醤油庫日誌
やかんの映画ドラマ感想文。
 



2019年 アメリカ・イギリス
イギリスの美しい郊外を道に沿って空撮するカメラ。
林を農場を抜けると、そこにはあのお屋敷が…! そして流れるお馴染みのテーマ曲。
ほーらきたきた、と言いたくなるような王道のファンサービス。
懐かしい人たちが、変わらぬ姿を見せてくれる。
スタイリストなメアリ、しっかり執事に収まっているトーマス、毒舌パットモアさん、すっかり生意気になったデイジー、そして千両役者ヴァイオレット様。
その他の人もちゃんと出てきて、子供たちも大きくなって、めでたくゴールインしたカップルも仲良く暮らしていて、ダウントンファンは嬉しくほっと胸をなでおろすのであります、申し分なく四方八方サービス満点。
テレビでは吹き替えで観ていたので、生の声にちょっと驚きました。
アンナってこんなキャピキャピなしゃべり方だったんだな、吹き替えではとても落ち着いた感じだったから意外。
さてストーリーは、王様がダウントンにやってくる……!さぁみんな大忙し。
いうたら悪いが、ファンフィクションにありそうな内容で、お屋敷のみんなが協力してイヤミな王室の大膳たちをやっつける…てのは安っぽくないか?
少々マンガちっくに感じたな。
チョンガーだったトーマスとトムにお相手を見つけてやり、相手の居る人はより円満に、どこからも文句が出そうもない、さすが公式という出来ですな。
……たしかにもうこれでは続編はいらんわ。

アリス王女が嫁いだハーウッド伯爵家は、あのエマ・ポートマン夫人の実家ですよっと。

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S8エピソード3以降はまだ見直していない。
あの長い闘いには精神を削られました。
レディ・リアナを惨死させるんだものな。
さすがGOTというべきか。
さんざんハラハラした挙句のジョラーさんの死でガックリきましてね。
死は覚悟していたんですよ。
それでも、火葬シーンを見るまで彼の死を信じたくなかった。
次の回ではベッドに横たわる包帯に覆われたジョラーさん、にならないかなぁと。
だから、エピソード4のオープニングにイアン・グレンの名前を見てぬか喜びしちゃったw
死体出演だったのね……。

ジョンが出現してから、ジョラーさんてば死地を探していませんでした?
女王の傍に戻るために死病を克服して舞い戻った。
ところがそこにはジョンが……。
女王の視線ひとつにも敏感なジョラーさんのことです、きっと彼女の恋の予兆に気がついたはず。
なのに彼は再会に喜んで彼をハグしてくれたデナーリスのために命を差し出そうとするのです。
危険なワイト生け捕り作戦に彼はジョンたちと共に行くことを志願します。
ジョンと死地を共にして彼の人物を知り、父ジオーが剣をジョンに託したことを聞き、ジョラーさんは彼をデナーリスに相応しいと認めたのではないでしょうか。
ジョラーさんのデナーリスへの気持ちは、色恋を超越した信仰に近い愛でしたから。
season7でジョンが行方不明になったときも、ジョラーさんにはライバル消失なんて気持ちはこれっぽちもなかった。
ただ、ただ、カリーシの嘆きを心配していた。
その昔、まだ砂漠をさまよっていたころに
「馴れ馴れしくしないで!」
と手痛く拒絶されたとき、ジョラーさんは恋を諦めたと思う。
ひたすらカリーシに愛と尊敬を捧げる騎士として、女王へのプラトニックラブに生きてきた。
だがその命がけの忠義もスパイ容疑の前には何の役に立たなかった。
「二度と名前も口にしないで」
愛しています、の言葉も空しかった。
ええ、デナーリスは情なしです。
ジョラーさんは「優しい心をお持ちだ」と買っていたけれど、彼女は寛大なようでいて、裏切りは絶対に許さない過酷な潔癖さ、グレーゾーンのない100か0かの極端な感性の持ち主です。
従う領民には情を示すが、いったん反徒となると容赦がない。
だからといって、王都をドラカリスし尽くす彼女には、もうただ呆然……あまりに悲しい、あんまりな、救いのないデナーリスの末路。
そして、兄弟を失い、母をも失った、ひとりぼっちの世界最後のドラゴンの悲しみにやるせなさがつのる。
……後日譚のほのぼのスターク兄弟姉妹やティリオンを蹴飛ばしたくなるワシw

