醤油庫日誌

やかんの映画ドラマ感想文。

ナイアガラ

2020年01月11日 | 【な行】タイトル
1953年 アメリカ
シリアスなマリリン・モンローとナイアガラ観光。
すごいね、ナイアガラの滝。
ナイアガラに行った気分になれる。
雨合羽と長靴で滝を真横から見たり、橋から見下ろしたり、鐘楼から眺めたり。
八時半からライトアップだよ、とか、鐘楼は曲のリクエストができるよ、とか、観光案内もばっちり。
もちろんセクシーなモンローも鑑賞できる。
シャワーから出てきても、寝起きのベッドでも真っ赤な口紅まつげバッチリのフルメイクだけど。
ミステリーもいいぞ。
口笛とか靴とかナイフとか非常階段とか激流とか、もう盛りだくさんでノンストップ。
つまり非常にサービス精神旺盛な映画なんである。
見て損はない。
やたらハイテンションな陽気なオジサン、接待要員にはいいかもしれんがあれが家族だったら耐えられんw
間男に殺されかけて逆にやっつけてしまう夫、さすが朝鮮戦争帰りなのである、戦地帰りをなめてはいかん。
でもなぜ神経症の夫を殺そうとするかね? マリリン・モンロー。
間男と手に手を取って蒸発すればいいじゃないか。
殺害成功の合図である鐘のメロディを耳にしたときのモンローの喜色満面の様子にぞっとした……殺したいほど嫌な夫ってよっぽどつらい結婚生活だったのかなぁ。
悪女を演じても、モンローってどこか悲劇的な女にみえてしまうのだ。

ニュー・シネマ・パラダイス

2019年08月24日 | 【な行】タイトル
1989年 フランス・イタリア
すまん。
私には合わん。
思わせぶりな最初のカーテンふわふわ、ふわふわ、ふわふわ……の長いシーンから、あコレはアカンっぽい……とヤな予感がしたんですわ。
子役も映画技師も好きになれなくて。
貧乏な家の金を使い込む、嘘を平気でつける、我儘でずうずうしくて人の迷惑を顧みない、どこが可愛いんだ。
男児の、クリっとした目で愛らしく訴えれば大人なんてちょろいもんだぜ、な態度がヤなんだな。
加えて周りの大人の大人らしからぬ単純で感情的な様子にもイラつかされる。
やたらハイテンションでオーバーアクション、ああうるせぇ。
これを微笑ましい交流と捉えられるかどうかが、この映画のファンになるための関門か。
話の流れのモタモタした泥臭さ、洗練されないくどいストーリー運び、なんとなくあざとく感じられる演出、ああこういうのダメなんです受け付けないんですゴメンナサイ。
感動した!の声多数の映画をけなすのは、別に斜に構えているつもりはない。
でも、大多数の人がこの退屈さに耐えて、むしろ感動してるのはどうしてなんだろう?
ワシはそんなに変わり者なんかと凹むw
上映されてる古い映画はほぼわかる。
映画サイコー!というなら「カイロの紫のバラ」では心からそう思った、ヒロインの気持ちがよくわかった。
音楽はいい、「ディア・ハンター」もそうだったけど、感動を誘う音楽が情感たっぷりに流れる中で、ワシゃ冷めた目をして首ひねってた、感動するかコレ?って。
日本の映画批評家が激賞する作品って、ちょくちょく絶対感性に合わん受け付けない作品がある。
だから、泣ける!と激賞されているとそれだけで警戒したりするw
なんだろうな、画面の中で大騒ぎしてるのに白けてる自分、こういうのいいでしょジーンとくるでしょ、と耳元で囁かれても愛想笑いする気力もない自分、なんのためにじっと座ってこれ観てんだよ自分。
ワシに理解力がない、共感性に乏しいとは思いたくないんだよなw
……感性の違い、好みの違いにしてしまって宜しいか?

