
1月14日(土)は4年生と2人で、東松山市の化石と自然の体験館へ行ってきました。キッズお試し「サメの歯の化石さがし」ですね。

化石と自然の体験館の展示物で、葛袋から出たサメの歯です。
かつてサメの歯が多産していた東松山市葛袋の化石産地は、工業団地の造成に伴い消失…。貴重な産地を保全するどころか工業団地の誘致に走った東松山市は、実にとんでもないことをしてくれたものですが、まあ、何事も経済最優先の時代ですからねぇ…。

そしたらなんと昨年の4月に、工事の際に出た岩石を使って化石発掘体験ができる施設がオープンしておりました。せめてもの罪滅ぼしのつもりなのかな!? 今となっては「工事の際に掘りだした化石を含む岩石を保存して理科の学習に役立てる」しかないでしょう(引用は東松山市教育委員会発行の『東松山の化石図鑑』より)。

これはヤラセ写真!?
でも、こんなものまで発掘できる可能性はあるということです!
ワンダースクールでは毎年春休みを中心に、小鹿野町や深谷市で「化石でワンダー探検隊」を開催していますが、サメの歯はまだ見つかっていません。たか爺としてはとりあえず、どんな施設でどんな体験ができるのか、実際に化石発掘体験もしてまいりました。

注意事項、東松山市の地層や化石の説明のあと、職員の方がフルイを使った化石の探し方を実演中です。手前にあるのは、ハンマーとタガネを使った探し方用の礫岩ですね。

体験用の岩塊は1人バケツ2杯までOK。今までの統計からいくと、おおむねバケツ2杯分からサメの歯1本が見つかっているそうです!?

ハンマーとタガネ用。時間が限られているので、今回はパスしました。

なんだか無造作に置かれていたけど…。

こんなものも出てくる可能性があるということですよねぇ~。

フルイ用の化石発掘体験セットです。
手前左側のバケツに入った岩塊を、右側奥のコンテナの中でフルイにかけます。かけ終わったものは手前右側のバケツの中へ。左側奥の小さなコンテナは小中学生用。大人はバケツから直接ですが、小中学生はバケツからだと大変なので先にコンテナに移しておくわけですね。

こんな感じの作業になります。

真剣です。

化石ではなかったようですが、おもしろい石が見つかりました。方解石?

ウニの棘ですね。

たか爺は見つけましたよ! オオワニザメの仲間の歯です。

アオザメの仲間の歯も。
他にきれいなメノウや緑色凝灰岩もおみやげにしました。
最後にお片づけとアンケートの記入もあって、90分の体験時間の内実際の作業は50分程度。ちょっと短いかなぁ…。2杯までOKのバケツもたか爺は2杯目に入ったあたりで終了。ていねいに探すと、4年生だと1杯目も終わりませんでした。
でも、室内で体験できるので冬でも雨の日でもOKだし、専門家の方がいらっしゃるのですぐに何の化石か見てもらえるし、職員の方たちもちゃんと作業を見守っていてくれて、とてもいい感じでした。ワンダースクールでも、今後キッズ日程や小学生以上のキッズ&ファミリーで使えそうです。1回の定員は20名なので、団体予約もOKとのこと。事前予約が必要ですが、ぜひご家族でも行ってみてくださいね。