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何度見てもジョラーさん、素敵だわ。
相談役の忠臣という大好物ポジションの、渋い初老のハンサム騎士ですよ、ワシなんか速攻で食いついたよw
ええ、最初に見たときからずっとジョラーさん推しです。
二番三番は、タイウィン公とジャクエンかな。
タイウィン公の威厳とルックス、最高。
誇り高き名家の家長、政治力抜群、冷徹にして支配的なクソ爺。
67歳、という設定でもぜんぜんOKですな、このぐらいかっこいいと。
ジャクエンは謎の人物すぎてちょっとイライラしたんですよね、白と黒の館あたりなんか。
アリアちゃんに対する理不尽かつイミフなシゴキにイライラMaxですよ。
でも、彼の顔立ちって神秘的で、フッと瞳が浮くときなんかすごくロマンチック。
気になりだすともうお顔にくぎ付けですよ。
最初はリトルフィンガーがちょっとかっこいいな…と思ったんですが、だんだん気色わるくなってきた。

最愛キャラはドロゴンです。
彼だけは何としても生き残ってほしかった。
ドラゴン三兄弟は、もう生まれたときから可愛くって。
ポッポッと小さい炎を吐いて、自家製焼肉を作っちゃう愛らしさ。
兄弟で肉の取り合い引っ張り合いをするやんちゃな仕草。
ママ~!と泣き叫ぶ声、ママに甘える表情豊かなトカゲの目、可愛いお鼻。
海で魚を捕まえて、ポイっと放り投げてボッと直火焼きしちゃうお利口さ器用さ、なんて可愛いの!
一番大きいドロゴン君は特にお利口で、ここぞというときにママの横にお座りしてはガオーッと一発威嚇してママを助けちゃう。
大トカゲでありながらはっきりと喜怒哀楽を見せる賢く可愛いドラゴン三兄弟。
だから救援に来てくれたドラゴンたちを危険に曝したジョンには腹が立ってならん。
オマエのせいでヴィセーリオンがぁ!
いらんことすんな、さっさとドラゴンに乗れ!
ああー逃げてヴィセ―リオン!
……兄弟を失ったドロゴンの悲痛な咆哮が耳をつく。
おのれェ、愚図のジョン!
氷漬けの屍になったヴィセ―リオンの痛々しさ、ママのために戦って死んだ彼がカッと青い目を開いたときの絶望……なんという非情なドラマだといまさらながら思ったよ……。
もうseason8はドラゴンが心配で心配で。
十中八九生き残れないだろうジョラーさんも心配だったけど、ママ命な可愛いドラゴンが死ぬところなんて見たくなかった。
……もうね、ドロゴンのお利口さに愛らしさに、何もかもわかっている賢さ、情の深さに感動。
4回見て、一番好きなのはドロゴンです。
兄弟を失ったドロゴンのためにも、デナーリスには生きていてほしかった。
けなげにもママの亡骸を運んで飛んで行ったドロゴンの行く末を思うと悲しくてならない。
……つくづく、ジョンのアホ―!

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1997年
ヤックルかわいい。
ああっヤックル気をつけてー怪我してるのに動いちゃだめー
…ヤックルの心配ばかりしてしまいました。
つぶらな瞳に可愛いお鼻、たまらん。
山の緑は復活しても、太古の森は二度と還らない。
悲しいお話です。
少し前
「ジコボウに大人の男の魅力を感じる」
と呟いたツイが流れてきまして、意表を突かれてしまいました。
私も禿でも可、もはや爺寄りのオッサンでも可なんですが(ただしジェントルマンに限る)うーん、ジコボウにかぁ……萌えツボって奥深いのうw

