1958年、新東宝。
明治天皇にアラカン、昭憲皇太后に高倉みゆき。
「一太郎やーい」などの戦前教科書の軍国美談と、天皇皇后の御製のお歌をベースにした紙芝居的映画。
――明治天皇は戦地の兵士の苦労を思われて、真冬にも火鉢をお使いになりませんでした。
――木口小平は死んでもラッパを口から離しませんでした。
そんなエピソードが「婦人従軍歌」や「雪の進軍」などのゆるーい調子の明治軍歌をバックに次々と並べられていきます。
もはや前前世紀の戦争。
カラーの画面もどことなく色がくすみ、ほんのりセピア調。
演出も控えめで、内容が感傷的であっても押さえが効いていて見苦しくない。
そしてなにより明治軍歌がたっぷり聴けるのがいい。
戦争映画でリラックスなどというとバチが当たりそうなんですが、懐古情緒に浸れる結構な映画です。
明治天皇にアラカン、昭憲皇太后に高倉みゆき。
「一太郎やーい」などの戦前教科書の軍国美談と、天皇皇后の御製のお歌をベースにした紙芝居的映画。
――明治天皇は戦地の兵士の苦労を思われて、真冬にも火鉢をお使いになりませんでした。
――木口小平は死んでもラッパを口から離しませんでした。
そんなエピソードが「婦人従軍歌」や「雪の進軍」などのゆるーい調子の明治軍歌をバックに次々と並べられていきます。
もはや前前世紀の戦争。
カラーの画面もどことなく色がくすみ、ほんのりセピア調。
演出も控えめで、内容が感傷的であっても押さえが効いていて見苦しくない。
そしてなにより明治軍歌がたっぷり聴けるのがいい。
戦争映画でリラックスなどというとバチが当たりそうなんですが、懐古情緒に浸れる結構な映画です。