遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

寒晒し

2023-01-16 16:08:12 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年1月16日(月)

寒 晒 : 寒 曝 かんさらし

米などの穀類、馬鈴薯などを粉にして寒中の水に幾度も
浸け、さらに寒気に晒すことをいう。

また、それに依って精製された粉末のこと。
糯米を石臼で挽き、寒の水で洗い、数日水に晒した後で
布の袋に入れ絞って水分を取り去り、木箱や筵に広げて
天日に乾したものが「白玉粉」である。白玉粉そのもの
を「寒晒」「寒晒粉」と呼ぶこともある。


寒の水で晒したものは余分な脂肪が流れ、きめの細かい
上質な粉となる。白玉粉は菓子の原料などとなる。
現代ではほぼ全行程が機械科されたが、季節感は残る。

和紙の産地として知られている岐阜県美濃市の板取川で、
和紙の原料の「楮」(こうぞ)を川の水に晒して漂白す
る「寒さらし」が行われた。
中日新聞より、

冷たい川の水で洗われ白さを増した楮の白皮は、細かく
砕いて溶かし和紙の原料となる。
楮(こうぞ)和紙の原料、

此処では、後に「紙漉き」の体験を行っているそうだ。


川の水温は6度、「美濃手漉き和紙協同組合」と「本美
濃紙保存会」の職人等19人が川に入り、楮が流されな
いように周りを石で囲んだ「晒し場」の中で、茨木県産
の「大子那須楮」22,5kgを丁寧に敷き詰めた。


普段、楮の漂白作業は各工房の水槽で行われているが、
技術の継承のために、年に一度川で実施している。
「原料の良さを引き出す大切な作業で、是非次の世代へ
引き継いで欲しい」と、組合理事長が述べられた。

蕎麦粉、

「寒晒し」をするものは、他に前述の白玉粉や蕎麦、寒
天、幟旗の寒さらし等がある。

寒天の寒さらし、

郡上八幡の鯉幟、旗の寒さらし、



きょうの1句

寒晒し白さ極める紙の原  ヤギ爺