令和5年1月12日(木)
寒木瓜 : 冬木瓜
木瓜(ぼけ)はバラ科の中国原産の落葉低木。
高さ1~2m。枝には棘があり、葉は長楕円形。
普通は春の陽光の下に色鮮やかな花をさかせるが、
これを冬季に咲かせる様にしたのを「寒木瓜」、
「冬木瓜」という。
特別に寒木瓜という種類が在るわけではない。
寒中の色の少ない時期に、色鮮やかなはなとして
珍重されている。
朱色、
白色、
色は朱色、紅、濃紅、淡紅,白色に、紅白の混じっ
た「更紗木瓜」は殊に優美である。
冬枯れの庭園に色鮮やかな寒木瓜は、思わず目を
奪われる。
この花を見つけると、やがて来る春の訪れはもう
直ぐだと、知らせてくれるようだ、、、、。
徳川園の寒木瓜、
名古屋では徳川園や白鳥庭園等へこの時期に吟行
で訪れるが、この花に出会うとホットして、、、
暫しこの場を離れ難い、、、。
私自身、この木瓜という花は全く知らず、俳句会
に仲間入りし先輩方から、教えて頂いた季語の一
つで、吟行に参加して、都度様々な花の名前など
を覚えていった。(チューリップ、桜しか知らな
かった私、最も今では右から左、忘れ行く日々)
話は違うが、戦国武将の織田信長の家紋は「織田
木瓜」(もっこう)といわれている。
「木瓜」派」平安時代の公家の徳大寺実能(さね
よし)が使用していたと記録されている。
織田家の家紋は信長の父の織田信秀が、尾張国の
守護大名で主君の「斯波氏」(しばし)から下賜
されたとある。
(木瓜紋は奈良時代に、唐(中国)から渡来した)
今日の1句
寒木瓜の日向ぽつぽつ綻びぬ ヤギ爺