100キロ歩けたことの原動力の一つに島袋勉さんという人物の存在があったことは間違いありません。今回は前後しますが、その島袋さんについての話です。
100キロ歩け歩け大会の前日、10月26日に七福醸造さんの会議室で島袋勉さんの話をうかがうことができました。もともと大浜小学校での講演会の情報をDOITの西川さんよりいただいて、問い合わせをしたらそちらは関与してないが、大人向けの内容で同日にある勉強会主催の講演会があるという情報を七福醸造の葉山典彦さんよりいただきました。
部外者なのでダメかと思ったら、葉山さんの骨折りで参加させていただくことができました。
問い合わせをしたからこそ恵まれた機会です。
行動してみるものですね。
◆◆
講演会は数年前にテレビ番組のアンビリーバブルで紹介された内容の放映から始まりました。
足を失って絶望してから、希望を見つけて走り出し、不可能といわれたホノルルマラソンの完走を果たすまでの話です。
以下は講演の内容を殴り書きでメモしたものです。
◆◆
止まっていると、うっ血して足がしびれるので、歩きまわっていないとだめだそうです。
6年前に事故にあい、ヒザ下数センチを残して両足を失う。
人の体は良くできていることが、なくしてわかり、体(健康)に気をつかうようになった。
◆◆ 『受け入れる』
長野の身障者リハビリセンターで同情を期待して甘えている自分に気づき、『そこから何か学ばねば!』と思い、
まず、現状を受け入れた。
現状を受け入れているということを態度で示すために下記のことを決意。
1.ないものねだりをしない
2.言い訳をしない
3.悪いところを隠さない
◆◆ 『悩んでいるのは時間のムダ。できることは何か?これを考える。』 ・・・ プラス発想
自分が一歳児レベルの歩行能力と知り、赤ちゃんを手本に歩き方を学び始める。
→ 過去の自分との比較をやめた。
・病院にいるからこそできることは?
→ 歩く訓練 → キズができる → 包帯を巻く → 義足がはけない → はかないからできることは?
→ 義足の勉強だ → 義足を分解してみる
・どうしたらヒザで歩けるか? ・・・ まず、『歩こうと思う』
→ バレーのヒザあてを使ってみるが失敗 → 足のある人はなぜ痛くないのか? → はだしであるけば痛いよなぁ → 靴を反対に履く → トイレに行けるようになった
◆◆ 痛みと付き合う決意
国立のリハビリセンターへ移る
ここで体を義足に合わせるという考えを知る → 骨の角をとったりする手術を実施 → ヒザ上で切断するように提案を受ける(残すと痛みが大きい) → もし痛かったらもう一回切ればいい、切ってしまうと元に戻せない → 残してもらう決断()
◆◆ 『あきらめることはない、工夫すればできる』
スポーツを通してするリハビリで
目が悪くてバドミントンができない(目が悪いのに見えたもの打っている) → できないからやらないと言ったら、『できないから練習する』と教わる → 脳でズレを修正して打つことを習得
◆◆ 痛みと付き合う
足の痛みに悩まされていたとき脊椎損傷の人に出会う。
脊椎損傷の人は痛みがないので外へでかけて足の指をぶつけてツメがもげてもわからないので、帰ってきたときに指がもげても分からないかもと冗談を交わす。
ここで、痛みがあることは大切であると気づく。・・・痛みに(痛みがあるということに)感謝することができるようになった。
◆◆ 『あきらめた時に物事ができなくなる』
首から下が動かない人と合うと、この人はパソコンの訓練をしていた。
両手がないとパソコンはできないと思っていた自分がいる。
そして、この人はとても明るいことに気づく。 → 小さな進歩に喜んでいる。
センター内の暗い人の共通の話題は「将来の不安」 → 将来に失望したときに暗くなる
◆◆ 会社が倒産しそうなので退院を決意
記憶障害のため思ったことをすぐ忘れてしまうので、会社に戻って気づいた悪い点を全部メモしていった。 →どうしていいかわからない → 今自分にできることは? → 寝ること → 翌日スッキリした頭で考えると → 良かった。悪いところがこんなにあるんだ。と思えた → 悪いところは直せばよくなる。 → 悪いことを探すのが楽しくなった
→ 悪いと認識できさえすれば、改善策は生まれてくる
◆◆ 社長に復帰 記憶障害の壁に挑戦
自信をとり戻すことからはじめた
毎日すべきことをカードに書いて冷蔵庫に貼る
本を10回読んでも覚えられない → あきらめない → 100回読んでみよう → ダメだったら...
