映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

殺しのドレス  アンジー・ディッキンソン

2010-12-30 05:21:49 | 映画(洋画 89年以前)
エロティックサスペンスなんて言い方、いやらしいけど、男の哀しいサガでついつい観てしまう。
時は80年に入るところ、映画が放映された記憶はあったが、観ていなかった。
「殺しのドレス」は今も現役で活躍するブライアン・デ・パルマ監督のサスペンス映画である。二人の美女のナイスバディをあらわにしながらドキッとさせる。若き日の脚線美で有名なアンジー・ディッキンソンの怪演が見モノである。


マンハッタンの魅力的な中年女性ことアンジー・ディッキンソンのシャワーシーンからスタートする。
彼女は突然たくましい男に襲われる夢をときどき見ていた。そのため精神分析医ことマイケル・ケインのクリニックにかよっていた。彼女にはコンピューターオタクの息子がいた。1人で街に出たアンジーは、心療内科医のマイケルを訪ねた。彼は夫のセックスへの不満を聞いてアドバイスをした。
アンジーは美術館へと向かった。美術館で彼女は1人の男の視線を感じ、ふらふらと男を追いかける。彼女は誘われるままにその男とタクシーの中で情事を交わし男のアパートヘ行く。熱い情事から目を覚ましたあと、急いでその部屋を出た。ところが、途中指輪を忘れて来たことに気づきエレベーターで戻ったところ、刃物をもった妙なブロンド女が乗ってきたが。。。。

このあと若手女優のナンシーアレンを活躍させる。その後ブライアン・デ・パルマと結婚する女性だ。
二通りのエロティックな楽しみがあるのはいい。ただ流れているのは東京12CHのドラマ「プレイガール」のドタバタエロティックサスペンスの匂いだ。



ここでの殺しのシーンはなかなかどぎつい。しかも、恐怖感に襲われるシーンも続出する。B級センスの映画だが、飽きずに見れてしまう。現実と虚実の境目をわからなくさせてしまう妄想シーンが多い。
ブライアン・デ・パルマ監督はその扱いがうまい。
序盤のメトロポリタン美術館でのシーンは実際にロケしたのであろうか?あの広大な美術館の中を主演がさまよう。そのさまよう姿も何かに幻惑されているようだ。



アンジー・ディッキンソンは若いころからジョンウェイン「リオブラボー」などで脚線美を披露している。調べるとなんとバートバカラックの奥さんだったようだ。65年から80年はバカラックの全盛時期にあたる。ところがこの映画の直前に離婚。その直後のかなりきわどい作品だけに、最近の日本のアイドルたちの離婚劇と通じるものがあるのであろうか?と感じてしまう。50にしてのこの作品は凄味を感じる。
コメント (2)
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