1967年、東宝。
藩では上司に気を遣い、家では権高な妻に頭の上がらない婿養子――だけど剣の腕前は天下無双な藩士ミフネ。
あのミフネが「長いものには巻かれろ」的処世術で勤めを無難にこなし、妻に遠慮しいしい小さくなって暮らしている?!
設定に意表をつかれましたがそこはミフネ、あの容貌ですから、さして萎縮した様子には見えないんですな。
でも婿養子ミフネ、切羽詰った状況になってからブチ切れるんじゃなくて、若い時分からきちんと奥さんに向かい合っていたら、人生も変わっていたんじゃないかなと思います。
……ミフネが冴えない顔つきで座敷で爺むさくボーッとしているなんて、家庭で奥さんが荒れたくなる気持ちもわかりますよ。
さて、いざ防戦という晩に、準備万端、屋敷の畳を全部裏返して
「血糊で足がすべらぬ用心よ」と平然とつぶやくあたりから、侍ミフネの面目躍如。
群がる敵をズバズバ倒していくミフネ、断然強し!
ミフネと仲代ときたら最後は決闘、やっぱりこうこなくっちゃ!
ラストのチャンバラ場面は大いに結構なんですが、終始ジメッとした雰囲気が漂っているのがいまひとつ。
藩では上司に気を遣い、家では権高な妻に頭の上がらない婿養子――だけど剣の腕前は天下無双な藩士ミフネ。
あのミフネが「長いものには巻かれろ」的処世術で勤めを無難にこなし、妻に遠慮しいしい小さくなって暮らしている?!
設定に意表をつかれましたがそこはミフネ、あの容貌ですから、さして萎縮した様子には見えないんですな。
でも婿養子ミフネ、切羽詰った状況になってからブチ切れるんじゃなくて、若い時分からきちんと奥さんに向かい合っていたら、人生も変わっていたんじゃないかなと思います。
……ミフネが冴えない顔つきで座敷で爺むさくボーッとしているなんて、家庭で奥さんが荒れたくなる気持ちもわかりますよ。
さて、いざ防戦という晩に、準備万端、屋敷の畳を全部裏返して
「血糊で足がすべらぬ用心よ」と平然とつぶやくあたりから、侍ミフネの面目躍如。
群がる敵をズバズバ倒していくミフネ、断然強し!
ミフネと仲代ときたら最後は決闘、やっぱりこうこなくっちゃ!
ラストのチャンバラ場面は大いに結構なんですが、終始ジメッとした雰囲気が漂っているのがいまひとつ。