1974年、東映。
特攻作戦を推進した大西瀧治郎海軍中将(鶴田浩二)が主人公。
真面目な映画なんですが、テンションの方向というか、ノリがどうしようもなく東映です。
それに軍服を着せても、中身はヤクザ映画でおなじみの俳優さんばかりなもんだから……海軍航空隊が戦闘服を着たヤクザ集団に見えてしまいます。
主役の鶴田浩二からして、軍装であっても海軍軍人のきびきびした歩き方ではなく、肩を揺らしてヤクザ風にヨタって歩いてます。
血気に逸る若いモンを率いて、鎮守府長官に詰め寄る菅原文太兄ぃときたら……日本刀(軍刀なんですけどね)を振り回す姿はもろヤクザで、とてもじゃないけど海軍大佐には見えません。
「アメ公のドタマかち割ったる」と言い出しそうなガラの悪い飛行隊の面々は、戦争というより“出入り”のノリ。
これはもう特攻隊員というより鉄砲玉、ガンルーム士官というより愚連隊、御前会議は親分衆の寄合でござるよ。
ぎょっとしたのは、何度も出てくる天皇批判。
徹底抗戦すべき→ポツダム宣言受諾は天皇の判断ミス→天皇の命令で始めた戦争なのに無責任
かなり過激ですね。
大西中将の自決は切腹シーンなしか、へーそれは淡白でけっこう……と思ったやかんは甘かった。
エンディングは大西中将の遺書にかぶせて、延々鶴田浩二の切腹ショーでした。
通常のドスッ、グムム、バタン……ではないんですよ。
ドスッ、グググ、グググ、うおっー、ブシュ、ググ(以下略
画面真っ赤でもう長いんだから。
やっぱりこれ、ヤクザ映画ですわ。
特攻作戦を推進した大西瀧治郎海軍中将(鶴田浩二)が主人公。
真面目な映画なんですが、テンションの方向というか、ノリがどうしようもなく東映です。
それに軍服を着せても、中身はヤクザ映画でおなじみの俳優さんばかりなもんだから……海軍航空隊が戦闘服を着たヤクザ集団に見えてしまいます。
主役の鶴田浩二からして、軍装であっても海軍軍人のきびきびした歩き方ではなく、肩を揺らしてヤクザ風にヨタって歩いてます。
血気に逸る若いモンを率いて、鎮守府長官に詰め寄る菅原文太兄ぃときたら……日本刀(軍刀なんですけどね)を振り回す姿はもろヤクザで、とてもじゃないけど海軍大佐には見えません。
「アメ公のドタマかち割ったる」と言い出しそうなガラの悪い飛行隊の面々は、戦争というより“出入り”のノリ。
これはもう特攻隊員というより鉄砲玉、ガンルーム士官というより愚連隊、御前会議は親分衆の寄合でござるよ。
ぎょっとしたのは、何度も出てくる天皇批判。
徹底抗戦すべき→ポツダム宣言受諾は天皇の判断ミス→天皇の命令で始めた戦争なのに無責任
かなり過激ですね。
大西中将の自決は切腹シーンなしか、へーそれは淡白でけっこう……と思ったやかんは甘かった。
エンディングは大西中将の遺書にかぶせて、延々鶴田浩二の切腹ショーでした。
通常のドスッ、グムム、バタン……ではないんですよ。
ドスッ、グググ、グググ、うおっー、ブシュ、ググ(以下略
画面真っ赤でもう長いんだから。
やっぱりこれ、ヤクザ映画ですわ。