映画とライフデザイン

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映画「とらわれて夏」 ケイト・ウィンスレット

2014-10-14 20:32:37 | 映画(洋画:2013年以降主演女性)
映画「とらわれて夏」は2014年日本公開のアメリカ映画


「JUNO ジュノ」「マイレージ、マイライフジェイソン・ライトマン監督の作品には外れがない。そう思っていたが、今一つ映画館に向かう吸引力がなかった。逃亡者との接近という設定に関心が持てなかった。
それでもDVDで見てみると、構成のうまさは感じる。熟女になりつつあるケイトが放つ女の性欲が熱い。

9月初めのレイバーデーの連休が迫る、アメリカ東部の閑静な町が舞台だ。シングルマザーのアデル(ケイト・ウィンスレット)とその息子である13歳のヘンリー(ガトリン・グリフィス)は、逃亡犯のフランク(ジョシュ・ブローリン)と出くわしてしまう。絶対に危害は加えることはないという言葉を信じ、アデルは彼を自宅にかくまうことにする。


強面のフランクは、意外にも家の中を補修したり、車のタイヤを取り換えたり、大人の男のいないアデルの家で手際良く立ち回る。アデルとヘンリーも徐々に安心しだす。料理を作り、ヘンリーに野球を教えるフランクは家族の一員のようになっていくのであるが。。。

アデルは夫と別れていた。ヘンリーは自分の父親とも会っていたが、母親と暮らす道を選んでいた。その家庭に父親が戻ってきたかのように、家庭の諸事をフランクがこなしていくのだ。かくまうつもりは全くなかったが、2人は徐々にフランクになじんでいく。


1.数々のドッキリ
前半戦から、家にいることがばれてしまうのではというスリルを感じる。
まずは、隣人の初老男性が訪問してくる。殺人犯の囚人が脱獄しているらしい。くれぐれも気をつけるようにと果物を持ってやってくる。息子が出ると、君が出ると危ないよ!大丈夫かい?と言われ、裏にいた母アデルは焦る。
その後で、アデルの友人である近所の奥さんが、自分の父親が急病だと知的障害者の息子を預ける。アデルは拒絶したが、むりやり押し付けられる。フランクはその子も同じようにかわいがる。でもテレビに映る脱獄犯の顔を見て、何かを訴えようとする。ドッキリするが、迎えに来た近所の奥さんに息子はピンタをくらい、正体がわからない。

この手のドッキリがこの後も続く。
このスリルが続いた後、どうなるのか?全く先入知識がなく見た自分はこの先どうなるのかドキドキする。
なかなかのハラハラ度合いが楽しい。

2.媒介する出演者たち
脇役の使い方がうまい映画である。3人だけが登場人物でなく、単なる密室劇にしていない。近所のおじさん、おばさん、銀行員、息子が親しくなった少女、近所まわりの警察官それぞれの登場でスリル感が増幅する。これは原作および脚本のうまさだろう。用心深くない息子のパフォーマンスがちょっと安易と感じさせる。フランクの逃亡がやばくなっていくが、どうなるかわからない展開に持ち込んでいる。


3.ケイトウィンスレット
以前より熟女ぽい体つきになってきた。「タイタニック」レオナルド・ディカプリオと肌を合わせたころの若さはない。「愛を読む人」「レボリューショナリーロードなどいくつかの映画で見せた熟女ものAVのようなパフォーマンスを見せるかと思ったけど、そうはならなかった。でもこの映画では露骨に裸を見せていないのにもかかわらず、ケイトの強烈な性欲がにじみ出ていた。40代女性の熱い疼きを脱がずに感じさせる。このあたりはうまい。
クリントイーストウッドとメリルストリープの共演である「マディソン郡の橋」で見せてくれた大人の愛の様なものを感じさせてくれた。「LAギャングストーリーの警部役が実にうまいと思ったジョシュ・ブローリンとのコンビは絶妙だ。今回は髭をたくわえて、誰だかわからないくらいにもなっている彼の方が、ディカプリオに比べると、一気におばさんになったケイトにはちょうどよくあっている。

最後はちょっと出来過ぎかな?

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