ノンちゃん雲に乗る

2019年02月01日 | 【な行】タイトル
1955年、新東宝。
石井桃子の原作は、小学生やかんが初めて読み通した本であります。
長吉がおデブ、級長の橋本さんが小柄と原作イメージとかなり違いましたが、まぁいいや。
藤田進のお父さん、原節子のお母さん、何と理想的な戦前家族……と思いましたが、戦後に置き換えているのかな?
唱歌太平洋、氷川様、修身などのキーワードが出てこず、童謡チックな歌仕立て。
なぜにヴァイオリン? へー鰐淵晴子ってヴァイオリンの天才少女だったんですか、知らなんだ。
ついでにバレエも踊れるからって、雲の上でなにもバレエの発表会をやらなくても。
チュチュを着けたバレエ少女の一団に囲まれて、高砂の爺徳川夢声がはげしく浮いていました。

尼僧物語

2018年11月13日 | 【な行】タイトル
1959年 米
志願生から見習い尼僧へ、そして本物の尼僧へ。
カトリックの尼さんって?という興味に答えてくれる内容。
廊下は慎ましさを表すために端っこ歩くとか、注意を引くときは袖を引っ張れとか、夕食後は沈黙を守れとか、鐘が鳴ったらすべての作業中断とか。
あのスカーフの下はどうなってるのかというと、ボブショートにしてピンでとめているのだった。
ヘプバーンがまたしても可愛い、目の動きだけで可愛い。
こんな可愛い尼さんが助手になったら外科の独身医師も困っちゃうよ。
という映画かと思ったら、まったく色恋はないのだった。
戒律への絶対服従と自分の良心の板挟みになるヘプバーン……これからどうするんだろう……占領下のベルギーで、教会の保護も無しで。
精神病院の風呂治療が怖かった。
あれは蒸し風呂に監禁? 拷問ではないか。
とにかくヘプバーンの表情は可愛すぎる!

2001年宇宙の旅

2018年09月08日 | 【な行】タイトル
1968年 アメリカ、イギリス
テレビで見た小学生やかんにはわけわからんかった。
なんでハルは狂ったんだろう?
地球外生物の話がショックだったんか?
このところ、しょっちゅうアレクサと喧嘩してるから、性格悪いAIってヤツは……と思うよ。
漆黒の宇宙にくるくると回りながら消えていく乗組員の死が怖い。
命乞いするハルの言葉も恐ろしくもあり哀れでもあり。
宇宙で死ぬか、ロココなワンルームで老人になっていくほうがマシか?
胎児になって地球を見つめる船長は何者になったんだろう?
ワケわからんが青い目が綺麗。
効果音もないセリフもない時間の続く、いまだに、たぶんこれからも未来的な作品。

「日本海大海戦 海ゆかば」

2009年12月23日 | 【な行】タイトル
1983年、東映。
東映日露戦争シリーズ第二弾。
「二百三高地」が思いのほか良かったので、ちょっと期待。
でも沖田弘之と三原順子だからなー、とある程度覚悟した上で鑑賞。
最初の半時間はひたすら我慢。
沖田くんと酌婦の痴話げんかが延々……。
三原順子って品がないです、いや役柄上あっては困るんですが、眉間にしわ寄せて泣き喚くつっぱり姉ちゃんにもううんざり。
三船敏郎が明治天皇→東郷元帥
丹波哲郎が児玉総参謀長→山本権兵衛
という前作からのシフトチェンジがあってちょい混乱しますが、この二人が顔を並べるだけで、大作の雰囲気がしてきて嬉しくなりますね。
敵艦見ゆからZ旗までの流れ、やっぱりワクワクします。
合戦描写にも三笠の甲板にも、ワクワクします。
でもラストのトランペット挿話で思いっきりひしゃげました。
……ははは。
もう笑うしかないでござる。
で、脚本が投げ出したような、監督もサジを投げたような、あっけない終わり方ですが、これがかえって味があったりして。
だらだら名場面流したり、やたらエモーショナルな歌を被せられるより、よっぽどいいでござる。

