僕の菜園日誌

家庭菜園40%、水彩画40%その他雑記20%の生活ブログです。ごゆっくりどうぞ。

私を思い出して・・・

2006年07月13日 | 水彩画
ドガ、モネ、ルノワール、ミケランジェロ、棟方志功・・・・彼らの共通点は?画家。そう、当たり。(笑)
まぁ、皆画家なのですが、眼(視力)のことで苦しんだ画家達です。私も近眼の為眼鏡をかけているのですが、裸眼で描くとなると、かなりストレスを感じます。

ドガについて面白いことをルノワールが言い残しています。「 彼が真のドガとなったのは50歳以後だった」・・・。ドガの視力は晩年容赦なく失われていきます。ですが、それでもドガは描きます。色彩はより鮮やかになり、人体の輪郭線は記憶の中をまどろみながら太く・・・。ドガは変貌を遂げるのです。真のドガになるために・・・。(美の巨人たちより)

絵を描くとき・・・複数の自分を意識することがあります。対象を見ている自分。描いている自分。そしてその画を観ている自分。見ては描いて・・・描いては観て・・・。、更に観てはまた対象を見て・・・描く。
「感じる」私と「描く」私。そしてそれを「観る」私。そして、その3人の行為の間に埋もれた4人目の「私」を思い出す・・・・。忘れ物を思い出すようにその「私」を思いだす。
「早くそいつの顔が見てみたい」・・・これが絵の楽しみの原動力ではないかと・・・。画は確かに視覚の仕事ですが、視覚を離れたところでの仕事が画面に表現される・・・・そんな感じがします。
「あっ!」と思ったら、瞬時に描く・・・。ですから、私の絵はいつもせっかちで描きっぱなし・・・。自分以外の観る人をあまり意識してないメモ書きのようです。美術品としての意識を持って描く・・・・ですが、むりだなぁ。「落書き」で終わってしまうものばかりです。でも、こんなガラクタメモが、あたかも作品のように観てもらえるというのは・・・救われます。ブログに感謝です。

私の親しい友人に眼を患っている絵描きがいる。半月前から左目の視野に大きな影が映るらしい・・・・。真の「ドガ」に脱皮だね。先に書いたドガの話を出して笑い話にするのだが・・・・。彼の眼が良くなることを切に祈ります。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