『叱り叱られ』 -山口隆(サンボマスター)著
幻冬舎 (2008/2/7) 1600円
圧倒的な存在感
私は正直サンボマスターの音楽はあまり聴かない。
聴けない。
でも彼の活動からは絶対目が離せない。
理由は、その圧倒的な存在感。
私にとって彼は”若き哲学者”みたいな存在なのだ。
更にはなんとなく
”閉塞した日本社会の希望の人”
のような気さえしているから不思議(^^;
この本は「断絶をなくしたいんだ!」という意図の下、山下達郎、大瀧詠一、岡林信康、ムッシュかまやつ、佐野元春、奥田民生と対談したものです。 音楽的な彼・彼ら(サンボマスター)なりの企て背景もわかったりしました。もちろん、対談の中での彼の問いかけの内容の濃さ。彼がただ者ではないことを伺えます。また後日談の文章にも感動しました。この彼の文を読んで、彼は「言葉」の持つ力を十分理解し、扱える人なのだとあらためて納得しました。
きっと彼は、言葉を用いた
「感情の煽動者」
なのでしょう・・・。
結局音楽はひとつのきっかけであって、彼は今後このようはいろんな表現のなかでどんどん表に出てくる人・くるべき人なのだと私は感じています。
表紙は明らかにユニクロのセーターですね(笑)。
でも、この風貌に惑わされてはいけないのです。
PS.唯一この本で残念だったのは・・・対談相手が正直私の興味の対象外の方が殆どだったこと(ゴメンナサイ)(^^;。(誤解無いように言えば、私の世代ではもう十分な情報をもっているという意味です)。
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