→ 「それは、その時に考えよう」 (プラス発想)
→ 人間の脳は3%しか使われていないと聞く → 能力開発してみようと思う
→ 赤ちゃんの学び方をここでも活用。 → 赤ちゃんは五感を使って覚える → なんでも舐める、なんでも聞く、なんでも嗅ぐ
『どんなに能力低くてもおぎなう方法がある』
◆◆ マラソンに挑戦
会社も立て直せた。
今、一番苦手なことは歩くこと、走ること。
これがやれれば、何でもできるようになるのでは?と思う
両足義足の人でマラソンしている人は世界にいなかった。
医者にも絶対ムリといわれた。
でも、車イスでなく、普通に他の人と走りたいという強い思い。
↓ 『考える』
弱いところを補うには? ・・・ 手 → 松葉杖を使って走ることに
◆◆ ゴールをイメージ
マラソンに出場したものの、途中で『何でこんなことやっているんだ?』と弱気になることも。
↓
『目標を達成できた時のことだけを考える』 ・・・ ゴールを明確にイメージする。
◆◆ 大切なのは
『やりたいこと、目標を持つこと』
『決して言い訳をせず、できる方法だけを考える』
事故にあって気づいたのは、いつ何がおきるか分からないということ。自分も例外ではないということ。
↓
何がおきても後悔しない生き方をしない
やりたいことをやる。やり残さない。
◆◆ Q&Aより
・足を失う前後の周りの変化は?
失う前は仕事中心で接する人は仕事がらみの利害のある付き合いばかり。
失った後は広い範囲であり、かつ、利害のない付き合い。
・自殺者が多いことについての問いに対し
二つ下の弟さんを小学校のときに白血病で失っており、死というものを人より身近に感じている。
事が起きると自分の問題が一番大きいことのようにふるまう人々が多いと思う。
一方で病院で生きようとしている人達は、『恵まれた環境=あるものに感謝している』
・現在の仕事の内容
方向だけ示し仕事のやり方について指示しないようにしている。『考えてもらうように』
(忘れてしまうので)自分がメモしていないということは報告したことにならないというルール
→ 言った・言わないは一切ない。
・こだわり
明るい色を身につけるようにしている。
不自由さは変わらないが、気分は変えることができるから。
◆◆ すばらしい話でした
非常に前向きな方で、聞いているだけで元気づけられます。
与えられた環境の中で何ができるか?仕事をしていくうえでも非常に大切な考え方です。
『考える』という行動にエネルギーを注いでいると感じました。
大脳生理学上、考えることと悩むことは同時にはできないといいます。
悩むのはムダとわりきった以上、常に考えている状態が良い状態なのでしょうね。
◆◆ 感謝
企画してくれたみなさんに感謝します。
取次ぎをしてくれた葉山さんに感謝します
すばらしい話をしてくれて島袋さんに感謝します
100キロ歩け歩け大会の前日、10月26日に七福醸造さんの会議室で島袋勉さんの話をうかがうことができました。もともと大浜小学校での講演会の情報をDOITの西川さんよりいただいて、問い合わせをしたらそちらは関与してないが、大人向けの内容で同日にある勉強会主催の講演会があるという情報を七福醸造の葉山典彦さんよりいただきました。
部外者なのでダメかと思ったら、葉山さんの骨折りで参加させていただくことができました。
問い合わせをしたからこそ恵まれた機会です。
行動してみるものですね。
◆◆
講演会は数年前にテレビ番組のアンビリーバブルで紹介された内容の放映から始まりました。
足を失って絶望してから、希望を見つけて走り出し、不可能といわれたホノルルマラソンの完走を果たすまでの話です。
以下は講演の内容を殴り書きでメモしたものです。
◆◆
止まっていると、うっ血して足がしびれるので、歩きまわっていないとだめだそうです。
6年前に事故にあい、ヒザ下数センチを残して両足を失う。
人の体は良くできていることが、なくしてわかり、体(健康)に気をつかうようになった。
◆◆ 『受け入れる』
長野の身障者リハビリセンターで同情を期待して甘えている自分に気づき、『そこから何か学ばねば!』と思い、
まず、現状を受け入れた。
現状を受け入れているということを態度で示すために下記のことを決意。
1.ないものねだりをしない
2.言い訳をしない
3.悪いところを隠さない
◆◆ 『悩んでいるのは時間のムダ。できることは何か?これを考える。』 ・・・ プラス発想
自分が一歳児レベルの歩行能力と知り、赤ちゃんを手本に歩き方を学び始める。
→ 過去の自分との比較をやめた。
・病院にいるからこそできることは?
→ 歩く訓練 → キズができる → 包帯を巻く → 義足がはけない → はかないからできることは?
