
チンゲンサイがトウ立ちし始めた。そろそろ畑も春野菜の準備にかからなければ・・・・。しかし、このたびの秋野菜はホントに良く出来ました。しかもそのほとんどが無農薬で。こんな年もめずらしい。野菜をご近所に配ると「まぁ、立派ね」と喜んでくれます。・・・が、あんまり見栄えが良すぎると「農薬使ってるのかしら?」なんて内心、思ったりするのかもしれませんね。ちょっと虫食いだったり、ご愛嬌で中からアオムシが出てきたりと、かえってその方が喜んでくれる場合もあります。虫食い野菜のほうが「安全」で「美味い」と思っているからでしょうね。「虫食い跡」は「美味い証拠」とばかりに・・・。
野菜にもよるのですが、ボクは虫食い野菜が必ずしも美味い野菜とは思いません。むしろその逆もあり、なのかもしれない。ツヤのあるキレイな野菜、これは健全で連鎖のうまくいった自然環境のもとで育ったもの。反対に虫食いのひどい野菜、これはそのバランスが崩壊した環境のもとで育ったもの。つまり益虫・害虫の連鎖のバランスが悪い環境ともいえるのかもしれません。ひと種類の野菜を大量に育てるプロと違って、家庭菜園のレベルではひと種類の野菜の量は知れている。多品種で少量。なのにひどい虫食いが起こるというのは、明らかに農薬に頼ってきた形跡のある農地ということなのかもしれない。
虫食い野菜の方が本当に美味いというのなら、不味い野菜は無農薬で育つといえる。ホントにそうだろうか。化学肥料を大量に使う近代農法の野菜は有機野菜より美味くないはずだ。その近代農法の野菜に農薬散布をやめたら・・・・。ことごとく虫たちにやられるだろう。ま、これは極論。虫たちは「美味い」「不味い」で食ってるんじゃなく、生きる為、繁殖する為に食べている。
・・・・この一説はボクが畑を始めた頃に図書館で借りた本に書かれていました。本のタイトルと著者は忘れたのですが、いまでも頭の中にしっかり「菜園のバイブル」として刻まれています。農薬・・・使いたくてもグッっと我慢です。