「二百三高地」

2009年12月05日 | 【な行】タイトル
1980年、東映。
長らくさだまさしのあの歌にびびって敬遠していた作品です。
見てみたら、いやなかなかどうして、すごい迫力じゃないですか。
砲台、ベトン、28サンチ砲、気合の入ったセット、しかも火薬たっぷり、なにより俳優陣が豪華、みな堂々とした軍人ぶりです。
庶民たちのエピソード部分がどーでもいいのは、東宝の「連合艦隊」にも言えることです、気にしません。
むしろ、東映にしては控え目な部類じゃないでしょうか。
やいやいせっつかれて、砲弾弾薬の不足したまま総攻撃の命を下す乃木さん、たしかにお気の毒です。
一番気の毒なのは突撃していった将兵だとしても。
ロシア機関砲に向かってひたすら走り、瞬時に死体になる日本兵……日本兵の死体、死体、死体。
名作「坂の上の雲」の描写そのままの痛ましい光景がCGなしで繰り広げられます。
さて、問題の「海は死にますか」ですが、これは強烈。
映画の真ん中にフルコーラス、あろうことかダメ押しに歌詞の字幕が、デカデカと黒の画面いっぱいに黄色い字で。
強迫調の歌詞との相乗効果でマジ怖い(笑
主人公の小学校教師の予備少尉をあおい輝彦が演じています。
「犬神家の一族」の復員兵もでしたが、妙に軍服が似合うんですね、この人。
で、最後の最後に東映らしい流血グロシーンが用意されてました。
耳を引きちぎるわ、眼窩に指突っ込んで眼球潰すわ。
なにもそこまでやらんでも。

「日本沈没」

2009年04月20日 | 【な行】タイトル
1973年、東宝。
国破れて山河あり、と申しますが、その日本の山河が海中に没してしまったら……。
無条件降伏しても、最悪分割統治や併合の憂き目を見ても、日本の山河さえあれば、まだ希望が持てましょう。
ですが、これほど絶望的な状況があるでしょうか。
ノストラダムスとか惑星直列とか、前世紀末にはいろいろ怖い話がありましたが、自分的には日本沈没が一番インパクトありました。
対策を請うて出された回答の
「なにもせんほうが、ええ」
この言葉に対峙した丹波首相の目が、みるみる真っ赤になるシーンが胸を打ちます。
なにもせんほうがええ……一億一千万の人を短期間に国外避難させるのは不可能、そもそも千万百万単位の難民を受け入れてくれる国などないという現実。
……見終わってこんなに陰々滅滅と落ち込むパニック映画はなかなかござらん。
※藤岡弘がモサモサフサフサと濃すぎてひいた。
※竹内均博士の名調子ワンポイント講義に聞き惚れた。

「女人武蔵」続き

2009年03月30日 | 【な行】タイトル
やかん的見どころは――やっぱり三保様(八千草薫)を巡る三人の男でござるよ。
・男その1……三保の夫、白井民部(神山繁)
切腹して果てたはずが、片目のつぶれた浪人として再登場。
むさくるしい浪人姿になっても、品の良さ格の高さが失われないあたりが素敵なんでござる。
・男その2……民部の家臣、中条四郎左(菅貫太郎)
月代を剃る剃らない、頬髭のあるなしでこんなにも印象が変わるのか……!とびっくりしました。
華美な聚楽第風若侍よりも、十年後設定の陣羽織に頬髭の関ヶ原期武将のほうがワイルドでよく似合います。
三保様にひざまずいて桜の一枝を捧げるワンシーン、キザといえばキザなんですが、すごくきまっていたでござるよ。
やかんはここで四郎左に惚れたでござる。
・男その3……同じく民部の家臣、山崎勘介(石浜朗)
導入部の家臣達が居並ぶシーンから彼はパッと目立つんです、なんせ二枚目ですから。
それも美少年がそのまま大きくなったような清純派(?)でありながら、寄り目気味な大きな目に癖のあるちょっと暗めの二枚目です。
勘介はしんねりむっつりした役どころなんですが、時たま見せるにっこり笑顔が爽やかで、困り顔がまたすこぶる可愛い。
三保様だけでなく、三保様の娘である千加にも、さんざん引っ張り回されて苦労する勘介ですが、彼の気持はぶれることなくひたすらに三保様一途。
……本来ならオヤジ好きのやかんではありますが、今回は四郎左&勘介のあっぱれな下僕愛にノックアウトされたでござる。

