
「マイレージマイライフ」原題Up in the Airは「juno」で若いながらも抜群の才能を見せたジェイソン・ライトマン監督の最新作。ジョージクルーニーを主演に迎えての人間ドラマをコメディタッチの要素を加えながら見事に料理する。これはさすがとしか言いようにない。
題名がマイレージの達人のようでなぜかとっつきにくかった。観てみたらイメージが全く違った。失業者が現在800万人ほどに増えているリーマンショック以降のアメリカを舞台にして、リストラ勧告の仕事人をジョージクルーニーが演じる。旬な話題であろう。脚本のうまさは抜群で、セリフにはうならせられる。
実に面白かった。
主人公ことジョージクルーニーは「リストラ宣告人」である。1年のうち322日を全米中を飛行機で飛びまわる暮らしをしていた。直接面談して解雇条件を申し伝えることが仕事だ。ジョージクルーニーはこれまで6人しか達成していないマイレージ1000万マイル達成を目指していた。飛行機に自分の名前を残し、フィンチ機長と面会すること。結婚にも興味を持たず、旅先で知り合った女性と気軽な関係を続けるの暮らしであった。

しかし、オマハの本社では、コーネル大学首席卒業の新入社員ことアナ・ケンドリックが現地出張を廃止してネット上でリストラ宣告を行うシステムを提案する。それにより大幅に出張費が削減されるという訳だ。当然出張がなくなるクルーニーは反対する。そこで上司は、クルーニーに新人女性と一緒に実際にリストラ宣告を経験してもらうために二人で出張させるが。。。。

リストラのためにクルーニーとアナは全米を回る。行ったことのない都市がいくつかも出てきた。こういうのが映画のだいご味の一つである。観光では行かないであろうアメリカの都市の風景をみれるのも面白い。出演者も夏冬両方にわたるロケ地巡りは楽しかったであろう。
ジェイソン・ライトマン監督の前2作「サンキュースモーキング」「ジュノ」はいずれもブログに取り上げた。実にうまいなあと思っていた。まだ32歳である。とてつもない才能としか言いようにない。脚本がここでも絶妙。この年齢でよくこういうボキャブラリーを持つのかと感心する。
その彼がジョージクルーニーと組んだ。正統派2枚目だけど、こういうコメディものと相性がいいと私は思う。コーエン監督「ディヴォースショー」「オーブラザー」の彼は最高だ。当然リストラさせる役なので、クールな一面を見せねばならない。もともとそういう匂いを持っているのでまさに適役だ。
大学の同級生で、ある会社でリストラをやっていた男がいた。
卒業して入った大手ハイテク企業で人事にいて何も問題のない人生を過ごしていたが、子会社に行き工場の勤労をやっていた。ところが、その部門ごと他社に売り飛ばされてしまった。本社採用なので関係ないと思いきや、転籍させられてしまった。それも驚いたが、移った先でリストラ担当の人事部員になった。他社から来た彼が生え抜き社員をリストラしていく。ある意味他社から来たからできるということもあるだろう。でも相当苦労した様子だった。大学時代はむしろかっこよく、女性の人気を集めた彼の顔は同級の誰よりも老けてしまった。リストラってさせる方もしんどいのかなと思った。結局自分からやめて田舎に引っ込んだ。
ここでの勧告人クルーニーは痛みを和らげる絶妙の発言をする。非常にうまい。
予想以上に楽しめた作品だった。
題名がマイレージの達人のようでなぜかとっつきにくかった。観てみたらイメージが全く違った。失業者が現在800万人ほどに増えているリーマンショック以降のアメリカを舞台にして、リストラ勧告の仕事人をジョージクルーニーが演じる。旬な話題であろう。脚本のうまさは抜群で、セリフにはうならせられる。
実に面白かった。
主人公ことジョージクルーニーは「リストラ宣告人」である。1年のうち322日を全米中を飛行機で飛びまわる暮らしをしていた。直接面談して解雇条件を申し伝えることが仕事だ。ジョージクルーニーはこれまで6人しか達成していないマイレージ1000万マイル達成を目指していた。飛行機に自分の名前を残し、フィンチ機長と面会すること。結婚にも興味を持たず、旅先で知り合った女性と気軽な関係を続けるの暮らしであった。

しかし、オマハの本社では、コーネル大学首席卒業の新入社員ことアナ・ケンドリックが現地出張を廃止してネット上でリストラ宣告を行うシステムを提案する。それにより大幅に出張費が削減されるという訳だ。当然出張がなくなるクルーニーは反対する。そこで上司は、クルーニーに新人女性と一緒に実際にリストラ宣告を経験してもらうために二人で出張させるが。。。。

リストラのためにクルーニーとアナは全米を回る。行ったことのない都市がいくつかも出てきた。こういうのが映画のだいご味の一つである。観光では行かないであろうアメリカの都市の風景をみれるのも面白い。出演者も夏冬両方にわたるロケ地巡りは楽しかったであろう。
ジェイソン・ライトマン監督の前2作「サンキュースモーキング」「ジュノ」はいずれもブログに取り上げた。実にうまいなあと思っていた。まだ32歳である。とてつもない才能としか言いようにない。脚本がここでも絶妙。この年齢でよくこういうボキャブラリーを持つのかと感心する。
その彼がジョージクルーニーと組んだ。正統派2枚目だけど、こういうコメディものと相性がいいと私は思う。コーエン監督「ディヴォースショー」「オーブラザー」の彼は最高だ。当然リストラさせる役なので、クールな一面を見せねばならない。もともとそういう匂いを持っているのでまさに適役だ。
大学の同級生で、ある会社でリストラをやっていた男がいた。
卒業して入った大手ハイテク企業で人事にいて何も問題のない人生を過ごしていたが、子会社に行き工場の勤労をやっていた。ところが、その部門ごと他社に売り飛ばされてしまった。本社採用なので関係ないと思いきや、転籍させられてしまった。それも驚いたが、移った先でリストラ担当の人事部員になった。他社から来た彼が生え抜き社員をリストラしていく。ある意味他社から来たからできるということもあるだろう。でも相当苦労した様子だった。大学時代はむしろかっこよく、女性の人気を集めた彼の顔は同級の誰よりも老けてしまった。リストラってさせる方もしんどいのかなと思った。結局自分からやめて田舎に引っ込んだ。
ここでの勧告人クルーニーは痛みを和らげる絶妙の発言をする。非常にうまい。
予想以上に楽しめた作品だった。