日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

北上展勝地

2021-03-26 07:00:00 | 国内旅行

北上川の河畔にある北上展勝地は、東北地方でも有名な桜の名所として知られている。

北上川に架かる珊瑚橋から約2km続く桜並木の他に、展勝地内には数多くの種類の桜があり、4月中旬ごろから5月上旬まで桜を楽しむことができる。

展勝地というのは近くの陣ヶ丘からの眺めが素晴らしく、展望のきいた名勝、景勝地なので、両方を合わせて展勝地となったと言われている。

 

北上駅でレンタカーを借り、川向こうの展勝地に向かったのだが、途中の珊瑚橋辺りが大渋滞だったので引き返し、車は諦めて船で渡ることにした。

 

 

この時期は駅の裏側の河川敷から向こう岸まで船が出ていた。

ピストン輸送で、人数が集まり次第の出発だった。

 

 

渡し船から先ほど通ろうとした珊瑚橋の辺りをみると、まだ渋滞していた。

船を選んで正解だった。

後になって分かったことだが、毎年桜の時期は混雑してしまうので、車よりも渡し船か徒歩の方が良いと言うことだった。

駅からは20分くらい歩けば着くらしい。

船を下りるとすぐに目の前に桜並木があり、歩道も整備されていたので、見事な桜のトンネルの下をのんびりと散策した。

 

 

 

 

ちょうど「北上展勝地さくらまつり」の期間だったので、桜並木の終点付近のレストハウス周辺には出店がたくさん並んでいた。

その内容はほとんどが飲食系で、それも東北地方のものが多く、「三陸産のカキ、ホタテ」や「横手焼きそば」、「展勝地もち」などがあり、食べる方でも十分楽しめた。

その他のイベントとして、民俗芸能、鬼剣舞の公演や観光馬車も走っていた。

「日本の桜の名所100選」に選ばれているほど有名な場所なので、人が大勢押し寄せてはいたが、範囲が広いためか混雑もそれほど気にならなかった。

 

 

馬車を見たからかもしれないが、ここは何となく、ノスタルジックな感じがする場所だと思う。

雄大な北上川と周りの素朴な風景が郷愁を感じさせてくれているのかもしれない。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鞍馬

2021-03-25 07:00:00 | 国内旅行

去年、今年と桜の時期になっても歩き回ることができず、本当に残念に思う。

せめて写真だけでもと、今までにこの時期に訪れたことのある場所をいくつか。

今回は「鞍馬」に行った時のこと。

「鞍馬」は天狗伝説の発祥地といわれ、牛若丸の修行寺としても有名な場所で、京都の奥座敷と言われている。

 

叡山電車 出町柳駅から鞍馬行きに乗車した。

季節的に桜のラッピング電車になっていたのだが、どういう訳か駅には紅葉の電車も止まっていた。

 

 

 

たった2両編成の電車だったが、両方の車両とも中国人の団体客に占領されてしまっていて、騒々しいこと。

鞍馬駅までは我慢の30分だった。

 

鞍馬駅を出たところに桜が、と思ったらこれは紅梅の古木だった。

見事に咲いていた。

 

鞍馬と言ったら、大天狗。

 

 

天狗を横目に参道を進むと仁王門があった。

この辺りの桜はまだチラホラといった感じ。

ここから1km先の本殿までは鞍馬寺で運行しているケーブルカーがある。

このケーブルカーは単線で、日本一短く、山門駅から多宝塔駅までのわずか200mだけ。

それを約2分間で結んでいる。

おもしろいことに、鞍馬寺に200円寄付した人は無料で乗車できるとなっていた。

結局、乗車賃が200円ということ。

 

 

ケーブルカーには乗らず歩く方を選択した。

20分くらいきつい階段と坂道が続いていた。

本殿は標高400mあるらしい。

清少納言が枕草子の中で、この道を「近くて遠きもの」と表現したのに納得した。

結構しんどかったから。


 

 

そして本殿金堂に到着。

桜は見事に咲いていた。

標高が高い方が咲いていて、下の方はまだ咲いていないのは何故?