「女人武蔵」

2009年03月15日 | 【な行】タイトル
1971年、テレビドラマ。
ハマりました。
神山繁がレギュラー出演ということで録画開始。
ガードマンの榊隊員そのままの若々しい神山さんの戦国武士姿に惚れぼれ……。
いつもながら威ありて猛からず、ぐっと知的で笑顔がチャーミングなのであります。
もうことごとく、やかんのツボ☆
神山さんをこんなにたっぷり観賞できるなんて、なんてお宝ドラマ! と大満足だったのですが、内容も波乱万丈で目が離せず、最初は撮りためて見ていたのですが途中で我慢できずに毎晩見ることに。
まずヒロイン三保(八千草薫)が美しい。
美しいけど、なかなかすごい役柄であります。
夫亡き後、亡夫の遺臣であったふたりの若侍に言い寄られ、それならと両方とも愛人にしてしまう奔放な女性であります。
「ふたりの夫を持って何が悪い!」
「三保は自分の思うがまま生きる!」
こんな役を生臭さのみじんもなく、崇高なほど美しく演じられるのが八千草薫のすごさでござる。
四十過ぎてもため息が出るほど美しく可憐なのです。
ハンサムな若侍ふたりが
「三保様! 一生お側でお仕えしとうございます!」
とひれ伏し、思いつめるのも納得の美貌です。
やかんにとってこの物語のヒロインは、豊臣の血を受け継ぐ双子の娘ではなく、娘たちの母である三保様なのでござる。
過激で罪作りな三保様に純愛を捧げ一生振り回されるふたりの侍(菅貫太郎&石浜朗)がまた素敵なのでござるよ。
若き菅貫太郎がこんなに男前だったとは……!

「なんじゃもんじゃ」

2007年09月01日 | 【な行】タイトル
1963年、松竹。
川津祐介のお行儀のいい坊ちゃんキャラは地のようです。
彼の自伝を読みました、面白かったです。
  『三回死んでわかったこと』 川津祐介著 小学館文庫
真摯で謙虚、信心深く親には孝行、スプーン曲げができ臨死体験が三度ありといろいろすごい、いやマジで。
若いのにおっとりと品のいいセリフ回しが特徴的な川津さん、なるほどそんな特異な人だったのかと得心。
映画内容はテレビに進出中の新劇大女優(森光子)、彼女の若い夫(川津祐介)、駆け出しの女優(加賀まり子)の三角関係をコミカルに描いた楽しい作品。
でもちょっと冗長か?
「可否(コーヒー)道」なる、コーヒーを淹れる過程に意義を見出す珍集団が登場しますが、大石長官も十分入会資格がありますな。

「日本の黒幕」

2007年07月30日 | 【な行】タイトル
1979年、東映。
黒幕と書いてフィクサーと読むんですと。
政界の黒幕である大物右翼に佐分利信。
さて映画は警戒厳重な大物右翼邸に刺客が忍び込むところからはじまります。
塀を乗り越えベランダによじ登ってまんまと侵入し、佐分利信にナイフで襲い掛かるとこまではいいんですが、一喝されて腰を抜かしてしまうヘタレ刺客なんですな、これが。
用心棒にボコられ半死半生にされますが、佐分利になぜか気に入られ命を助けられます。
このヘタレ刺客が細っこい美少年風なのが最初の?でした。
側近に田村正和というのもひっかかりましたよ、もうちょっと強そうな松方弘樹とか寺田農とか置きませんか、ふつう。
そしてですね、ヘタレ刺客の病室に佐分利信が見舞いに来ましてね、彼のふとんを剥ぐといきなり股間をパジャマの上からグニュと掴む(!)んですね。
次には戦時中の部下(有島一郎)が佐分利をはるばる尋ねてくるんですが、思い出話に感極まって佐分利信がいきなりシャツの前をバッとはだける、で、その裸の胸に有島一郎が両手を当てて取り縋る……。
なんなんだ、これは。
とどめは傷の癒えたヘタレ刺客がなぜか裸で庭に出てホースで水遊びをしているんです。
太陽に濡れた肌をきらめかせて、「アハハ」とアホみたいにはしゃいでいる裸の青年。
まるっきりゲイ雑誌のグラビア状態なんですが、それを二階から佐分利信がじっと見つめているんですよ。
挙句の果てに「……美しい」とつぶやくんですよ。
佐分利信で衆道!なんちゅー罰当たり映画でござろうか(笑
……近親相姦とか首相の裏切りとか他にもいろいろあったけど、もうどうでもよかったりして。
実録物でもなし、社会派というほどでもなし、変に耽美が入っているから何の映画かわけわからん。
全体的に手薄な俳優陣だったのも、物足りない。
ヤクザ映画はオールキャストでないとてきめん画面がショボくなります。

