少し前になりますが、久しぶりにサントリーホールを訪れました。
サントリーホールは、20周年。もうそんなに月日が経ったんですね・・
クリスマスイルミネーションは、ブルーとグリーンで統一され、とてもキレイ・・
たくさんの方が記念写真を撮っていました。
さて、聴いたのは、
前の会社の在職中、お世話になったバリトンのF先生と奥様共演の
ドイツ歌曲のリサイタルです。
前の会社のお友達、Kおりんが誘ってくれました。
先生ご夫妻は、古い楽器を使ってのコンサートを毎年開いていらっしゃいます。
今回使用されたのは、ハンマーフリューゲルという、
いわゆる今のピアノの原型です。
ドイツ語で「ハンマー・アクションをもったグランド型ピアノ」という意味です。
同じようなものをレプリカで作る場合もありますが、
この楽器は、100年以上前に作られたオリジナルだそうです。
この時代は、コンサートは、サロンのようなこじんまりした場所で行われていました。
音色は実に柔らかで優しく、きっと、100年前はこんな風だったのだろうな、
ということを感じることができました。
ご夫妻の演奏もとてもステキで、お二人のこだわりを感じました。
・・・ということで、終演後は、お客様の多くがこのピアノの周りに集まり、
写真を撮ったり、弾いてみたり・・
なかなか珍しい光景でした。
ピアノは進化し、大きなホールでも音が届くようにと
どんどん改良されていっていますが、
原点に戻るということもとても大切なのだなあ、と思いました。