たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

親子でワンダー「どこかで春が」

2024年03月28日 | どこかで春が

photo by takajii

 3月17日(日)の午前中は親子でワンダー「どこかで春が」。秋ヶ瀬公園のピクニックの森です。


photo by sachibaa

 参加者は6家族17名。ワンダースクールには1歳から参加してくれている高校生も、またお手伝いに来てくれました。


photo by takajii

 まずは、ようやく水が戻ったザリガニの池からですね。
 2018年までは毎年5月に「親子で勝負! ザリガニ釣り」を開催。1時間で70匹釣り上げる子もいたぐらいアメリカザリガニだらけでした。ところが、アライグマが住みつくようになって、見事に食いつくされた感じかな!? 2019年から2022年までは他の池にて開催できましたが、昨年は池に水がなく周りは干潟状態となって「初夏の生きものさがし」に変更。アメリカザリガニが「条件付特定外来生物」に指定されたこともあって、新年度から「ザリガニ釣り」は年間予定に入れておりません。親子でザリガニ釣りを楽しんでもらいながら、水辺の外来生物に関しても知ってもらう機会になっていたんですけれどもねぇ…。


photo by sachibaa

 そんな池でも、埼玉県レッドデータブックでは「絶滅危惧Ⅱ類」のニホンアカガエルが毎年産卵するので、卵塊を探してみてもらいます。


photo by s.n.

 すぐに見つかりましたねぇ~。


photo by takajii

photo by takajii

 事前調査の際にたか爺が見つけられなかっただけで、卵割の進み具合からいくととっくに産卵していたわけです…。


photo by takajii

 触ってみたら、どんな感じだったかな?


photo by sachibaa

 こちらの卵塊はもう孵化が始まっていました。ということは、2週間前ぐらいにはもう産卵していたわけです。


photo by sachibaa

 そうそう自分の手ですくいとってみてください。


photo by sachibaa

 「初夏の生きものさがし」の際には、子ガエルたちにも会えるといいですね。アライグマはアカガエルも食べるので、この先が心配ですけれども…。


photo by takajii

 長い間干上がっていて雨水がたまっただけなので、やはり他の生きものたちは見つからなかったようです。


photo by sachibaa

 池の縁の木では、ハラビロカマキリの卵鞘が見つかっていました。


photo by sachibaa

 ノカンゾウやノビルを見てもらってから森の中へ。


photo by takajii

 森の中へ入ると、カナヘビがちょろちょろとご登場!?


photo by takajii

 でも、逃げられちゃったかぁ…。


photo by takajii

 少し時間をとって、ノカンゾウを摘んでもらいました。


photo by takajii

photo by takajii

 この時期にしか食べられない「おひたしの王様」ですからねぇ~。


photo by sachibaa

 絶滅危惧種のアマナやノウルシもある場所なので、以前はこの道から両側のものを摘んでもらっていましたが、今年は木の伐採作業のため更地となった場所に出てきていて、摘みやすかったかな。


photo by takajii

 ゴマギです。


photo by sachibaa

 葉っぱを指でこしょこしょして、匂いを嗅いでみてください。


photo by takajii

 「ごませんべい!」ですね!? 


photo by sachibaa

 メダカの池へ。以前はメダカ(ミナミメダカ)もフナやモツゴも多く、ギンヤンマやオオヤマトンボのヤゴも生息しておりました。ここ数年は、ザリガニ釣りをしているとライギョやブラックバスの幼魚の大群が泳いでいたり、昨年の「どこかで春が」ではブルーギルの幼魚が捕まったり…。この池のアメリカザリガニも、もうアライグマに食べつくされちゃったかも!?


photo by sachibaa

 見つかったのはヒメタニシぐらいだったかな。


photo by sachibaa

 セリ摘みです。


photo by takajii

 この公園ならどこでも摘めますが、畑のようにセリだけがかたまって生えているここが一番効率的ですね。


photo by sachibaa

 この子は「森の宝石」、ジャノヒゲの実を集めておりました。


photo by sachibaa

 セリもジャノヒゲの実も両方手にしていますね。


photo by sachibaa

 爺さん大丈夫かぁ…。落葉ごとすくえば、ドジョウぐらいは入るかと思ったのですが…。 


photo by s.n.

 かつてはアズマヒキガエルの蛙合戦や卵塊が見られたヒキガエルの池です。現在はブルーギルの池!? それでも、モツゴやドジョウも多かったんだけれどもなぁ…。


photo by sachibaa

 虫とり網の柄に、ナナホシテントウがくっついていましたね。


シオカラトンボ(ヤゴ) photo by takajii

 これは誰が見つけてくれたんだっけ?


photo by sachibaa

 三本土管の池にもメダカやモツゴ、ギンヤンマのヤゴが多かったのですが、それ以上に多かったウシガエルのオタマジャクシでさえ見当たらず。この池も冬に完全に干上がっちゃいましたからねぇ…。


photo by s.n.

 まだ小さなアメリカザリガニを見てもらっているところです。


アメリカザリガニ photo by takajii

 どの池にもうじゃうじゃいたアメリカザリガニがこれしか見つからないなんて、ちょっと信じられませんね!?


photo by s.n.

 ハンノキの折れ枝で雄花序と昨年の球果を見てもらっているところです。


photo by sachibaa
 
 炊飯場の池の周りではヨモギ摘み。


photo by takajii

 早速カナヘビを捕まえていた子は、他の子どもたちにも見せてくれておりました。


ニホンカナヘビ photo by takajii

 この池の周りは、カナヘビやアマガエルも多い場所となっています。


photo by takajii

photo by sachibaa

 池の生きものも探してみてください。この池は、完全に干上がることはありませんでしたからね。


photo by sachibaa

 カナヘビとりは続いています。


photo by sachibaa

 ヨモギ摘みも。


photo by sachibaa

 この子たちもカナヘビを見つけたようですね。


photo by sachibaa
 
 とりあえずここで解散です。


photo by s.n.

 最後までねばっていた子はアメリカザリガニの子どもを。


photo by sachibaa

 カナヘビハンターの最強コンビは7匹も捕まえておりました。


photo by sachibaa

 あとは気のすむまでごゆるりと!?


photo by sachibaa

 駐車場への帰り道にはチョウも捕まりましたね。


photo by sachibaa

 今季初見のスジグロシロチョウでございました。

 とりあえず、アカガエルの卵塊は見たり触ったりしてもらえたし、この時期にしか食べられないノカンゾウも摘んでもらえたので良しとしておきますが、激減し続けている池の生きものたちがちょっと心配ですねぇ…。このあと「春の生きものさがし」や「初夏の生きものさがし」でもピクニックの森を使う予定なので、どこまで回復するのかしないのか見守っていくしかないようです。

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