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2012年 アメリカ
走って回転レシーブして飛び蹴りして銃乱射して飛び降りてジャンプしてぶらさがってよじ登って爆発物ドカンな映画。
考える必要なしなのか、考える暇がないのか。
ずっと「ちょっと待って、待って、今のどっちだっけ?」状態だった。
奥さん?レジスタンスの彼女?どっち?
どっちもスレンダーで黒髪で同系統のきつい顔立ちの美人で区別がつかん。
途中で同僚が出てきたけど、彼らも連邦側の工作員だったんだな?
でも、黒人の彼しかわからなかった。
大統領とレジスタンスのボスまで似た感じの白人男性だからややこしい。
別の記憶を埋め込まれた凄腕の諜報員……なんかそういう話よくあるよな。
いかにもな未来都市と未来スラム、埋め込みチップの携帯電話か……。
フォールと呼ぶ地球のマントルをぶち抜いた巨大エレベーター、17分でイギリス・オーストリアの移動ができるそうな……なんかすごいなw
子どもの頃よく見ていた「地球の図鑑」にはドロドロのオレンジに塗られたマントルが描いてあって、灼熱の溶岩があるイメージだったんだが。
往って帰って単線のピストン運用のフォール、オーストリアの労働人口全部をこの単線で運んでるそうだが、いったい何両編成なんだろ?
大統領のコロニー侵攻を阻止して労働者たちに独立の希望が……で活劇は幕を下ろすんだが、え?そうなの?な気分。
……雨の降る小汚い高層都市の住人はなんで避難のときも傘をさしているんだろう?
ハリソン・フォードが割り箸割ってうどんをすする「ブラック・レイン」ほどのカルチャーショックはなかった。

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2009年 イギリス
17歳直前の真面目な女学生の前に現れた大人の男。
にわか雨にずぶぬれになった彼女を車に乗せてくれた男。
高級車でいい身なりで、粋で物知りで食事も遊びも心得たリッチな男。
だが、彼女の進学の話題になって、どこの大学を出たのか問われて
「……人生大学さ」
とタバコ片手に気障に答えた男に、コイツはやめとけー! と画面の前のワシは見悶えたw
あれ? と思っても大人でハンサムで気が利いていてチヤホヤしてくれたら、女の子はぼーっとして忘れてしまう。
女の子は惚れっぽいのだ、スレてないのだ、フワフワなままなんだ……。
あっという間に女の子が恋に落ちていく様子に、ワシ七転八倒w
思い起こせば、実際に痛い目に遭わなくても頭の中は十分痛かった10代の頃。
一種の中二病だよな、ハーレクイン症候群というか。
いろいろと過去の黒歴史に突き刺さるわい……。
この男はコソ泥の地上げ屋のイカサマ野郎ではあったが、幸いなことに暴力はふるわず、既婚者であることがバレるとストーカーにもならずそのまま彼女の前から消えた。
そして彼女は高校に復学し、1年遅れで志望大学に進んだ。
大学では新しい同級生の彼もできた、前の彼氏のことはナイショなの……でおしまい。

女の子役の女優さんは、第2のオードリーヘプバーンか、と評判になったそうな。
たしかに可愛くて綺麗だけど……ヘプバーンではないなぁ。
妖精の女王のようなヘプバーンの気品だから、レックスハリソンもケーリーグラントもひれ伏して当然な、現実味のないひたすらロマンチックな夢物語が成り立つんだと思う。

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1996年 アメリカ
なんだこれはツマンネ―。
ミシシッピーで黒人が白人二人を殺傷した……無罪にするには心神喪失しか方法がない。
そんな難しい裁判を引き受けた若い弁護士。
これがヘラヘラしたヤツで相棒のデブも敏腕とは言いがたく、師匠の元弁護士は酔っ払い、そこに助手志願の美人法大生が絡んでくる。
こんなポンコツ弁護チームが裁判に勝てるのか?
頑張れベアーズじゃねーんだぞ。
ここでこの映画を観る気力がだいぶ失せたんだが、大ヒット原作付きの映画という事で我慢して見続けた。
このポンコツ弁護チーム、毎晩飯食って飲み歩いてそんな暇あったら仕事しろと言いたい。
法学部ねーちゃんに判例を教えてもらってるような弁護士、家宅侵入を教唆する弁護士、インチキ精神鑑定に命運を賭ける弁護士、いくらなんでもポンコツすぎるだろ、もう助けてグレゴリー・ペック。
おなじみKKKが炎の十字架立てるし、脅迫してくるし、人死にまで出るし。なのに弁護士にーちゃんは相変わらずヘラヘラしてる。
最大の山場であろう最終弁論ってのが、被害に遭った女の子が白人だったらと想像してみて、と陪審員に訴えかけるだけ。
それだけでオール白人だった陪審員が無罪判決だしてハッピーエンド。
……映画内容はさておき、こんなイカれた人種差別社会が当時のアメリカだというのが怖い。
ミシシッピー・バーニングの時代から30年もたってるのに。
半世紀前はグレゴリー・ペックでないと勝てなかった裁判が、ヘラヘラにーちゃんでも勝てるようになった……というのが進歩の証なんだろうか?

