4月下旬に西日本新聞紙上に発表されるはずだった太宰府梅の撮影会と写真コンテストの入賞者発表の封書が届いた。賞金は逃したが756点ほどの出品(出品数は各人制限なし、一人で10枚出品している人もいるかもしれない)作品のうち35点ばかりの入賞作品(佳作)にはいった模様。過去に準特選で1万円、佳作が1回はいった経験がある。今回で3回目ではある。
4人の女性モデルにそれぞれ西日本写真協会の講師が分担されて撮影場所の設定と撮影アドバイスをしてまわる毎年恒例の撮影会。一人のモデルを4~50名のアマチュアカメラマンがオッかける。最近マナーが悪くなって前列を占領して変わろうとしないかメラマンが増えた。まったく撮影にならず同じような写真ばかり撮る羽目になりまったくいやになってしまうほどだ。
それはともかく700点以上の作品が審査でどんどん没にされてゆき最後に35点ばかり残るのであるが如何に審査員の目をくぎ付けにできるかである。要するにひとと違う写真をどうとるか。梅とモデルをからませてどう表現するかの勝負。
まずは手ぶれや露出、構図など基本はきっちり抑えて、何を撮りたかったかが明確であること、主題が鮮明であることが重要。当世、デジカメの進歩できれいな写真はいくらでも撮れる。思うに今回の私の佳作作品は梅の樹の間から前景に梅の薄紫のボケを作って、カラーフィルターのようにして、モデルの横顔でしかも目をとじた画像にして早春の憂いを表現したのがよかったのかもしれない。ポジション取りができなかった苦肉の策が成功したのかもしれない。どんな作品が特選になったのか、近いうちに西日本新聞で発表されるだろうが楽しみだね
次の写真は4月27日に西日本新聞で発表された西日本フォトコンテストの入賞作品の一部である。1275点の応募、83点が入選入賞。文部科学大臣賞が次の写真。バックを消して群れているキツネザルをとったもの。どこで撮られたのかわからないが?動物園?
長崎県知事賞、雨の行進。雨の日に吹奏楽の演奏か、マーチングバンドかわからないがこれもバックを消して印象的に撮られている。作者の想像力、行動力、バックを整理する技術力のたまものか
福岡県知事賞。こんな被写体とどう遭遇するか、ポスターの前に驚く少年がでてくるのをずっと待っていて撮ったのか定かではないが、作者の想像力と忍耐力の勝負だね
かつてソニーのキャッチフレーズに「ソニーメイクスディファレンス」というのがあったが、写真も如何に違いを作るかが勝負のようだね