醤油庫日誌

やかんの映画ドラマ感想文。

「素浪人 花山大吉」

2009年08月02日 | 【さ行】タイトル
1969年、東映テレビ。
月影兵庫の後番組。
頭も腕も切れる素浪人の花山の旦那(近衛十四郎)
おっちょこちょいで気のいい渡世人、焼津の半次(品川隆二)
憎まれ口を叩きあいながら、気ままな旅を続ける二人組。
人情あり笑いあり、花山の旦那のしびれる剣さばきありの痛快娯楽時代劇。
だがしかし、病気になれば
「……旦那の腕に抱かれて死にてーよぉ」
口喧嘩をすれば
「俺ぁ怒った! 今夜は一緒に泊まってやんねーからな! ざまぁみやがれ!」
旦那が女の子にもてていれば
「このアマ! 俺の旦那に気安く触んじゃねぇ!」
……半次のセリフがいちいち誤解してくれと言わんばかりのアブなさなのでござる。
もちろん、男の友情は濃くてあたりまえ、感動するたび涙しながらヒシと抱き合う飛雄馬と伴があたりまえの昭和なれば、そこに他意はないとわかっていても――やっぱりニヤニヤしてしまうでござる。
あ、もちろんやかんとしては、この二人で受けとか攻めとか罰当たりなことは毛頭考えたくないのでござる(汗
それでもエンディングの歌
「それがどうした男に惚れた、腕も気風もウデもキップも俺の上手をゆく旦那~♪」
と半次がノロケとも開き直りともつかぬ歌詞を歌うに至っては、惚れてたんかい!と毎度ツッコミをいれたくなるでござるよ。