレイに乗せられてくるなにやら美味しそうなケーキ類。
小腹のすいた時間帯に見るとタマランですよ。

「燃える秋」

2006年10月24日 | 【ま行】タイトル
1978年、東宝。
ヒロインに真野響子。
彼女には年の離れた愛人がいます。
しかし、その金持ちの美術品収集家(佐分利信)にとっては、彼女も生きた美しいコレクションにすぎず、ヒロインは心を病み自殺未遂までしてしまいます。
傷心の彼女が旅先で出会った男が北大路欣也。
粋人佐分利老人か熱血北大路か、どちらをとるかヒロインはさんざん悩みます……というよりガッチリ二股かけてます。
電話一本で夜中でも名古屋から車ですっ飛ばしてくる北大路にほだされながらも、エッチの道のお師匠である老人の誘惑にフラフラと乗ってしまうヒロインなのであります。
原作は五木寛之――自己陶酔ヒロインになるほどと納得。
佐分利信、声が渋かったです。
真野響子のヌードを前にしてボソボソボソ……と半ば笑いを含んだしわがれ声で囁く佐分利信がなんともセクシー。
中盤のヤマ、イランロケ――すっかりイラン観光案内になってますので、ここだけ別の映画みたいです。
ペルセポリスの遺跡に佇む真野響子、絵にはなるけど意味はナシ。
砂漠にフッと現れる佐分利信の幻影がこれまた素敵だけど、なにが言いたいのかよくわからん。
都合が悪くなると高熱を出してパタリと倒れる虚弱ヒロインにややゲンナリ。
ラストのフェミニズムっぽいヒロインの主張にも白けました。
「女には愛される幸せよりも、結婚する幸せよりも、もっと大切なものがあると思います――」
何をいまさら。

「魔の刻」 (02月22日)

2006年06月19日 | 【ま行】タイトル
岩下志麻主演1985年。
……いわゆるオイディプスな母と息子のお話。
気持ちの悪い題材なんですが、岩下志麻の怖くて綺麗な母についつい見惚れてしまいました。
岩下志麻のド迫力とかっこよさで、母子相姦という内容の生臭さを「背徳」や「情念」といった妖しい美的イメージに巧みに置き換えています。
半田舎の漁師町の風物をオブジェとして生かした不思議な雰囲気の映画でした。
……神山さんは妻と息子の現場を目撃して茫然自失、黙ってドアを閉めるエリート商社員役なり。
「カワイクツテ」――雨の夜空にぼんやり浮かんだ赤いネオン文字を、岩下志麻が気だるく眺めるシーンが秀逸です。
そういえば、うちの近所のパチンコ店のネオンもだいぶ前から切れていて、気になってカナワン(^^;
いえいえ「パ」抜きではなく、「ハチノコ キング」になってるだけですが。

「南の島に雪が降る」 (11月27日)

2006年06月19日 | 【ま行】タイトル
1961年、東宝。
もう泣きっぱなし。
この手の話にやかん、めっぽう弱いでござる。
衛生軍曹として従軍した俳優、加東大介の体験記を元にしています。
戦争末期のニューギニアの日本軍は補給を絶たれ、ジャングルに畑を作りながら絶望的な持久戦を続けていました。
士気の低下を憂慮した司令部は各部隊から舞台関係者を集め演劇部隊を作り、慰問公演をさせることにしました。
元芸人たちの歌や芝居に兵たちは熱狂し公演は大成功、演劇部隊はひっぱりだこになります。
久しぶりに見る芝居の楽しさにもまして、苦心して作られた舞台の書割や小道具に、兵たちは各々の故郷の面影を重ねていたのでした。
ある日司令官が演劇部隊に「舞台で雪を降らせてくれないか」と依頼してきます。
年中真夏の熱帯暮らしで、兵たちはみな雪を懐かしがるだろうから、と。
さて演劇当日――
「雪だぁ! 雪だぁ!」
大詰めの幕が上がったとたん、白いパラシュートを敷き詰めてつくった雪景色に大歓声を上げて喜ぶ兵たちの、日に焼け憔悴しきった顔、顔……。
やがて舞台の上に紙の雪がはらはらと降りかかると、劇場内はしんと静まり返りました……兵たちはひとり残らず声も無く泣き出していたのでした。
戦争という極限状態でのヒューマニティー。
人間の性善説を信じてみたくなる映画です。

「松川事件」 (11月26日)

2006年06月19日 | 【ま行】タイトル
1961年、新東宝。
昭和24年は不可解な鉄道事故が立て続けに起こった年でした。
下山事件、三鷹事件、松川事件。
いずれも共産党員が真っ先に疑われ、左翼勢力はこれらの事件により著しくイメージダウンしました。
さて、松川事件。
福島県松川で列車の脱線転覆事故が起こります。
レールの釘が外されていたために起こった仕組まれた事故でした。
警察は元保線工夫の19歳の少年を逮捕し、少年の自白から20名の労働組合員を逮捕したのでした。
少年の自白以外に物証はろくになく、しかも検察側は不利な証拠を握りつぶしていたらしい節があります。
自白・逮捕に至るまでの経過、裁判での争点などを、映画は実にわかりやすく整理紹介してくれます。
ただ、ラストの30分ほどは不当な判決に怒る被告団・支援者の発言シーンが長々と続くのですが、これがどうもムズムズします。
もちろんこの映画が何のために作られたか考えますとあって当り前なんですが(制作費は支援者のカンパ)支援活動家のアジ演説なんかを延々聞かされると……背筋がゾワゾワしてきます。
群衆が「異議なし!」「そうだっ!」と口々に叫ぶ光景は、思想背景が左であろうが右であろうが集団ヒステリーじみていて嫌なものであります。
とどめに歌いながらみんなでスクラムを組むシーンにはもう……毛穴からなんか出てきそうになるでござるよ。
この映画が公開されて二年後、最高裁は上告を棄却し全被告の無罪が確定しました。
14年の長きにわたった「松川事件」の結末であります。
……で、真犯人はどこ?
政府の陰謀、進駐軍の謀略などといわれていますが、これも真相は戦後史の闇の中であります――

 「MASH」 06月25日(水)

2006年06月12日 | 【ま行】タイトル
1950年、後世ではまだ第二次大戦が終結してません。
「MASH」という映画は朝鮮戦争の医療基地が舞台でしたね。
やかん、映画も本も、ちょっとだけならテレビシリーズも見たんですが……好きになれん。
腕はいいが型破りな外科医三人組が医療基地で大暴れ、て内容なんですが。
戦争風刺映画というフレコミだけど、そうとは思えないです。
堅物上司への下劣な嫌がらせが戦争風刺になるんですかね?
女性士官に対してのイタズラなんかは、同じ女性といたしましては見ていて不快な部類でしたが。
音楽はよかったんですよ。
挿入歌はふざけた場面に使ってたんですが、メロディもきれいでして。
英語歌詞の聞き取れないやかんには、きれいな歌に聞こえるのでございます。
この映画、人気があるんですってね。
ふうん、有名監督の名作なんすか。
……わからん。
やかん、「地獄の黙示録」もさーっぱりわからんかった。
グリーンベレーの親玉が奥地で現地人の王様になっていただとぉ?!
わけわからんし、ふたりの長い対話シーンでは寝てしまいました。
ほんまにこの作品、映画史上に残る最高傑作!……なんですか?
……わからん。