寝不足と酷暑が続くことで気分の振幅が大きくなる。怒涛の勢いの男子サッカーがメキシコに負け、女子は難敵フランスに守り勝ち決勝でアメリカと金メダルをかけて戦う。ワールドカップの再現だね。宿願のメダルをついに愛ちゃんはゲットしたね。しかし中国卓球はなぜ強い。競技人口、国の支援、ライバルの徹底研究と対策。28年ぶりに女子バレーがメダルに手が届きそう。宿敵中国をフルセットの激戦で破る。見るほうは夜中の観戦とあって寝不足との戦いだが選手と一体化しながら一喜一憂する。感動させてくれれば翌日は気分よく過ごせる。マスコミが視聴者にかわって選手のあとを追っかけ週刊誌情報を提供してくれる。メダル数は多いが金は2個。銀では意味がないという選手もいるがオリンピックはやはり勝てば官軍かね。
庭先でミンミンゼミが朝6時には鳴きはじめる。「やがて死ぬけしきは見えず蝉の声」(芭蕉)という句が思いだされる。自分とて同じだが男の平均寿命の80歳まであと13年。だが明日死ぬかもしれない身だから一生懸命鳴く(何かにうちこむ)べきなのか、あまりに暑い日が続くと思考停止になる。妻も暑さにはからきしだめで日課の掃除を始めるまでは死んでいる。口にでるのは小言だ。雨戸がまだあいていないの、スズメの餌がなくなっているの、アジサイの水やりが足りないのと・・・。小言を言うことで少しづつエンジンの回転を上げていくようなものか。蝉は鳴くのはオスだけらしい。「蝉は幸いなるかな、その妻は鳴かざればなり」(ギリシャの風刺詩人クセナルコス)。いろいろだね
第一日曜日の5日、武蔵寺の写経会にでかける。線香のにおいのなかで写経法会が行われ1時間の写経に入ってゆく。いつも20名前後だが50~80代さまざま。雑念の整理にこられるのかそれぞれの思いはわからないが食事もふくめて約3時間、下界から離れて己をみつめる。般若心経は覚えてしまったが、写経は雑念がはいるとすぐ間違う。間違った時の右に墨で点をうち欄外に正しい字を書いて修正する。人間は一人では生きられない。だからおかげ様の気持が必要。世の中は常に変化しており一定であり続けることはない。夜は必ずあけて朝がくるということ。だから感謝の気持ちで一喜一憂せず、こだわりをすてて生きて行けば浄土に行けるというのが般若心経の教え。寺の樹木の中にいた「あおばづく」が雛がかえり、大陸にかえる訓練のためどこかの山に移っていったとは住職のおはなし。また来年まで会えなくなる。
心持池のハスが静かに漂い暑さをしばし忘れさせてくれる。
まあ心頭滅却して心穏やかに生きてゆくか!車に戻る。室内は40度をこえているかと思わせる暑さ!すぐ凡人に戻る・・・・