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200504 福岡39日ぶり感染ゼロだが、国の緊急事態宣言、月末まで延長。引き算発想苦手の日本人?!

2020年05月04日 | 辛口ひとりごと

先月7日に新型コロナウイルス蔓延非常事態宣言がだされて28日目、オーバーシュートは抑えられているようだが医療現場のひっ迫状態は続いているようで、宣言が5月末まで延長される。

 わが福岡県でも昨日、39日ぶりに新規感染者ゼロだったが、北海道のように第二波のような感染拡大に要注意。9割の国民が真剣に感染拡大防止に努めていても1割の不埒者が悲惨な状況を生み出す。死者の急増、埋葬場所もないというような悪夢が将来しないとも限らない。国民、市民ひとりひとりのさらなる自覚が求められるということだろう

 5月7日から月末まで再延長だが、図書館や博物館などは再開がみとめられるような話がでている。自動車免許の更新にも行けていないし、九博のボランティア活動も休止のまま、写真愛好会の例会や武蔵寺での写経会も中断、髪の毛もだいぶ伸びてきた。不要不急の外出を控えるという自粛スタイルは継続。

あらためて感染者にならぬよう、感染しないよう努めないといけないね。ウイルス感染防止の勘どころは次の6点か!


1、コロナウイルス感染防止は手指の消毒を頻繁にやり、手指で顔を意識して触らないよう努力する。
2、飲食の直前に手洗いをしっかりやる。食事中はおしゃべりをしない。食後にマスクをして静かに対話。
3、靴底や床からウイルス感染することはない。手指で触らない限り。靴ひもを触ったあとは必ず手洗い
4、手すりやノブ、スイッチの消毒はやり始めたらきりがない。だから消毒はやらなくとも問題はない。ただしあちこちにウイルスはついていることを前提に、手指で顔をさわらず、飲食前には必ず手をあらって手指消毒すること
5、衣服、帽子についたウイルスは5分間熱湯につけたら死滅、その後選択すれば良し
6、常に清潔なマスクをつけて、三密をさけ、三密に15分以上とどまらないようする。

・・引き算の発想ができない日本人・・


 2月に横浜港に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の内情を告発して注目を集めた、神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授が「新型コロナ最大の特徴」について解説。新書『新型コロナウイルスの真実』から一部抜粋すると・・

熊本大地震の時の事例。避難所には簡易トイレがたくさんありますよね。あそこでノロウイルスとかが流行るといけないというわけで衛生班が行って、定期的にトイレを掃除していました。ところがそこで、ぼくが行く前に入ってきた専門家がポロッと、「1時間にいっぺんぐらい掃除すればいいんじゃないか」みたいなことを言っちゃったらしいんです。
 なのでぼくが入ったときには、ボランティアの人が1時間に一度、24時間体制で全ての簡易トイレを掃除していました。トイレ掃除のせいでみんなへとへとになって、寝不足になって、体調を壊している。一体何をやってるんだ、本末転倒じゃないですか。


 だからぼくは、「手さえちゃんと洗ってれば、トイレは汚くてもいいんです、っていうか、見た目が汚くなったときだけ掃除すればいいですよ」と指示しました。
 「トイレ掃除は、感染対策というよりも清潔感、感情の問題なので、うんちが付いてたらきれいにしましょう。トイレの便器や床を舐めたりする人はいないと思うから、あそこに病原体がいてもじつは構わないんです。靴の裏にノロウイルスみたいな病原体が付いていても、靴の裏を舐めたりしない限りは大丈夫です。でも、手はちゃんと洗いましょう。そしてトイレの掃除はやめましょう。それ、みんな疲れるから」ということを伝えました。
 この「みんな疲れるからやめよう」っていう発想を「引き算の発想」というんですが、日本にはこれがないんです。必ず足し算でいこうとする。引くことを知らないんです。


 例えば、日本政府は新型コロナウイルスのための医療体制を確保するために、新たな病床を確保しようと言っています。
 ぼくなんかは、無症状の人を入院させるのをやめたらベッドが空くのに、と思うんですが、日本には足し算の発想しかないから、そうはならない。
 とある指定病院では、3床ある指定ベッドに入院しているうちの2人は無症状だそうです。全く症状のない人のケアのために、たくさんの看護師や医師が目を血走らせて、寝不足で働かされている。そのせいで彼らが体調を崩したら、本来医療を受けるべき患者さんだって困りますよね。
 だから、やらなくていいことはどんどんやめて、意味のあることにリソースを集中したほうがコロナ対策でも正解なんです。
 

 新型コロナウイルスに感染するのは飛沫感染と接触感染であり空気感染はしません。
よく誤解されているので確認しておくと、飛沫は人間からしか出てきません。つまり、人間がくしゃみをしたり咳をすることで、飛沫という水しぶきが飛んでいくんですが、一旦落ちてしまうと、床からもう一回水しぶきがボンと上がってくることはないんです。
 飛沫は人間からしか出てこない。床とか物からヒューヒューとウイルスが飛んでいくことはない。ここをちゃんとイメージできると、ウイルスにどう対処すればいいか正しく判断ができるようになります
 ただし密閉空間ではマスクをしないで大きな声で話したり、くしゃみなどされると、ウイルスが空中に漂いますから30~60分ごとに換気をするか、窓をあけておくことです。ここでもマスク着用は大前提ですね。

 無症状者用のホテル客室が確保されていても容体急変時に救急車を呼んでも受け入れてくれる病院がないとか、たらいまわしにされて死んでしまうなんて悲劇がおこらないよう願うばかりです。

大相撲夏場所も中止になったし、夏の甲子園も難しそう。ことしはすべからく開店休業ですね。このパンデミックが日本に、世界にどんな生き方、楽しみ方の新スタイルを生み出すのか、しかと見届けたいものです!

コメント
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