goo blog サービス終了のお知らせ 

たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

春の小川の生きものさがしin巾着田~ねりま遊遊スクール~

2015年04月19日 | ねりま遊遊スクール


 巾着田の菜の花畑です。



 山も笑う季節ですね。
 4月18日(土)は、練馬区教育委員会委託講座「ねりま遊遊スクール」で巾着田。「春の小川の生きものさがし」です。お天気に恵まれて何よりでした。



 参加者は10家族22名で、アシスタントはまさパパとしおん。以下の写真はまさパパ撮影です。
 4月11日(土)・12日(日)の2日間で30名までは受け入れて、参加申込が多かった場合は午後にも開催予定でしたが、申込は少なくてちょっと意外でした。13日(月)には行事災害保障制度加入手続き完了です。
 そしたら15日(水)以降、参加申込が20件ぐらい…。どうやらチラシの学校配布が週明けとなってしまった小学校が何校かあったようです。お断りすることになってしまったご家族は残念でしたが、たか爺としては、今回は持ちこみ分5校を+して8校へ10日(金)の配布依頼をしております。あとは学校側の事情次第となりますので、ご容赦ください…。



 まずは小川の上流から下流へ向かって歩きながら、川底の状態も見てもらいます。石と砂利が中心の比較的流れの早い小川がいったん堰き止められた場所には、コカナダモがたまっていて、生きものたちも集まっていますよね。



 泥底の下流部で、生きものの捕まえ方を実演中です。



 一応、日高市が作った無意味な「ビオトープ」池の説明もしてから、いよいよ「春の小川の生きものさがし」がスタート! ここからはたか爺が撮っておいた写真ですね。



 何が捕まったのかな?



 泥はねだらけのいい笑顔!?



 1時間後に、捕まった生きものたちを持ち寄って再集合してもらいます。これはまさパパが撮影。



 ドジョウです。とりあえず、アシスタントのしおんが捕まえてくれた生きものたちを、観察ケースやカップに入れて種類別に分け、参加者の方たちに見てもらいました。写真のほうはちゃっちゃかと撮っておいただけなのでわかりにくいかなぁ…。



 シマドジョウ。「点々々ドジョウ」ですね!? 以前は今回使わなかったさらに上流の泥底の流れにはドジョウ、今回使った場所にはシマドジョウと棲み分けていましたが、下流側は近年なぜか砂底から泥底に変わってしまって、ドジョウのほうが多くなっています。



 まさパパが捕まえてくれたヨシノボリの仲間です。秋ヶ瀬や彩湖のトウヨシノボリとは、ちょっと違う感じがしますね。お腹が青くなるのはシマヨシノボリのメスという人もいますが、たか爺にはまだよくわかりません…。
 写真を撮っておかなくて失敗しましたが、ウグイあたりの幼魚を捕まえていた親子もいましたね。でも、魚の仲間はこの4種類だけで、ちょっとさびしかったかな。わざわざおかしな「ビオトープ」なんか作らなくても、小川の水辺の植物をそのままにしておくだけで、魚たちも棲みやすくなると思いますけれどもね。



 ヌマエビの仲間。透明な個体も捕まっていました。昔はみんなヌカエビということにしていましたが、今は違う分類の仕方になったようなので深入りはできませんね…。スジエビは捕まっていなかったと思うので、エビの仲間はアメリカザリガニも含めて2種類にしておきます。
 貝の仲間もカワニナとマシジミ(にしておきますが、タイワンシジミの可能性も大です)の2種類。シジミに関しては、川ごとに貝殻を集めて調べてみたいところです。



 水生昆虫はトンボの幼虫のヤゴからいきます。コヤマトンボのヤゴです。コオニヤンマのヤゴが捕まっていなかったのはちょっと?ですね。



 新井さんに怒られちゃいそうですが、ヤマサナエにしておきます…。この2種はけっこう捕まっていました。



 同じく…。オナガサナエにしておきます…。



 シオカラトンボです。



 ハグロトンボ。



 イトトンボの仲間はオオイトトンボ?



 タイコウチを捕まえていた親子もいました。



 ナベブタムシも水生のカメムシの仲間ですね。



 フタオカゲロウの仲間は泳ぐタイプのカゲロウの幼虫。ナミフタオカゲロウかな?



 シロタニガワカゲロウは、石にはりついてはうタイプのカゲロウの幼虫です。



 ガガンボの仲間の幼虫。



 今回初めて見つかったニッポンホソカの幼虫です。よく見つけましたよね。細くて10㎜もない…。調べようがないかと思っていたら、『水生昆虫の観察』に載っていました。「岩石などに付着して生活している。生きているときはU字型になっている。成虫は吸血しない。」となっています。
 
 以下は参加者の方たちのアンケートより。ご協力ありがとうございました。

・いきものをとったりするのがたのしかった。
・生きものがすき。いろいろないきものがとれた。
・おもしろかった。いろいろななぞの生ぶつが見つかった。
・いろいろな生きものがいてよかった。さかながとれてうれしかった。
・たくさんの水生昆虫に出会えて楽しかったです。
・非常におもしろかった。普段目にすることのない水生昆虫を見ることができて良かったです。
・子供に教えてあげられない事を教えてくれ、親も一緒に学べてとても良い。
・さわがにが見つからず残念! ヤゴの種類が多くて楽しかった。
・友人親子と一緒に参加しました。いつもと違う場所であそべて、川をながめながらお弁当を広げてピクニックを楽しめて、とても貴重な体験ができました。

 今回確認できた生きものは、魚4種・エビ2種・貝2種・水生昆虫12種類の20種類でした。たか爺としては、今回はナガレトビケラやエグリトビケラの仲間が見つかっていないのが、ちょっと気になるところです。
 子どもたちにとっては、まずは川に入って自分の手でいろいろな生きものたちを捕まえてみることだけでも、今まではただ眺めているだけだった川とのより密接な関係ができることになります。生きものの名前や「生物多様性」という言葉を覚えることよりも、こんなに小さくて浅い小川にも「いろいろないきもの」や「なぞの生ぶつ」が棲んでいることを感じとってもらえたようで、たか爺としてはそれだけでもう充分ですね。



 解散後、カジカガエルの鳴き声が響きわたる高麗川の川原へ出てお弁当。少しゆっくりしてから帰途につきました。



 タネツケバナです。



 オオアラセイトウ。



 なぜかオオアマナも一株…。



 まさパパはひたすらノビル掘りでしたが、ここのノビルは大きいです。でも、これだけ深く掘らないといけないわけで、次回はバール持参だな。ノビルのピクルスも一度試してみたいところです。

 この日は区外実施型の「ねりま遊遊スクール」としての開催だったため「▲6歳以上」でしたが、次回の5月6日(水)は「キッズ&ファミリー」として開催。今度はどんな生きものたちが捕まってくれるのか、楽しみですね。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ワカサギは出ず…~ワンダーキ... | トップ | 春の生きものさがし~サタデ... »
最新の画像もっと見る

ねりま遊遊スクール」カテゴリの最新記事