桜の種類が違うのかな?

本堂の前には六芒星があり、ここが数ある京都のパワースポットの中でも最強のパワースポットと呼ばれている場所らしい。

 

 

中国人観光客が順番にこの上に立って、空に向かって手を広げていた。

 



本殿前からの眺めは比叡山がきれいに見渡せる最高のビュースポットらしいが、どの山が比叡山なのか分からなかった。

でも、今まできつい坂道を登ってきたことを忘れてしまうような景色だった。

能舞台なのかな?

本殿の隣にあった。

ここから鞍馬寺本殿を出て貴船に向かう参道が続いていて、途中には与謝野晶子の書斎だった「冬柏亭」や、義経にまつわるお堂、木の根の道などがある。

参道と言うよりも、現在では1時間半~2時間くらいのハイキングコースのようになっている。

でも、山の中で物騒だから気をつけるようにと看板が出ていた。

その山道は今回はパスし、次は本殿と並んでもう一つの見どころ多宝塔へ下って行った。

多宝塔はケーブルカーで降りた場所にある。

ケーブルカーに乗ってきた人もここから本殿金堂までは登らなければいけない。

この辺りの桜は蕾が膨らんで赤くなっているが、開花まではもう少しかかりそうだった。

 

 

ここは人が少なかったので、ゆっくりと見て回り、最初に登ってきた道をまた戻った。

 

京都に来ても市内の近場ばかり歩いていて、なかなか鞍馬まで足を伸ばす機会がなかった。

そして、鞍馬はやはり紅葉を連想するので、桜の時期はどうかと思ったが、来てみると自然がいっぱいで、なかなかの場所だった。

街中とは全く違う雰囲気もあり、桜も見ることができたので、思い切って来て良かったと思った。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツルニチニチソウ

2021-03-24 07:00:00 | 植物

今日の散歩中に見つけた花---ツルニチニチソウ

 

2種類の「ツルニチニチソウ」を見つけた。

大きめの花と小さめの花。

大きい花が「ツルニチニチソウ(Vinca major)」、小型のものが「ヒメツルニチニチソウ(Vinca. minor)」

どちらもグランドカバーとして植えられていて、耐寒性があるのか、冬中緑の葉が広がっていたが、ある時から急に紫の花が目立つようになってきた。

 

 

 

 

ここまでが大きな花の「ツルニチニチソウ」

花の大きさは4~5cmくらいある。

 

 

これ以降の3枚が「ヒメツルニチニチソウ」

花の大きさは少し小ぶりで3cmくらい、葉も細目。

 

 

 

 

実際に見ればすぐ分かるが、写真だとそばに何か大きさの目安となるものを置かなければ区別がむずかしい。

 


学名:Vinca

和名:蔓日日草

科・属名:キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属

原産地:南ヨーロッパ アジア

 


 

花の中心にはしっかりと副花冠がある。

 

 

花びらと呼ばれるものは一つの花に何枚かあり、全部まとめたものが花冠。

ところが花の種類によっては、花冠の内側にもう一つ花冠に似たものがあり、それが「副花冠」

スイセン類などは良く知られている。

 

[副花冠のある花]

スイセン、ワスレナグサ、トケイソウなど

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイモ

2021-03-23 07:00:00 | 植物

今日の散歩中に見つけた花---バイモ

 

「バイモ(貝母)」は花弁にある網目模様から、「アミガサユリ」とも呼ばれている。

花の色が薄緑色、釣り鐘型で下向きに咲くのであまり目立たない。

それでも良く見ると、細い葉の先端が卷きひげのようなっていて、それを絡み合わせ、風が吹いても倒れないように、お互いを支えて立っているようにも見えた。

 

 

 

