遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

芒 種

2022-06-05 16:03:50 | 日記

令和4年6月5日(日)

芒 種

二十四節気の一つで、太陽の黄経が75度に達したときで

小満の後15日目。 今日、陽暦の6月6日に当たる。

田植えの始まる頃で、稲や麦などの芒(のぎ)のある穀物

の播種(種蒔き)する時期を指す。

農家はこの日あたりから何かと気忙しくなる。

芒(のぎ)はイネ科の植物の花の外穀(穎:えい)にある

針のような突起の部分。 

禾(のぎ)とも書く(野毛)。

 

麦秋(夏)

稲(秋)、

 

俳人の夏井いつきさんが自著:絶滅寸前季語辞典の中で、

「芒種」について述べている。

【芒種は、二十四節気の一つ。芒のある穀物(稲、麦等)

の種を蒔く時期のことをいう。この季語を初めて教えて

下さったのは、俳人の山口都茂女さんだった。

伴に囲んだ句座で、都茂女がこの季題を出された。彼女

の低くて深い「芒種」という声の響きが、身体の奥に沁

みわたって行く様な心地がした。

この未知の季語を歳時記で調べているうちに「芒種」と

いう季語の低温だが身体の芯に及んでくるような熱気を

体感し始めていた。うまく言葉として結晶しないもどか

しさを感じながらも、その季語の世界に自ら沈んでいく

快感に浸っていた。】

 

今日の1句(俳人の名句)

ごんごんと芒種の水を呑みほせり   夏井いつき

(夏井いつき著:絶滅寸前季語辞典より引用した。)