遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

おむすびの日

2023-01-17 16:24:48 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年1月17日(火)

おむすびの日

1995年(平成7年)1月」17日に発生した阪神淡路大震災
で、被災地に「おむすび」が届けられた。
温かい心の象徴として記念日とした。 米の重要性と炊き出し
ボランティアの善意を広める運動は、ご飯のおむすびだけでなく
人と人との心を結ぶ「おむすびの日」をアピールしている。

一般社団法人「日本記念日協会」により認定・登録された。
この「おむすび」は、「おにぎり」「握り飯」等とも呼ばれる。
「おにぎり」「おむすび」の違いについては諸説あるが、主に
西日本では「おにぎり」、東日本では「おむすび」と呼ばれる。
三角おにぎり、

丸むすび、

俵、丸、三角、

(呼び名は地方により様々にあるようである。)
2013年の調査によると、日本全国で「おにぎり」と呼ぶ人
は89%、「おむすび」と呼ぶ人は10%といわれる。

おにぎりが日本で最初に生まれたのはこれも様々あり、各地の
遺跡から米の炭化したものが出土、これが原型ではとの説。
(これは果たしておにぎりなのかはっきりしない)
奈良時代初期の養老5年(721年)の地誌「常陸国風土記」
に、「握飯」(にぎりいひ)との記述が在り、これが現在の
おにぎりの初出と云われている。

東海道五十三次:藤沢(歌川広重作)
鎌倉時代末期には戦場の兵糧として活用され、江戸の後期には
おにぎりの表面に海苔を付け販売されるようになったようだ。

今日は阪神淡路大震災から28年、6434人の犠牲者を追悼
する式典が行われている。

今朝の中日新聞朝刊コラム「中日春秋」に追悼する記述が在っ
たので紹介したい。
【アニメ「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督、2001年作)
は、スタジオジブリ制作映画の代表作。

現世から異界に迷い込んだ主人公の少女千尋の物語はよく知ら
れる。 一緒に居た両親がブタにされたことに衝撃を受けなが
ら、恐ろしい魔女が支配する湯屋で働く事を決めた千尋を、湯
屋の少年ハクが励ます場面がある。
「お食べ」と差し出したのは「おにぎり」。
「千尋が元気が出る様にまじないをかけて作ったんだ」と語り
千尋は泣きながらほうばる。

今日1月17日は「おむすびの日」。 28年前に起きた阪神
大震災で、炊出しのボランテイアらが「おにぎり」で被災者を
元気付けたため、米食の推進団体が制定した。震災当時の記事
によると大手スーパーも商品を提供したが、人々も自ら作った。

関西の或る市では被災地のため役所の食堂等で、米500kg
を炊き約300人が約1万個のおにぎりを作ったという。
兵庫県の被災地には、家が倒れ公民館に避難した隣家の人らの
ために、毎朝おにぎりを届ける女性がいた。
市販品は機械が作るとしても、元来は温かな人の手で握る食べ
物だからこそ、有事に尊ばれると思える。
映画(千と千尋の神隠し)の終盤、傷つき弱ったハクを救うた
め千尋は危険を冒す。「ハクは私を助けてくれたの。私、ハク
を助けたい」。窮地に居る人が勇気を持てるのは、窮地に温か
くしてくれた誰かが居るからだろう。】
(中日新聞朝刊コラム:中日春秋より、引用した。)

震災からはや28年、痛みを知らぬ人、忘れてしまった人が
まことに多い。戦災で今も命を落としたり、ひどい目に合う
人がとても多く、他人事とは思えない、、、、、
そんな中、チョッとした心遣いが産む温もり、、、、、

今日の1句

炊き出しのおにぎりを食む冬温し   ヤギ爺