映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

王妃の紋章  チャンイーモウ

2009-01-20 06:16:59 | 映画(アジア)
ド派手な衣装と宮廷内の装飾が際立つ作品である。
チャンイーモウの作品で言えば、「HERO」や北京オリンピック開会式のにおいがする。

中国の唐の時代が終わり、後唐時代の宮廷内でのいざこざを描いている。
コンリー扮する皇后と血のつながらない皇太子とが不倫の関係にあるのに気づいたチョウユンファ皇帝が、トリカブトの入った薬を飲ませて命をとろうとする。
皇太子には二人の異母弟がいるが、いずれも皇位を狙っている。また、皇太子は宮廷内にいる待女と関係を持ち始める。彼女は医者の娘だが、医者の妻は昔武将時代の皇帝と関係を持った女性である。
関係がこんがらなり、みな憎しみあうように争いあうハッピーエンドとは無縁のストーリー展開
日本も父子、兄弟間での勢力争いがあった時代もあったというが、中国の場合は極端に多い。皇帝が支配する時代は、皇帝と一部の官僚を除いては虫けらのように人の命が扱われていたのではないであろうか?
訪ねてきた客人をもてなすために、自分の子供の蒸し焼きを出すなんて話が普通にあるような国だから価値観が日本と違うのは仕方ない。現代香港映画でもなんてこんなに残酷なの?という表現がずいぶんと散見される。

コンリーは気の強い女性をやらせると天下一品
「SAYURI」で主人公の先輩芸者をやったときも、憎たらしい女を演じていた。
「さらばわが愛覇王別姫」での主人公の友人の妻役も適役で、娼婦上がりの俳優の妻を好演した。「マイアミガイス」もマフィアの女帝であり、刑事と良い仲になり女ぽいところを見せるが、根本に流れるのは強い女
好きになれないが、なんだかんだでコンリーの作品見てしまう。

後味がよくないので、日本での公開遅れたのかな?

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