某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「僕にまかせて下さい」-羽田健太郎(ソロ・ピアノ)

2007年06月09日 | ♪インスト・New Age

「僕にまかせて下さい」-羽田健太郎(ソロ・ピアノ)
ピアノソロ:羽田健太郎 曲:さだまさし

羽田さんが好きでした・・・

今朝はなんとなくこの曲を聴いています・・・
(オリジナルは、クラフト。TVドラマのテーマ曲)

これは「オーケストラで綴るニューミュージックの世界」と題されたずいぶん前に出た通販企画のアルバムからです(確か10枚組位でした)。監修:さだまさし 音楽監督:服部克久というクレジットからも推察できるとおり結構クオリティの高い内容です。羽田さんも何曲がご参加されていました。羽田さんの曲の場合はピアノソロが殆どだったと思います。

楽曲だけを分析すれば、少ないコードでテンションノートもない地味な構成のこの曲、歌ものじゃないしアレンジはちょっとつらいのではないかな~と素人の私は考えるのですが・・・羽田さんはまず、まるでベートーベンの「月光」を思わせるかのような雰囲気でこの曲に入って行きます。ワンコーラス目はオリジナルのイメージに沿ってリリカルなピアノを聴かせ、ツーコーラス目では二度転調しながらメロディでバリエーションを付け「タメ」をもたせ、最後にオリジナルに沿ったメロディに戻って、盛り上げつつ、且つしみじみ聴かせてくれます。

 羽田さんの弾くピアノの特徴じゃないかな、と私が感じるのは、右手の高音部の「リリカル」さです。メロディを”羽田フィルター”を通して「心に聴かせるメロディ」に変換し、軽やかなタッチで詩情豊かに響かせてくれます。

またピアノ一台でオーケストレーションができてしまうような、構成の豊かさ!これも素晴らしいです。それはもちろん演奏スタイルの多彩さと確実なテクニックに裏付けされているのは明らかですが。

言うまでもなく羽田さんはばりばりのクラシックご出身。羽田さんの著書には、お父様を早くに亡くされてお母様の負担を軽減する意味もあって卒業時にスタジオワークの道に入られたという記述もあったと思います。ポピュラー音楽に十分な理解があり、またそんなテクニックをポピュラー界で展開されたからこそ70年代(以降)の歌謡曲のサウンドの質が飛躍的に向上し、また今でも色褪せずにずっと残っているんだと思います。

大好きな羽田さん、天国に行ってもみんなを音楽とジョークとその優しいスマイルで楽しませてくださいね。

 

下は上記と関係ありません。楽曲の参考です。

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