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2017年 アメリカ
マイナス30℃で走ると肺が凍って血を吐いて窒息死するなんて……!
裸足で雪の中、というのも想像しただけで皮膚が痛い。
オカルト映画かな、ぐらいのつもりで見たんだが……これはつらいわ。
高校生のとき、チャールズ・ブロンソンの「ロサンゼルス」を深夜テレビでうっかり見てしまい恐怖に凍り付いた、トラウマになった。
逃げ場のない絶望と、発狂しそうな恐怖……男にわかるか?
そんな嫌な映画を最後まで見たのは、チンピラどもをブロンソンにぶち殺してほしかったからだ。
映画だもの、ブロンソンがきっちりと報復してくれた。
今回もレイプ犯はきっちり報復されて死んだ。
それでよし。
1ミリも可哀想とは思わん。
インディアン居住地の問題については、現在もそうなのかと暗澹たる思いがする。
インディアンをネイティブアメリカンと言い換えるようになって久しい。
なのに生活向上の手立ては、職業軍人になるぐらいしかない。
若い男は酒に溺れた前科者と流れ者労働者しかいない環境で、女の子の失踪多数って……。

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2011年 アメリカ
念願のマイホームにウキウキ気分で帰宅したら、怪現象が。
実はマイホームは殺人事件のあった家だった。
しかも夫が妻と幼い子を殺したという……。
怪談からサイコホラー、そしてサスペンスへと変化するストーリー。
壁に銃弾の穴を見つけたり女の子のおもちゃが出て来たりのシャイニングの家買ったのかよ!な怖さから、主人公がシャイニング親父だったんか? な足元の崩れるような心細さへの転換が見事なのだ。
精神病院の監視カメラ映像を見せられたり、自分の頭に銃創があったり、周りの人がみな自分を違う名前で呼んだら……誰だって自分に自信がなくなるじゃないか。
自分は気が狂ってるのかも、と疑うのは一番怖いホラーかもしれない。
一時間半というダレない時間でピリッと話をまとめた上出来スリラー。
……主人公にしか見えない亡き妻子と会話ができたんだから、立派に怪談だともいえる。
侵入者と格闘した記憶がすっぽり抜け落ちたまんまの主人公ももどかしいが、加勢するつもりで旦那を撃ってしまった嫁が言っちゃ悪いが戦犯だなぁ。

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2017年 アメリカ
もうちょっとロマンチックな話だと思ってました。
映像も音楽も美しいです、ダニエル・デイ・ルイスの爺も美しいです。
1950年代のロンドンで、大物ファッションデザイナーに見初められた田舎のウェイトレスがヒロインで、貴婦人の豪華なドレスやアトリエの様子がいっぱい。
舞台や状況はロマンチックなんですよ。
白髪爺のデザイナーがあか抜けないウエイトレスを採寸しドレスをまとわせると……そこには夢のような美女が。
デザイナーは、ヒロインが磨けば光る彼の理想のマネキンだと即座に見抜いたのですね。
で、甘いシンデレラ物語と思うとそうではない。
この爺、採寸メジャーと待ち針を持つと仕事の鬼になるんです。
おまけに人を人とも思わぬエゴイスト。
自分の生活リズムを乱されることを嫌う彼にとって、普通に恋人らしく構ってもらえることを期待するヒロインは次第に重荷になり……。
勝手爺に劣らずヒロインもガキっぽい構ってちゃんで、よせばいいのにつまらん口ごたえはするわダダこねるわ、爺がバターは嫌いだってんのにお手製のバター炒めを食べさそうとする無駄に闘争精神旺盛な女なんです。
毒キノコ? 毒キノコをわざと?
毒に当たって吐き下しする爺を看病したい?
もう一度爺を看病したい? 正気か?
大嫌いなバターたっぷりのキノコオムレツを皿にバンと盛りつけする鬼ヒロイン。
おそるおそる料理を口にする爺。
危ないようなら医者を呼んでよね、と気弱に微笑みキノコを飲み下す爺。
……え? ええ?! わかってて喰うんか爺。
わからん、もうわからん。
この後爺がどうなったか、医者との会話は罪の告白なのか、乳母車での散歩は妄想なのか、なにがなんだかさっぱりわからん。
……ダニエル・デイ・ルイス、御年60。
まだ60なのにすっかり本爺。
美しい映像音楽に包まれながら、爺…キノコ…爺…とうなるばかりのラストでした。

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