 

 

花を摘み取らず、花の内側の編み笠模様の様子を撮ろうとしたが、難しかった。

でも、どうにか模様を見ることができた。

 

なぜ「バイモ」なのかと・・・

春先に咲いた地上部はすぐに枯れてしまい、地下に球根を作る。

その球根が2枚貝に似ていて、合わさっている鱗片の中に子どもの貝があるように見えるから母親の貝で「貝母」、その中国語の文字を日本語読みにしたので「バイモ」になったということだった。

 


 

学名:Fritillaria verticillata var. thunbergii

科・属名:ユリ科 バイモ属

原産地:中国

 

同じバイモ属には「クロユリ」などがある。

球根からは鎮咳・解熱・止血に効用があるといわれる漢方薬が作られる。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安立美術館

2021-03-22 07:00:00 | 国内旅行

島根県安来市には日本中に知られている有名な足立美術館」がある。

でも、20年くらい前にはまだあまり知られていなかったのじゃないかな。

というのは、その頃購読していた新聞記事に、「日本にある美術館で、日本人よりも海外の人の方が知っている美術館」ということで取り上げられていたことがあった。

当時は全く知らない名前の美術館だった。

なぜ海外で有名なのかというと、アメリカの日本庭園専門誌の「日本庭園ランキング」でずっとトップを維持している美術館だったのだ。

だから、美術館よりも日本庭園の素晴らしさで海外に知られていた。

そのために安来市という小さな場所なのに海外から多くの観光客が押し寄せているということだった。

 

この美術館は、昭和45年に安来市出身の実業家、足立全康氏が収集した美術品をを展示してある。

特に横山大観の作品は質量ともに日本一になっていて、その他にも竹内栖鳳、川合玉堂、平山郁夫などの絵画や北大路魯山人らの陶芸作品など、2000点以上の収蔵作品があり、それらを季節ごとに入れ替えて公開しているので、いつ行っても違う作品を見ることができる。

しかも、創業者の足立氏は美術品だけでなく、庭造りにも関心が強かったため、その庭は「庭園も一幅の絵画である」というこだわりを持って造られた庭になっている。

 


春、秋の両方に行ってみたが、それぞれの季節を象徴するような絵画が展示されていた。

展示数も多く、ゆっくりと見てまわると結構時間がかかった。

展示物の写真は撮れなかったが、素晴らしい庭の写真は自由に撮ることができた。

 

 

「生の額絵」と名付けられた場所からの眺めで、ここは以前テレビCMでも使われたことがあった場所なので、知っている人は多いと思う。

この風景に、自分なりの額縁を付けてみた。

 

やはり、見る人によってそれぞれの額縁のイメージがあるので、ちょっと違うと思われるかもしれない。

 

館内にはこういった風景を絵画のように眺める場所が数ヶ所あった。

その他にも和室の床の間の壁をくり抜いて、外の庭園を掛け軸の絵のように見せかけていた「生の掛軸」や「侘び・寂び」の枯山水と苔庭、横山大観の名画を再現した「白砂青松庭」などもあった。

 

[枯山水と苔庭]

苔でできた島に石の橋を渡してある。

橋を造ると水が流れていると思われるが、ここは水を使っていない、見せるだけの橋が見どころ。

 

[白砂青松庭]

奥にある滝は、元々あった「鶴亀山」という自然の山に造られた落差15mの人工の滝で、「鶴亀の滝」と名付けられている。

この場所は横山大観の「那智乃瀧」という作品をイメージして作られたらしい。

また、砂と松の木で日本の海岸の風景を見立てているということだった。

 

[池の庭]

 

 

どの松の木を見ても、真っ直ぐなものはなく、自然のままの様子が表現されていた。

 

ありのままの自然を上手に使い、そこに日本庭園の良いところすべてを凝縮したような庭で、海外の人たちに絶賛されるのも分かる気がするような場所だった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする