映画「柳川」を映画館で観てきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/4f/825aee3aabbefe8b5eacd4a6045d57e4.jpg)
映画「柳川」は中国朝鮮族のチャンリュル監督による福岡県柳川を舞台にした中国映画である。映画ポスターの夜のムードが雰囲気良さそう。2011年の夏と2019年の冬の2回柳川でお堀を舟で遊覧したことがあり、なじみがある。中国人男女3人が主演だが、池松壮亮と中野良子が日本人俳優として加わる。
末期がんを宣告されたドン(チャン・ルーイー)が飲みながら兄チュン(シン・バイチン)を日本の柳川への旅に誘う。行く気のなかった兄に、柳川は中国読みでリュチュアンで、元恋人の名前と同じだと伝える。しかも、柳川に行方不明だった元恋人チュアン(ニー・ニー)がいるらしいと連れ出す。2人は柳川のバーで歌を歌っているチュアンと再会するとともに、宿泊している宿の主人中山(池松壮亮)や居酒屋の女将(中野良子)と交流する日々を描いていく。
予想通り柳川のお堀付近の映像はきれいだった。
人気のない街路のしっとりとした夜のムードも、船頭が誘導するお堀を遊覧する舟に乗る姿も優雅である。観ていてたのしい。美しいショットも数多く、エピソードも次から次へと盛りだくさんに出てくる。ただ、つぎはぎの感はある。つながりに流れがないのが残念である。(筆者撮影↓)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/df/9c402b966281dd7d3cf0cbc8db9b7f9d.jpg)
⒈中野良子
久々にみる。自分が中学から高校にかけての人気はすさまじかった。NHKの「天下御免」をはじめとしてTVドラマで見ない日はなかった。田宮二郎主演TVドラマ「白い影」での看護婦役がなぜか印象に残っている。
高倉健主演「君よ憤怒の河を渡れ」が中国で大ヒットした影響はその後も残っている。文化大革命の悪夢が明けたあとで、観れる映画も限られていただろう。オリンピックの開会式の演出もやった中国映画界の巨匠チャンイーモウ監督は高倉健主演の映画をつくったくらいだ。当然ヒロインの中野良子はもてはやされる。
日本では忘れられた存在の中野良子もここではいい感じの居酒屋の女将を演じる。中国人兄弟の会話を絶妙に交わす会話は手慣れているプロの水商売の女将の雰囲気すらある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/b3/e486daec5bfda90e899013bcc2cecb27.jpg)
⒉池松壮亮
中国人兄弟が泊まる古民家の民宿の主で、最初は大した役ではないのかと思った。ここで中国人兄弟と関係があった中国人女性チュアンとロンドンで出会い、君の名前と同じ「柳川」という町が日本にあるんだよと伝える。17歳の時にできてしまった15歳の娘がいる設定だ。
いつも通りのマイペースな演技である。
英語でチュアンと会話する。酒に呑まれる役で、いいところはまったくない。でも彼らしい感じである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/1a/70b1dd254e3513a0c13cddf6a88c7fb9.jpg)
⒊柳川の町とと印象深いシーン
中国の朝鮮族だったというチャンリュル監督はかつて柳川の町を訪れたことがあったのであろう。そこで、ヒロインの名前が「柳川」を中国語読みしたリュチュアンという女性になったことや今回のストーリーの流れを思いついたと思われる。特に、お堀の近くの街路を中国人の3人が夜散歩するシーンが素敵だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/7a/93530e54b6fdffe4e0a3341a5d5baca5.jpg)
でも、それだけではない。お堀をクロールで泳ぐ人を登場させたり、松岡修造が高校時代テニスに励んだ柳川高校の女子生徒が出演したり、柳川にルーツがあるジョンレノン夫人の小野洋子さんにつながる歌が流れたりする。おひな様がでてくる。確か、地域の領主だった立花家の邸宅で見たことがある。(筆者撮影↓)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/46/e75f7b58e8338954be470497f411a89e.jpg)
