令和3年7月1日(木)
風船蔓 : フウセンカズラ
ムクロジ科の多年生蔓草、熱帯アフリカ原産
世界の熱帯、亜熱帯に広く野生化している。
英語名は、バルーン・パイン(風船の蔓)
本来は多年草だが、耐寒性が弱く日本では越冬するのが
難しいため、一年草として扱われている。
観賞用にも広く栽培され、近年ではグリーン・カーテン
として庭先に植える家も多い様だ。
葉腋から長い花序を出し、下部の花柄が巻きひげとなる。
葉は三出複葉、小葉は軟らかく粗い鋸歯がある。
7~9月頃に白い小さな花をつけ、三稜のある風船状の果
実を付け袋が枯れて皮が茶色くなると、黒地に白いハート
形の種子が3粒出来る。(属名をハートの種という)
この種の模様は猿の顔の様にも見え、とても愛嬌がある。
栃の実を少し小さくしたくらい大きさ。
最近、フウセンカズラをゴーヤの様に軒先に植えて、緑の
カーテンとされるお宅が増えて来た。
全体的に色合いが柔らかく、爽やかな感じにさせる。
茎は細くしなやかなので、日光を遮り過ぎず、程よい風と
木漏れ日を楽しめるので、人気があるそうだ。
今日の1句
なすがまま風船蔓ゆれてをり ヤギ爺