クロアチア戦雑感・・・ゴール前の見えない壁

やはり各所でクロアチア戦に対する辛辣な意見が多い。
クロアチア戦に関する記事（ランキングへ）でも決勝Ｔ進出を絶望視している
人も少なくない。（ブラジル戦キャンセルの人もいるだと！？）

でも２３党航海士さんからコメントを頂き、改めてハッとした。
”日本は本当の勝ち点を獲れるチームになった”
「ホーム」のあらゆる条件が整えられた環境ではなく、
Ｗ杯という最も厳しい闘いの中で勝ち点を獲った、
その事は本当に喜ばしいことなんだということに。

普段からサッカーを見ている人の中には、日本は全敗するんじゃないか、
そう思っていた人も少なくないと思う。
全勝して欲しい、その力が日本代表にはあるとも思っていた。
でもそれは、可能性であり、希望。
だからその裏には常に不安も同居していた。
（モチベーション低いって言われるかな）

クロアチア戦を終えて、悔しさでいっぱいになった。
勝てた試合を落としたと思ったから。選手達も同じ気持ちだったと思う。
でもこの悔しささえも、悔しいと心から思える事も、
日本代表が強くなっていることの表れではないか。
そう考えると、ブラジル戦にむけて何故か大きな希望に満ちてくる。


クロアチア戦。
やはり両チームともに”決定力不足”のなにものでもなかった。
守備にもミスが多い中、能活や佑ニが本当に頑張っていたからこそ、
ゴールを割られなかったというのもあるけど、
クロアチアも随分・・・ねェ。助けられたよ（苦笑）
そして、日本攻撃陣。
やはり柳沢には決めて欲しかった。決めなければならなかった。
本人が一番その責任を理解していると思う。
決定力不足というよりも普段なら普通に決められていたボール。
でもあの場は「Ｗ杯」・・・そういうことなんだろう。
メンタルでもっと強くならなくてはならない。
日本が言われてきた弱点が表れてしまった場面だった。
でも誰かを戦犯に仕立てる傾向は本当に良くない。
もし能活がＰＫを止めていなかったら、
きっとその矛先は柳沢じゃなく宮本に向けられていたんでしょう。

日本が勝てなかったのは、チームが勝てる力を出せなかったから。
例えばアルゼンチン、あのパスワークは素晴らしい。
あの強さは正にチームとして機能している証だろうと思う。
でも日本もあのパスワークを見せる力は十分持っているし、
それが日本の強みだと思う。
個人の力では劣っても、チーム力の強さは世界の強豪にも負けない。
でも今大会、その力が出せていない。
それが日本が勝てない原因じゃないだろうか。
どこか単調で、噛み合わない攻撃が多い。
サイドは巧く活かせず、前線でボールが収まらない。
守備と攻撃の繋ぎもイマイチだし、チーム全体の視野が狭い。
思い切りさが足りない・・・色んな原因があるわけで。

ただ一つ非情に残念に思うのは、（つーかムカツクのはｗ）
以前からでもあるが、途中交代の選手が途中出場である働きをしないこと。
ただでさえ体力の消耗が激しいとされる今大会。
途中出場の選手にはもっと頑張って欲しい。
もっと走って、もっとアグレッシブに。

望みは最終戦まで繋がった。
クロアチアに分けようが、初戦に敗れた時点で、最終戦に勝たなくては
ならない状況は変わっていない。
選手達の気持ちはすでに切り替わっているだろう。
相手がブラジルだろうが臆することなくぶつかって欲しい。
こんな緊張の中で、ブラジルと対戦できることを逆に楽しんで欲しい。
”もう失うものはない”
能活の言葉も絶望には聞えない。それは強い決意。
もう何も失うものはない。だからこそ強くなれることもある。
日本の底力を見せつけてくれると信じてるよ。

最後に、ジーコ発言が波紋を広げている問題に関して。
試合後の「テレビの関係でこの時間にやらざるを得なかった」の発言。
やっぱそうなのか・・・そう思ったけどね。
そんな時この言葉を思い出した。

「勝てるチームはフロントやサポーターやボランティアなど、
　　　　　　　　そこに関わる全員が全力を尽くすチームだ。」 （岡田武史）

日本は日本の勝利のためだけにベストを尽くしていますか？
サッカー最新情報を見るなら
こちらからどうぞ（ランキングへ）