映画とライフデザイン

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映画「友よ、さらばと言おう」

2015-02-02 05:34:35 | 映画(フランス映画 )
映画「友よ、さらばと言おう」は2014年公開のフランスアクション映画だ。


森田健作の歌を思わせる題名がちょっとどうか?という感じだけど、近年のフランスアクション映画には豪快な映画も多い。
この映画は離婚後別々に暮らす10歳の息子がマフィアの殺人現場を見かけて追われるのを元警官の父親が救おうとする話だ。公安系の仕事をした人間がそこを辞めた後、事件に遭遇するというパターンは多い。先日見た「薄氷の殺人」も離婚した元刑事が主人公だった。元CIAなんてパターンはくさるほどある。言うならば、既視感のある話だ。それでも、余計なセリフを少なくして、映像でアクションを見せる映画の作りこみの姿勢には好感を持った。


敏腕刑事シモン(バンサン・ランドン)とフランク(ジル・ルルーシュ)は、南フランスのトゥーロン警察で長年コンビを組んできた。ところが、シモンが飲酒運転で人身事故を起こし、刑務所に送られた。6年後、刑期を終えたシモンは警備会社に勤めるも、妻とは離婚して落ちぶれていた。
そんなある日、シモンの最愛の息子が、偶然にもマフィアの殺し現場を目撃してしまう。


それは、フランクも担当している壮大なマフィア抗争の一味によるものだった。息子はその場は懸命に逃げたが、目撃者を消すため、息子が狙われた。それを知ったシモンは、自ら守ろうとする。フランクはかつての相棒を気づかい協力するのであるが。。。

1.物語の原則
漫画原作者でありオタク評論家の大塚英志がいう「物語の原則」にまさにあてはまるオーソドックスなストーリーだ。
1.何かが欠けている。(事故を起こして刑務所に入り、やむなく妻と息子と別れている)
2.課題が示される。(息子がマフィアに追われていることがわかり、守らなければならない。)
3.課題の解決(波状攻撃で息子を狙うマフィアを警察官の同僚だったフランクとともに守る)
4.欠けていたものが元に戻る。(まさにこの通り)

「欠けている」→「それを回復する」は物語の根源リズムだ。単純だ。主人公には援護者がでてくるが、これも法則通り。こんな感じで物語はいくらでも量産できると言える教科書のようだ。

2.巧みなアクションシーン
フレッド・カバイエ監督「すべては彼女のために」という映画を作っている。これはなかなかよくできた映画だった。アクション場面の躍動感を期待していたけど裏切っていなかった。フランス新幹線(TGV)内外でのアクションもすごいけど、序盤戦に何度かある子供とマフィアの追っかけっこもスリルある。


活劇のようなリズムは現代フランスアクション映画にはありがちでそれがいい。セリフが少ないのもいい。

コメント
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