映画とライフデザイン

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矢沢永吉 107回目の武道館2

2009-12-23 14:49:39 | 矢沢永吉
矢沢永吉を最初に見たのはフジテレビの「リブヤング」という番組だった。

日曜日の夕方にやっていた。愛川欣也が司会だったと思う。最新のミュージックや映画の動きをやっていた。そこに街のロックンロールバンドが登場するコーナーがあった。リーゼントに革ジャンというスタイルで颯爽と「キャロル」の4人が出てきた。ビートルズを聴き始めて、初期のロックンロールの曲をいくつかコピーし始めたころだったので、ノリノリになれた。彼らは輝いていた。
そうしたら翌週だったか?デビューする話が持ち上がっているらしい。番組を見ていたミッキーカーチスが彼らにアプローチしたのだ。これからも彼らの歌が聴けると思いうれしくなった。

デビューしてからの彼らをずいぶんと追いかけた。レコードは擦り切れるほど聴いた。毎日夕方生放送をしている「ギンザナウ」を見に行った。せんだみつおとキャシー中島が司会をしていた。関根勤や小堺一機などのコメディアンを生んだことでも有名な番組だ。火曜日だったか?レギュラーでキャロルが出演していた。中学生の分際で銀座の三越まで授業が終わって駆け込んで行き、三越の屋上で並んでスタジオに入る。今日は何やるんだろうと楽しみにしながら行く。彼らの後ろでバカみたいに手を大きく振ってテレビに映る。その後7時くらいから塾が始まる。そうすると「テレビ映っていたね」なんて女の子に言われて喜んでいた。単純だった。

キャロルでの矢沢はジョニー大倉とツインボーカルでベースをやっていた。そのベースがよかった。ポールマッカートニーと同様、生きもののようなリズミカルなベースを弾いていた。あらためてキャロルの歌を聴くとそれは痛感する。
キャロルが終わったときは非常に残念だった。でも矢沢永吉がデビューすると聞き、安心した。「アイ・ラブ・ユーok」のレコードは突っ張りの連中の圧倒的な支持を受けた。

コンサートではファーストアルバムから「ウィスキー・コーク」「キャロル」「雨のハイウェイ」「安物の時計」をやっていた。大音響ということもあり、思わず自分で歌ってしまう。コンサート会場のオールドファンも矢沢の歌に合わせて歌っている。それはよく伝わってくる。ただ「安物の時計」はしーんとした中で最近のバラードのように歌いこむのでみんな静かに聴いている。最初のCDの演奏と比較するとものすごく現代的でいい感じのバラードだ。他にも「恋の列車はリバプール発」や「サブウェイ特急」はコンサートでよく演奏される。矢沢は昔からのオールドファンにもずいぶんと配慮している。カラオケのように矢沢の歌声に合わせて歌うのも楽しみにしているのであろう。そこが他のコンサートと違うところだ。

矢沢のコンサートバンドのレベルは異常に高いと思う。超絶技巧のツインギターやドラムスは言うまでもなく、キーボード松本圭司は有名なジャズミュージシャンだ。外人のサックスも最高だ。いつも感心する。それなので初期の歌でも彼らのアレンジで2000年代の曲に変身する。それが矢沢のコンサートの威力でもある。

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