「忍者狩り」

2007年07月09日 | 【な行】タイトル
1964年、東映。
近衛十四郎vs甲賀幻妖斎。
天津敏って不気味。
「グハハハ……」の高笑いがこれほど似合う役者さんもそういますまい。
幻妖斎のノリのボス、色仕掛けで迫る尼僧、目を潰される侍……はっきり言ってゲテモノちっくです。
味方側に佐藤慶を入れておくのはちょっと反則だな。
敵の間者がいる!という展開になれば、当然観る側は佐藤慶を疑うでござるよ。
メンツを見た段階で「最初に犠牲になるのは河原崎長一郎、それでもって佐藤慶が裏切るんだな」と思うでござるよ。
だがしかし…………なのである。
予想を裏切られて嬉しかったのかがっかりしたのか、自分でもよくわからん。

「長脇差忠臣蔵」 (03月25日)

2006年06月19日 | 【な行】タイトル
1962年、大映。
キャストに宇津井健、本郷功次郎とくれば、何はともあれ見なくては。
……と思って見たけれど、なんだこりゃ。
老中に親分を殺されたヤクザ者が敵討ちをする、幕末渡世版忠臣蔵であります。
苛酷なおふれを出して民を苦しめる老中に直訴して殺されるのが、熱血正義漢の宇津井親分。
ヅラをつけても……いつもと一緒、不動不変の宇津井節。
軍人検事医者宇宙人、なにを演じてもまったく一緒な熱~いセリフと演技でござる、いえいえそこが好きなんだけど☆
もともとおでこの狭い宇津井さんがチョンマゲを結うと、違和感があります。
宇津井さんには月代のない総髪タイプのほうがよく映りますね。
さて、設定からして股旅・忠臣蔵・勤皇の志士と欲張り放題なこの作品、主演に市川雷蔵を据え、島田正吾、中村雁治郎も顔を出すなど気合が入っています。
ですが敵討ちストーリーに桂小五郎や清水次郎長が絡むという、ごちゃまぜ破天荒な筋運び。
ラーメンの具に車海老とウニが乗っていたような、ムダに豪華なゲテモノ風味ってかんじですかねぇ。
本郷さんがぜんぜんでてこないなーとあくびをかみ殺していましたら、でたでたラストに討幕軍の有栖川宮役で。
「その方らの働き、宮はしっかと覚えおくぞ」
馬上豊かに本郷宮様、お顔の色を和らげて悠然とお声を掛けられますと、「ははーっ」と一同感涙平伏。
やっぱりプリンス本郷、紅顔の美丈夫は王子様役がよく似合う。
宇津井健にはじまり本郷功次郎でシメたこの映画、つまんなかったけどファンとしては満足しました。

「野々村病院物語」(12月19日)

2006年06月19日 | 【な行】タイトル
唐突ですが、「間接キス」って今も使われる言葉ですか?
なんかググるのも気恥ずかしいでござるよ。
いえね、今週の「野々村病院物語」で宇津井パパが娘役の甲斐智枝美のクリームソーダを横から飲んではりまして。
ストローでっせ、ストロー! うわー女子高生と。
私事でなんですが、やかん、実家の親父と同じストローは絶対イヤでござるよ。
「お父さんキライ!バッチイ!」てなお年頃はとっくの昔に卒業してますが、そうでなくてもイヤですなぁ。
親父と同じ食器、それもスプーン・ストローをうれしげに共使用できるものなのか?
素敵なパパなら、できるのか?
……わからん。
こういう自問をすること自体、すでに方向を見失っているような気が。
先週は「ザ・ガードマン」で、高倉キャップが吸っていたタバコを榊元警部がふざけて横取りしているシーンで、あーーっ!となりました。
でもタバコの回しのみは男同士ならそう奇異でもないかと思いなおしたでござる。
四十前の男ふたりが何かといえば仲良くじゃれあう、ガードマンのお遊び演出は十分奇異ですが(いやーコレがまた可愛くて☆)