令和3年7月2日(金)
半夏生 : 半夏生草
今日(7月日)は半夏生、二十四節気七十二候の一つ。
この頃、サトイモ科の半夏(カラスビシャク)が生じる
ので、この名が在るといわれている。
カラスビシャク
この日を田植えの終りの日としているのは、この日以降
では時期的に遅く、収穫が儘ならぬと言われるている。
過っては九州地方では梅雨の終り(期しくも、沖縄では
今日梅雨明け宣言が出された)、関東などでは畑作の休日
としていた様で、全国的にこの日を農事の様々な行事を行
う風習があった、(今もこの風習が残る所も在る様だ)
半夏生草 : 片白草
白鳥庭園の半夏生草
ドクダミ科の多年草。 ドクダミよりも大型で独特の臭気
がある。
草丈は60~100cm以上にもなり、湿った場所を好む。
葉が7月の初め頃に、茎先の2,3枚が白くなる。それと
同時に浅黄色の小花が密生した花穂を出す。
葉が白くなるのは、虫を呼び寄せるためだといわれている。
名の由来は、七十二候「半夏生」の頃に葉が白くなるからと
言われる。亦、葉が半分だけ白くなるのを半化粧と、捉えた
ともいわれている。
東山植物園の半夏生草
半夏雨とは、半夏生の頃に降る雨のこと。
梅雨の後半に降るため、集中豪雨になる事が多い。
こんな時は、天から毒気が降って来ると言われ、井戸に蓋を
したり、この頃に収穫した野菜等を食べない様にする風習が
存在した。(集中豪雨で変質した井戸水を呑まぬ様にとの、
注意からかも知れない)。亦、田植えの後に天に昇っていく
田の神様が「半夏雨」になるとの、云い伝えも在る様だ。
このため、田の神様に豊作を願う神事も各地に残っている。
今年も昨日から降り続いた雨は、西日本から伊豆諸島にかけ、
「線状降水帯」が形成され、大雨に関する気象情報を出し警戒
警を呼び掛けた。今朝には、静岡県全体と愛知県東部(三河地
方)の緊急避難、土砂崩れ警戒警報を発令。
昼前に雨は小降りとなり、いずれも解除されたが、今晩から
またこの地に豪雨に対する予報が出されている。
やはり、「半夏生」の頃には、古くからの風習に逆らえぬ何か
があるのだろう、、、、、
今日の1句
半夏雨避難解除も何んのその ヤギ爺