→ 義足の勉強だ → 義足を分解してみる
・どうしたらヒザで歩けるか? ・・・ まず、『歩こうと思う』
→ バレーのヒザあてを使ってみるが失敗 → 足のある人はなぜ痛くないのか? → はだしであるけば痛いよなぁ → 靴を反対に履く → トイレに行けるようになった
◆◆ 痛みと付き合う決意
国立のリハビリセンターへ移る
ここで体を義足に合わせるという考えを知る → 骨の角をとったりする手術を実施 → ヒザ上で切断するように提案を受ける(残すと痛みが大きい) → もし痛かったらもう一回切ればいい、切ってしまうと元に戻せない → 残してもらう決断()
◆◆ 『あきらめることはない、工夫すればできる』
スポーツを通してするリハビリで
目が悪くてバドミントンができない(目が悪いのに見えたもの打っている) → できないからやらないと言ったら、『できないから練習する』と教わる → 脳でズレを修正して打つことを習得
◆◆ 痛みと付き合う
足の痛みに悩まされていたとき脊椎損傷の人に出会う。
脊椎損傷の人は痛みがないので外へでかけて足の指をぶつけてツメがもげてもわからないので、帰ってきたときに指がもげても分からないかもと冗談を交わす。
ここで、痛みがあることは大切であると気づく。・・・痛みに(痛みがあるということに)感謝することができるようになった。
◆◆ 『あきらめた時に物事ができなくなる』
首から下が動かない人と合うと、この人はパソコンの訓練をしていた。
両手がないとパソコンはできないと思っていた自分がいる。
そして、この人はとても明るいことに気づく。 → 小さな進歩に喜んでいる。
センター内の暗い人の共通の話題は「将来の不安」 → 将来に失望したときに暗くなる
◆◆ 会社が倒産しそうなので退院を決意
記憶障害のため思ったことをすぐ忘れてしまうので、会社に戻って気づいた悪い点を全部メモしていった。 →どうしていいかわからない → 今自分にできることは? → 寝ること → 翌日スッキリした頭で考えると → 良かった。悪いところがこんなにあるんだ。と思えた → 悪いところは直せばよくなる。 → 悪いことを探すのが楽しくなった
→ 悪いと認識できさえすれば、改善策は生まれてくる
◆◆ 社長に復帰 記憶障害の壁に挑戦
自信をとり戻すことからはじめた
毎日すべきことをカードに書いて冷蔵庫に貼る
本を10回読んでも覚えられない → あきらめない → 100回読んでみよう → ダメだったら...
→ 「それは、その時に考えよう」 (プラス発想)
→ 人間の脳は3%しか使われていないと聞く → 能力開発してみようと思う
→ 赤ちゃんの学び方をここでも活用。 → 赤ちゃんは五感を使って覚える → なんでも舐める、なんでも聞く、なんでも嗅ぐ
『どんなに能力低くてもおぎなう方法がある』
◆◆ マラソンに挑戦
会社も立て直せた。
今、一番苦手なことは歩くこと、走ること。
これがやれれば、何でもできるようになるのでは?と思う
両足義足の人でマラソンしている人は世界にいなかった。
医者にも絶対ムリといわれた。
でも、車イスでなく、普通に他の人と走りたいという強い思い。
↓ 『考える』
弱いところを補うには? ・・・ 手 → 松葉杖を使って走ることに
◆◆ ゴールをイメージ
マラソンに出場したものの、途中で『何でこんなことやっているんだ?』と弱気になることも。
↓
『目標を達成できた時のことだけを考える』 ・・・ ゴールを明確にイメージする。
◆◆ 大切なのは
『やりたいこと、目標を持つこと』
『決して言い訳をせず、できる方法だけを考える』
事故にあって気づいたのは、いつ何がおきるか分からないということ。自分も例外ではないということ。
↓
何がおきても後悔しない生き方をしない
やりたいことをやる。やり残さない。
◆◆ Q&Aより
・足を失う前後の周りの変化は?
失う前は仕事中心で接する人は仕事がらみの利害のある付き合いばかり。
失った後は広い範囲であり、かつ、利害のない付き合い。
・自殺者が多いことについての問いに対し
二つ下の弟さんを小学校のときに白血病で失っており、死というものを人より身近に感じている。
事が起きると自分の問題が一番大きいことのようにふるまう人々が多いと思う。
一方で病院で生きようとしている人達は、『恵まれた環境=あるものに感謝している』
・現在の仕事の内容
方向だけ示し仕事のやり方について指示しないようにしている。『考えてもらうように』
(忘れてしまうので)自分がメモしていないということは報告したことにならないというルール
→ 言った・言わないは一切ない。
・こだわり
明るい色を身につけるようにしている。
不自由さは変わらないが、気分は変えることができるから。
◆◆ すばらしい話でした
非常に前向きな方で、聞いているだけで元気づけられます。
与えられた環境の中で何ができるか?仕事をしていくうえでも非常に大切な考え方です。
『考える』という行動にエネルギーを注いでいると感じました。
大脳生理学上、考えることと悩むことは同時にはできないといいます。
悩むのはムダとわりきった以上、常に考えている状態が良い状態なのでしょうね。
◆◆ 感謝
企画してくれたみなさんに感謝します。
取次ぎをしてくれた葉山さんに感謝します
すばらしい話をしてくれて島袋さんに感謝します
この話紹介させていただきます。
100キロ完歩、おめでとうございます。
しかも100キロ。
男ですね。
パチパチ。
次の感動はなんでしょうか。
声援が力になるということを実感した今回の100キロでした。
雄穂さん→是非、100キロにチャレンジしてください。心の在り方ひとつで地獄も楽しいものになります。