遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蝉の声

2021-07-11 16:28:51 | 日記

令和3年7月11日(日)

蝉の声

先週の始め頃から、早朝から蝉の声が聞こえる様になった。

新聞を取りに出ると、夜が白々とする街並みから蝉の声。

居間に戻りベランダを開けると、一斉に蝉しぐれ、、、、

公園の木々の辺りから聞こえてくる。

未だ梅雨は明けていないが、晴天の朝の蝉達は忙しない。

太陽がやっと照り付ける頃に、賑々しく鳴く蝉は夏の季節

無くてはならぬ風物詩。林の中で一斉に鳴き出す「蝉時雨」

蝉は、半翅目セミ科の昆虫の総称。

 

街中で「ジージー」と鳴くのは油せみ、最近特に増えて来た

のがクマ蝉で「シャーシャー」と、話し声が聞き取れぬ程。

幼虫は凡そ5年前後を地中で木の根汁を吸って過ごし、最後

の年に地上に出て羽化し、成虫となる。

地上に這い出た時の穴が「蝉の穴」で木の根元に無数在る。

蝉の頭部は平たい三角形で、両側に丸い複眼が在り、その間

に3個の赤い単眼がある。 腹面の長い吻で樹液を吸う。

雄は腹面に発音器を持ち、これを震わせて鳴く。

雌は発音器が無いので鳴かず「唖蝉」という。

雌は樹皮に産卵、孵化した幼虫は地中で木の根汁を吸って

過ごす。

孵化、脱皮

 

蝉の成虫は1~2週間の寿命と言われるが、最近の研究で、

油蝉が32日、法師蝉が26日、熊蝉で15日間生存した

記録が在る。地上では天敵に襲われたり、菌類に冒され死

ぬケースも多く、今でもその生態は余り知られていない。

空蝉

 

今日の1句

生れし蝉己を知るや断末魔   ヤギ爺