ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

正直なミャンマーの人たち

2008年11月10日 | ミャンマーでの生活

ミャンマーの全ての人が正直だというわけではないが、正直な人が多いことは絶対に確かである。

おととい、朝食にモヒンガーを食べに行った。
場所は38通りの路上に開いているモヒンガー屋。

月に2,3度この店で食べているが、店主のお兄さんと特に親しいわけでもなくただの客だった。

その日の午後、タクシーに乗っているとき鞄の中に財布がないことに気づいた。

鞄の中、タクシーの車内、そして職場、校長室内を隈なく探し、家にも電話をかけて探してもらったが見つからなかった。

もしかして、朝モヒンガー屋で食べたあと学校までバスに乗ったのだが、そのときにスリに盗まれてしまったのかと疑った。

翌朝、何か手がかりがあるかと思い、そのモヒンガー屋に行ってみた。

すると、
「昨日、あなたは財布を落としていましたよ。気づいたとき後を追いかけて探しましたが、見つかりませんでした。」
と言って件の財布を取り出してくれた。

この店は屋台であるから財布を保管するところもないので、一日中ずっと大切に抱えてくれていたそうだ。

ミャンマーではこのようなことは今回だけでなく何度も経験した。

ネットの掲示板などでも似たような話をいくつか読んだことがある。

さらにびっくりしたのは、このモヒンガー屋のお兄さんは私が日本人であること、日本語を教えている先生であること、学校は○○通りにあることをなど全部知っていたのである。

だから、もし今日取りに来なければ学校まで届けるつもりだったとのこと。

この国に住んでいるとなんとなく安心感があり、居心地が良いのは正直で親切なミャンマー人たちのおかげであると思う。