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世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

最大波高は1.45mだった

2010年03月01日 | 環境・天災・健康
産経:細かなシミュレーションで「大津波警報」
27日夜の会見では「津波は1メートルぐらい」としていた関田課長。関係者によると、想定が覆ったのは28日未明だったという。
シミュレーションの変更で1m→3mになったが、実際は最高でも1.2mだった。岩手県大槌港が1.45mという情報もあるが(岩手日報)、気象庁では見つけられなかった。結局、実際の波高の約2倍という過大予測になった。しかし、これは可能性の幅の最大値をとったという事情によるものであり、この程度のずれなら「当たった」というレベルが、現在の津波シミュレーションというものらしい。

それは分かる。また最大波高が第1波の5時間後や9時間後に来る事もあるらしいから、そう簡単に警報解除も出来ないのも分かる。しかし大津波警報解除は午後7時頃、津波警報解除は翌朝午前8時頃、津波注意報解除は午前10時頃になった。午後7時は致し方ないと思うが、それから更に警報全面解除まで11時間強(地域ごとに解除されていて、一番最後まで残ったところ)というのは、いかがなものかと思う。

と言うと、予想値を安全にふった気象庁に同情的な声が聞こえてきそうだが、それはそれとして、今回気象庁自身も反省の念を表明しているのだ。

フジテレビ:気象庁、大津波警報の予測などが過大だったと謝罪 予測の精度高めるよう改善へ 3月1日11時57分
予測が少し過大であったと。避難されている方、あるいは、さまざまなご不便をかけたことがあるかと思いますが、おわび申し上げたい」と述べた。気象庁は、1日午前の会見で、大津波警報などを出した今回の津波の予測や、津波警報や注意報を出していた時間が長時間に及んだことについて、住民や行政関係者に迷惑をかけてしまったと謝罪した。そのうえで、気象庁が行った津波のシミュレーションや実際の観測結果などを分析し、さらに、外国のデータベースなども活用して、今回のような海外の地震による津波について、より正確な予測ができるように改善することを明らかにした。
まあそういう事なのだが、ここで気になったのが「外国のデータ」。これは多分、海底水圧計(別名津波計)による波高の実測値の事を指していると思う。アメリカのNOAAはやっているが、海底水圧計の整備は進んでいるのだろうか? GPS波浪計も使えるかもしれない。

参考:東大地震研究所:2010年 チリ中部地震

ナショナルジオグラフィック:チリ大地震、津波予測は“ほぼ正確”

東南海地震に備え海底ネットワーク観測システム

追記:もう一つ忘れていけない問題は、避難の呼び掛けに応じない人の事である。今や、1割前後しか避難しないらしい。

デーリー東北新聞:50年前の惨事チリ津波「すぐ思い出した」
この日午前、避難指示が出たことを知ると、町内を回って住民に避難するよう呼び掛けた。だが、応じた人は数人だけ。若者は聞く耳すら持たなかったという。津波の恐ろしさを知っているだけに、歯がゆさが残った。「津波が襲ってきてからでは遅いのに…」と顔をしかめた。
記事は八戸市の話。そういう意味でも、残念ながら、シミュレーションの精度向上はやはり現代的課題でもあるのだ。

再追記:予想値では、鹿児島県東部は1mだったが、志布志湾は1m10cmだった。地形によっては、そういう事例もあったのだ。

再追記:毎日:チリ大地震:津波、最大波高2メートル超か 宮古の作業小屋に痕跡 /岩手
宮古市では宮古湾奥の津軽石・高浜地区の作業小屋に、当時の海面から2・1メートルの高さの痕跡が確認された。
まあ、そんなもんでしょう。

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