醤油庫日誌

やかんの映画ドラマ感想文。

「もっとあなたと踊りたいの!」

2018年03月19日 | 女王ヴィクトリア
「もっとあなたと踊りたいの!」
酔っぱらってメル卿に抱きついちゃう困った陛下が好きです。
癇癪起こしてボールを花瓶に命中させちゃう陛下が好きです。
危なっかしい我儘娘が女王になっていく過程にワクワクします。
でも、そこでメル卿を踏み台にして単なる踏み台として終わらされるのが辛いんで。
女王と首相の幸せな二人三脚が、ずっと続いていかんかなぁと。
寂しい成育歴の女王が包容力のある大人の首相に出会って恋に落ちて──な物語がほしい。
甘えたい女王と守りたい首相で、とことん甘々世界!
かなり幼児化した陛下ですが、保護者気質のメル卿にだけという事で。
女王のプライドを投げうって、泣き落としの体当たりで手に入れた首相ですから、陛下はもうメル卿にメロメロなの……という世界を夢見てます。
即位当座は「まるで恋する乙女」なんて陰口叩かれてた陛下。
首相と目を合わせては嬉しそうにはにかむ陛下と、そんな陛下に照れ笑いをしちゃうメル卿──あの可愛い女王とデレちゃうメル卿がいいんだー!

ストイックなメル卿、かっこいいです。
もうね、美しすぎる。
でもルーファスさんの切ない眼差し、無理に微笑もうとして果たせぬ強張った唇、苦しげな視線、背中の哀愁──美しいけど、心臓が苦しくなる。
どこか別の世界では、幸せそうなメル卿がいるはず、と逃避しないと堪えられないぐらい。

女王が好きなだけメル卿と踊れるように。
メル卿も気兼ねなく女王と踊れるように。
そんなハッピーエンドにしたいです。

「いまひとたびの」アップしました。

2018年03月09日 | SSあとがき
前原さんと富森さん。
当時(15年前)は腐カップルが主流だったので、私も尻馬に乗ったのです。
サイト間で色々ありましたわ……やばい人はヤバイw
対策は、見に行かない触らない、これに限ります。

潜りっぱなしのドン亀と陸に上がらぬ水雷屋。
なんとか接点はないかと、設定に悩みました。
ドン亀士官は学校学校で忙しい上に、いったん潜るとなかなか帰ってきませんから大変。
富森さんを潜水母艦に乗せるのもひとつの手だけど、艦内で逢引きはできんわな。
それでいったん前原さんに地上勤務についてもらって、富森さんは主力艦隊の水雷戦隊から外れてもらうと。
艦隊勤務は月月火水木金金、訓練ばかりで暇がないからです。
ほんとなら少佐四年目の富森さんを「藤」のような老朽艦に乗せるのは気の毒なんですが……。
その辺の事情も脳内年表ネタになりますわなぁ。

ブレードランナー

2018年03月05日 | 【は行】タイトル
1982年、アメリカ。
ジョージハリスンが実はレプリカントだろうと疑って見ていました。
だってレプリカント狩りなんて、一番危険な仕事じゃないですか。
危険な仕事を人造人間に肩代わりさせているのなら、当然狩り用人造人間も用意しませんか。
それにもう一人の刑事がずっと手を出さずに監視しているのも、理由がありそうだし。
秘書の女性がニュータイプのレプリカントで、自分を人間だと思い込まされており、過去の記憶も持たされているんでしょ?
ハリスンだって、そうじゃないとは……。
あれだけ殴られて血をガボッと吐きだして、口の中切っただけか? 歯は折れてないの?
え、お酒飲むの? しみないの? 変!
あ、たしか「自分でテストしてみたことあるの?」って秘書女性に言われてたっけ。
これって伏線よね?ね?……と思いきや、カップルふたりで街を脱出、幸せに暮らしましたとさ、おわり。
……この陰鬱でアジアンな、いつも雨の降っている薄汚い電飾の街に、最初は目を奪われましたが、だんだんと苦痛に……。
画面の未来世界が息苦しい。
木も空もないのが、こんなに息苦しいとは。
ラストの広々とした緑の空間にホッとしました。
あと、ルトガー・ハウアー、かっこいいーー!
なんて渋いの!