ただ、いちばん素敵に見えたのは、自動販売機のそばでチュアンことニーニーがダンスするところ。かっこよかった。
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映画「柳川」は中国朝鮮族のチャンリュル監督による福岡県柳川を舞台にした中国映画である。映画ポスターの夜のムードが雰囲気良さそう。2011年の夏と2019年の冬の2回柳川でお堀を舟で遊覧したことがあり、なじみがある。中国人男女3人が主演だが、池松壮亮と中野良子が日本人俳優として加わる。
末期がんを宣告されたドン(チャン・ルーイー)が飲みながら兄チュン(シン・バイチン)を日本の柳川への旅に誘う。行く気のなかった兄に、柳川は中国読みでリュチュアンで、元恋人の名前と同じだと伝える。しかも、柳川に行方不明だった元恋人チュアン(ニー・ニー)がいるらしいと連れ出す。2人は柳川のバーで歌を歌っているチュアンと再会するとともに、宿泊している宿の主人中山(池松壮亮)や居酒屋の女将(中野良子)と交流する日々を描いていく。
予想通り柳川のお堀付近の映像はきれいだった。
人気のない街路のしっとりとした夜のムードも、船頭が誘導するお堀を遊覧する舟に乗る姿も優雅である。観ていてたのしい。美しいショットも数多く、エピソードも次から次へと盛りだくさんに出てくる。ただ、つぎはぎの感はある。つながりに流れがないのが残念である。(筆者撮影↓)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/df/9c402b966281dd7d3cf0cbc8db9b7f9d.jpg)
⒈中野良子
久々にみる。自分が中学から高校にかけての人気はすさまじかった。NHKの「天下御免」をはじめとしてTVドラマで見ない日はなかった。田宮二郎主演TVドラマ「白い影」での看護婦役がなぜか印象に残っている。
高倉健主演「君よ憤怒の河を渡れ」が中国で大ヒットした影響はその後も残っている。文化大革命の悪夢が明けたあとで、観れる映画も限られていただろう。オリンピックの開会式の演出もやった中国映画界の巨匠チャンイーモウ監督は高倉健主演の映画をつくったくらいだ。当然ヒロインの中野良子はもてはやされる。
日本では忘れられた存在の中野良子もここではいい感じの居酒屋の女将を演じる。中国人兄弟の会話を絶妙に交わす会話は手慣れているプロの水商売の女将の雰囲気すらある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/b3/e486daec5bfda90e899013bcc2cecb27.jpg)
⒉池松壮亮
中国人兄弟が泊まる古民家の民宿の主で、最初は大した役ではないのかと思った。ここで中国人兄弟と関係があった中国人女性チュアンとロンドンで出会い、君の名前と同じ「柳川」という町が日本にあるんだよと伝える。17歳の時にできてしまった15歳の娘がいる設定だ。
いつも通りのマイペースな演技である。
英語でチュアンと会話する。酒に呑まれる役で、いいところはまったくない。でも彼らしい感じである。
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⒊柳川の町とと印象深いシーン
中国の朝鮮族だったというチャンリュル監督はかつて柳川の町を訪れたことがあったのであろう。そこで、ヒロインの名前が「柳川」を中国語読みしたリュチュアンという女性になったことや今回のストーリーの流れを思いついたと思われる。特に、お堀の近くの街路を中国人の3人が夜散歩するシーンが素敵だ。
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でも、それだけではない。お堀をクロールで泳ぐ人を登場させたり、松岡修造が高校時代テニスに励んだ柳川高校の女子生徒が出演したり、柳川にルーツがあるジョンレノン夫人の小野洋子さんにつながる歌が流れたりする。おひな様がでてくる。確か、地域の領主だった立花家の邸宅で見たことがある。(筆者撮影↓)
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ただ、いちばん素敵に見えたのは、自動販売機のそばでチュアンことニーニーがダンスするところ。かっこよかった。