遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

新 緑

2022-06-08 16:56:25 | 日記

令和4年6月8日(水)

新 緑 : 緑さす

初夏の頃の瑞々しく爽やかな緑をいう。

木々に依ってその緑色は様々な色調を持っているが

時が経つと、それはほぼ同じ深い緑色に変わっていく。

そうなる前の文字通りの新しい緑である。

明るい緑が物に映えるさまを「緑さす」という。

「新樹」は、初夏になり瑞々しい緑の葉を一杯につけた

樹木のことをいう。 その新鮮さ、力強さと美しさに、

くよくよと思い煩う自分が、元気になって行く様に思え

てくる。新樹はそんな感じを表している。

また「万緑」というのは、濃淡さまざまで在った緑が、

見渡す限り一面の深い緑色になる真夏の草木を指す。

 

雨が上がり、下の公園の木々の緑は一層鮮やかである。

これに釣られて、久しぶりに埠頭公園へ散策に出掛ける。

 

大通りの並木も陽の光りに眩しく、、一気に夏の気配、、

名港のポートビルから埠頭公園に入る。

真っ青な空と木々の緑に、つい両手を広げて深呼吸、、

辺りに憚らず、、暫くして後ろを振り返ると親子連れが

ニッコリとして、、、、、、。

間も無く、梅雨の季節がやって来る。(暫く、暫く、、)

 

先年、犬山城の在る木曽川沿いに吟行に出掛けた際に、

国宝茶屋の「有楽苑」を訪れた。

有楽苑の在る庭園は、折しも新緑真っただ中で、門を

潜ると芝生の緑に真っ赤な緋毛氈が敷かれた縁台は、

色の対比が鮮やかで、茶立て人が運んで来た抹茶を手

にし、暫し庭に見とれていた、、、、。

ゆっくりとお茶をいただき、至福の一時でした。

 

今日の1句

新緑の茶立て眩しき緋毛氈   ヤギ爺