心穏やかに・・・

孫育てonlyの日々も少なくなり
和太鼓を楽しみながら時々仕事も行って
愛犬ムクと一緒に充実した毎日を送っています

これにて愚痴終了!

2014年07月22日 | 日記

むかしむかし とあるばあさんちに 数え8歳の子どもが何日も泊まりに来たそうじゃ。

 

自分のことを “オレ”と言い 

流行り言葉かのぉ “マジ~?” “チョ~なんとか” “カッケ~!” などと叫んだり

大きな声で歌ったり 禁止事項にもかかわらず椅子で飛び跳ねたり・・・(椅子は座るもの!)

そりゃもう子どもらしいといやぁ子どもらしい面もあるんじゃが。

 

困ったことに 思っとることや 理由や 気持ちや 意見などを聞いた時にゃ

じぃ~っとして動かんくなり 能面のような表情で ただばあさんを見つめるだけになってしもうて

な~んも進まん・・・会話ができんのじゃ。

おっと その時ばあさんは特に怒っとるわけでなし 厳しく問いただしとるわけでなし

そりゃもう 一応 『慈しみ』 の気を持って話しかけておるつもりのようじゃが・・。

 

「人と人はのぉ 言葉 というものを使って 気持ちのやりとりをするんじゃ

 黙っておったらな~んもわかりゃせんて。。」

などと優しく諭すように喋っても これまた聞いておるのか 

はたまたばあさんの言うことが分からんのか・・・沈黙が続くんじゃ。

こうなるともうばあさんはお手上げじゃ。

 

今のおっとさんが言うには その男の子 家でもそういうことがよくあるそうで

おっかさんに対してもそうなんじゃと。

だから気にせんでいいんだと。

ばあさんはそんなこと聞いとらんかったから そりゃもう困ってしもうてなぁ。 

わいわいはしゃぐ時と 沈黙の時との落差があまりにも激しゅうて ばあさんはちんぷんかんぷん。。

 

それにこの男の子 忍び足やササッ!と動くのが えらくうまくてな

ばあさんハッ!として振り向くとすぐそばにおるので  「なんぞようか?」 と尋ねても

「べつに」 とささやくような小さな声で言って ササッとそばを離れて行くんじゃ。

ほんのわずか留守を頼んで帰ってくれば 逃げるようにコソコソッと居間に飛び込み戸を閉めるんじゃ。

確か居間でおやつを食べておったはずじゃが・・・ 

どこで何しとったんじゃ?

 

ばあさん この子が退屈せんようにと 無い知恵絞っていろいろ考え接しておったようじゃが

「もうわけわからんぞよ」   陰で嘆いておったそうじゃ。

 

 

今のおっとさんから ちとばかし聞かされたことじゃが・・・

この男の子 前のおっとさんから虐げられとったそうじゃ。

これでも表情がずいぶん明るくなったそうじゃと。

ずいぶん無理して世話しておった ばあさんと同じ家に住むじいさんが言うには  

「気配を消し何も喋らんけりゃ怒られん・・・そんな術を身に付けたんじゃなかろうか・・・可哀相な子じゃ」

勝手に想像するしかないようじゃが・・・そういうことかのぉ。

 

 

おっかさんからはそんな話しな~んも聞いとらんし

おっかさんの里にいる家族のことも じいさんばあさんにはな~んも話してないそうじゃ。

親戚関係にもなったはずじゃのに 未だにおっかさんの家族の顔も名前も知らんそうじゃが

まっ そんなことはどっちゃでもええ。

今のおっとさんとおっかさん この男の子  おぉ妹もおったなぁ

親子4人  おぉ~そうじゃった 夏が終わり涼しさを感じる頃には もう一人赤ん坊が増えるそうじゃが

病に罹らず 仲よう幸せに暮らせるように・・・と願うばぁばであったそうじゃ。

 

                                             

                                           おしまい