映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

誰も守ってくれない  佐藤浩市

2010-08-19 05:28:30 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
「誰も守ってくれない」は若き友人より「お勧め映画」ということで観た。
殺人を犯した容疑者の家族にスポットをあて、家族をマスコミや興味半分の外野たちから守る刑事との関係を中心に描いていく。序盤戦より飛ばしていく展開にスピード感があり、途中だれることなく盛り上げていく。ネット社会特有の現象も取り上げ、レベルが高い映画と感じた。

幼い姉妹の殺害事件で未成年の容疑者が逮捕された。その瞬間から容疑者の家族は、マスコミや世間の目を避けるため警察の保護下に置かれた。中学生の妹こと志田未来の担当は刑事の佐藤浩市に任される。追うマスコミを避けながらホテル、刑事の自宅アパート、刑事の友人のマンションを転々とするが、どこへいってもマスコミに追われる。そうしている時に容疑者の母親がトイレに閉じこもったままでてこない。。。



逮捕された瞬間に加害者の家族は世間の冷たい目にさらされる。そうとはわかっていても、彼らがどうなるのかを考えてみたことはなかった。家族に姓を変えるように離婚届を出させたり、あっと驚くようなことを容疑者家族に警察が強いる。。
パパラッチのように追う報道機関、インターネット掲示板への書き込み、加害者だけでなく家族まで写真公開がネット上にされてしまう。世の中には愉快犯がごまんといるのである。加害者の家族も大変なんだなあと感じた。そういう意味でこの映画のもつ意義は大きい

ごちゃごちゃしたその構図を君塚監督が実にうまくまとめている。ネット時代の今だから描ける傑作である。若き志田未来は好演だと思う。その恋人役の男性が出てくるが、女性かと思っていた。女子高生で女友達が男友達のようにふるまうことかと思っていた。調べたらなんと男のようだ。これには驚いた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8月に入って | トップ | ダーティ・ハリー3  クリ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(日本 2000年以降主演男性)」カテゴリの最新記事