5月の米消費者信用残高は前月比1.5%減となった。前月比減は4か月連続という。
過去のレセッション時においても、消費者信用残高はレセッション終了後もしばらく続いている(下のグラフ参照)ことから、当面残高は減少を続けるものと思われる。
所得減(雇用減+勤務時間減+時間当たり単金減)、ホームエクイティ減、消費者信用残高減で、貯蓄率アップ、という状況では、個人消費は減少してむしろ当然という状況である。唯一のプラス材料は、政府の税還付であるが、これは期間・規模とも限界がある。
米個人消費を取り巻く情勢は引き続き、極めて厳しいというべきであろう。
○米消費者信用残高、5月は前月比1.5%減
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/us/20090709D2M0900B09.html
米連邦準備理事会(FRB)が8日発表した5月の消費者信用残高(速報、季節調整済み)は2兆5196億ドル(約234兆円)となり、年率換算で前月比1.5%減少した。前月水準を下回ったのは4カ月連続。4月(改定値)の7.8%減から減少幅は縮小したが、金融機関の与信厳格化と消費者の支出抑制が相まって、借金による個人消費の押し上げにはつながっていない。 ・・・
○Consumer Credit Declines in May
http://www.calculatedriskblog.com/2009/07/consumer-credit-declines-in-may.html
4月には5.6%で5月には6.9%にまでなったそうです。
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/50868668.html
アメリカの庶民も、昔の日本人のように「いつもニコニコ現金払い」「贅沢は敵だ」の精神へ。
(仕事なきゃ、オカネ借りれないもんね)
(参考)
大恐慌!?その425 真実の時はいつ?
http://blog.goo.ne.jp/world_2050/e/a5f77c241755fa69cbef6d5eb7b108b2