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221015 アマゾンプライム、映画「ポンペイ」、九博特別展「ポンペイ」、青柳教授ポンペイ記念講演会!!

2022年10月15日 | アフターセブンティ

今、九州国立博物館、九博で特別展「ポンペイ」をやっている。12月4日まで。先般、テレビで映画「ポンペイ」半分しか見れず、アマゾンプライムで検索して、映画を最初から見た。過去ポンペイがらみで数本映画化されているようだ。なにせ人口1万人余りのローマの植民都市で上下水道が整備され、公衆浴場が4か所もあり商工業が栄えていたポンペイがベスビオ火山の大噴火で数mの瓦礫や灰に埋まってしまい逃げ遅れた2000人余りが死亡した大災害だから映画監督の創作意欲を刺激したのは間違いなかろう。

映画ではローマの専制政治で部族を虐殺され一人奴隷戦士として生き残った主人公とポンペイの貴族の王女との恋物語。火山の大噴火や火砕流がすさまじく描かれている。ローマ帝国の組織や奴隷制度がどんなものか描かれている、最後は二人が抱き合って火災流にのまれ、その姿のままの石膏像が最後の場面。

折り畳み自転車を引っ張り出し九博にむかう。ナポリ国立考古学博物館所蔵品をメインに約120点の出土品が展示されている。日本は高床式倉庫など農耕の弥生時代。この時期に上下水道が整備され、大きな公衆浴場があり貴族の家には内風呂もある。青銅の水道配管部品など鋳造技術もすごい。

膣鏡など高度の医療技術。壁画やモザイク画、銅像など芸術レベル。庭園も整備された上流階層の住宅モデルも展示されている。

 

そして今日、「ポンペイに魅せられた50年」のタイトルで元文化庁長官の青柳正規さんの講演。24歳、初めてポンペイをおとずれ、以来50年にわたりポンペイを研究、著作も多い。

ベスビオ火山の大爆発は紀元79年だが夏か秋かの2説があったようだが火鉢やブドウ熟成中のカメや着ている衣服が冬ものであることが出土品からでて、10月24日に間違いないとされているようだ。ポンペイ周辺では1640年にも大地震があり、400年周期で起こっていることから今もいつ大爆発があってもおかしくないとされているとか。人間の時間感覚と地球や自然の時間感覚にはおおきな差があることからいつ起こるかは神のみぞしるということのようだ。

日本も東北大震災があり当然、周辺の地殻にもおおきくひずみが出ているはず。富士山がいつ爆発するか?他人事ではないということですね。ポンペイに浸ったこの数日でした。

 


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