映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

母なる証明 ボン・ジュノ

2010-05-03 19:59:04 | 映画(韓国映画)
韓国映画界の奇才ボンジュノの新作「母なる証明」である。兵役でブランクのあったウォンビンがボンジュノのうまい脚本で復活を図る。
キネマ旬報で昨年2位の高評価ながら、個人的には「チェイサー」の方が上だと評価する。「殺人の記憶」のようなリズミカルな展開のほうがなじみやすい。でもストーリー展開にうまみを感じる。

青年の域に達するが軽い知能障害のあるウォンビンは母親と一緒に暮らしている。それでも頭が悪いと言われると逆上する気がある。ある日スナックに酒を飲みに行ったあと、もうろうとしながら帰ろうとすると、目の前に女子学生が歩いていた。あとを追ったが逃げられた。いつもどおり家に帰って母親の隣で寝た。しかし、その後酔って民家に投げつけたゴルフボールを証拠に警察に逮捕される。女子学生が殺され死体が表にあらわになるところに置いておかれたのである。自分の息子が人を殺すなんてことはありえないと母親は懸命に自分の息子の無実を訴え、真犯人をさがすのであるが。。。。



「チェイサー」でも出来のいい韓国映画の話をした。当然この映画もかなりの出来だと思う。出来のいい韓国映画のうまみはストーリー展開の意外性だと思う。こうなるかなあと想像してその通りになったためしがない。この作品もそうだ。
それでも「殺人の記憶」ほど好きになれないのは、スピード感不足と感じるからであろうか?各俳優はみな好演であるが。。。画像が肌に合わないのかもしれない。

韓国経済はサムソン電子などの絶好調で、日本をはるかにしのぐリーマンショック以降の経済復興を見せている。しかし映画での地方都市の風貌はまだまだ田舎である。今から15年から20年前の日本の風貌かもしれない。でもそんな韓国の現代の姿を映画で観ておくのは悪くない。

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