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世界の覚書

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エネルギー自給率

2006年12月04日 | 経済・エネルギー・交通
日本のエネルギー自給率はどんなもんだろうか。

「コメはご飯ではない」 ―食料以上に緊急を要するエネルギー政策―
農業の自給率がほぼ40%であるのに対し、エネルギーの自給率は17%であり、北鮮の核実験との関連で論議を呼んでいる原子力分を除くと、4%に過ぎない。主要国の常識である50%以上の確保と比較し、驚くべき低さのまま放置されているのである。
実際は先進国も色々である。2001年のデータによれば、アメリカは75%、英国は112%、フランスは50%、ドイツは38%、日本は20%、イタリアは15%、中国は(当時は)100%だった(ソース)。しかし日本はエネルギー効率が良いから、自給率ほどの差はないが、それでも欧米の方が若干優位なのは否めない(イタリアは除く)。でも「主要国の常識である50%」というのは、どこから来た数字なのだろう? 少なくとも、ドイツ・イタリアを除かなければならない。

#おそらく、「主要国の常識である50%」はデマだろう。

コメはご飯ではないというのは、電気エネルギーを投じて炊かないと得られないという話。ま、それを言うなら、農業生産自体が石油に依存している。石油なしでは、農業もままならない。

食料自給率についてだけ言えば、コスト問題だ。傾斜生産でコストを度外視すれば、国内生産は可能だ。日本は土壌も降水量も豊かである。ただ、そんな非常事態が長期的に続けば、もたない。エネルギー投資がなければ、穏当に維持できる人口は今より少ない水準だろう(あくまで仮定の話である)。

省エネは良い。日本はそれで持っているようなところはある。ちょっと驚くのは、自給率は日本と変わらない韓国が、エネルギー効率ではアメリカなみに低いことだ。アメリカの影響が大きいのだろうか。

問題はエネルギーが天然資源だということ。天然資源は偏在する。石炭が無くなった日本では、残る可能性は「メタンハイドレート」くらいしかない(笑)。一番大事なことは、石炭も石油も含め、化石燃料は、燃料として使えるのは(基本的に)今だけだということだ。「今」が終わるのは21世紀の終わりかもしれないが、そう遠い未来の話ではない。化石燃料を除けば、使えるのは原子力が基本になる。いわゆる代替燃料は補助的にしか使えない(補助的でも使えればありがたいが)。

バイオ燃料に課題な期待はできない(廃棄資源から作るのなら別)。太陽電池なら、まあいいけど。

不思議なのは、日本のエネルギー自給率を上げようという話があること。しかも数値目標は50%である。「エネルギー自給率50%イニシアチブ」(経済同友会 富士通総研共同シンポジウム)というのだ。もちろん、非常に総合的な話だ。

#家を新築する時は、省エネ一番に。

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